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Vol. 10 ▶︎『1時間だけゲストハウスに滞在してみた』

城下町竹田を歩いていると
パンの良い匂いにそそられ…
辿り着いた先にはゲストハウスが

【たけた駅前ホステルcue】
⚫︎大分県/竹田市 

2017年の4月にオープンして、もうすぐ丸4年を迎えるゲストハウス。「cue」はきっかけっていう意味。旅先で価値観の琴線に触れる、また世界観が広がるきっかけをゲストさんにご提供できたらなと思い、「cue」と名付けた。パン屋さんが併設されているのも特徴の1つである。

×堀場貴雄さん(ホーリーさん)
⚫︎ たけた駅前ホステルcue 宿主

千葉出身で、たまたまだが筆者と同じ大学出身であった。その後12年間くらいサラリーマンをしていて、34歳の時に脱サラして地域おこし協力隊となり、竹田市に移住することになる。協力隊3年目に起業し、ゲストハウスとして「たけた駅前ホステルcue」を開業することに。

そんなゲストハウスの経営を行っている宿主、堀場さんのstoryやexperienceを紐解く…

「おじゃまします」

interview

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学生時代何をしていましたか?
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学生の時は、学園祭実行委員をやっていて、最後の年には副委員長をやってました。あとは同時並行で部活もやっていて、体育会スキー部に入っていたので、冬はほぼ山に篭ってました(笑) いつ勉強してるんだって感じでしょ(笑) 

大学に入った時には、自分が興味関心があることに対して失敗を恐れずやってみようと思っていました。親父に言われた言葉なんですけど、「一生の友達作っておいで」と。この言葉もあり、大学のメンバーとは繋がっていますね。

スポーツを通して人の喜ぶ姿を━━━━━━━。

僕自身、競技スキーを本気で始めたのが大学なんですよ。それまでは小学校から色んなスポーツに携わっているものの、スキーは趣味程度でやってたくらいなんで、当初は全然使えない部員でしたね(笑) けどやるならちゃんとやりたいなって思っていて。

そのような経験もあり、スポーツで人の喜ぶ姿を見ていきたいし、広めていきたいなと思い、スポーツ用品メーカーに入社しました。なんか綺麗事言っちゃった(笑)
なんで当時は、今こんな風に自分の会社とゲストハウスを経営してることを想像することはなかったですね。

竹田市との出会いが━━━━━━━。 

妻と結婚しておよそ2年間、都市近郊で暮らしていたんです。しかしある日「どうも東京の水が合わん」と妻から相談を受けまして(笑) 2人で歩んでいく人生なので、お互いどうしたいのかを話した時に、妻は「超田舎で暮らしたい」と言っていて、けど僕は「超田舎ってどれくらいなんだろう(笑)」ってイメージを想像してしまったんですけどね。

僕が勤めている会社も一生勤めるっていう感じのところでもなかったので、ちょっと早いけど辞めてもいいのかなって。一方で地方に行くと仕事がネックに当時はなっていたので、僕の転職活動を中心にやらせてもらいました。それでいくつか内定を貰った中で、たまたま東京であった移住相談会(一室の中に各地域のブースがあるイメージ)にコーヒーを飲みに行ったついでに寄ったんですよ。

最初からウィンドーショッピングみたいに、各地域の様子をかるーく見ていたんですが、竹田市のブースに寄った時に、当時担当で来ていた市役所の職員がめちゃくちゃいいヤツで。俺はそいつに惚れてここに来るって決めたんですよ。彼との出会いが無ければここには来てないですね。なので竹田市を選んだ最後の決め手はでした。

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なぜゲストハウスをやろうと思ったのですか?
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まず1つは自分たちで何か仕事をやってみたかったからです。先ほども話したように協力隊の制度を使って竹田市に移住してきたので、3年間しか仕事はないんですよ。MAX3年で契約した契約社員みたいなもの、すなわち国内版海外青年協力隊みたいなイメージなんです。

その3年後に生活に困ると嫌なので、なにか仕事をするなら自分たちでやってみるのもいいよな。っていう考えを最初から持っていました。ですので竹田市に来る前から、協力隊として、ゲストハウスを竹田の街に建てようと決めていました。要するにゲストハウスは目的ではなく、手段だったんです(笑)

2つ目は自分たちが楽しみながら、生活と両立できるからです。僕は社会人になってから旅に出るようになって、妻はもともと一人旅を結構していてね。僕たちは旅先のゲストハウスで知り合っているからね(笑) ゲストハウスっていうかばあちゃんが一人でやってる島の素泊まり宿なんですけど。そういうバックボーンも自分たちにはあるから、楽しみながら日常生活とも両立できるということで、ゲストハウスありだなと思ったんです。

(たけた駅前ホステルcue公式Instagramより)
▶︎hostel_cue_taketa

地方の課題を目の当たりに━━━━━━━━。

竹田に来て実際に立ち上げるまでに2年半くらいかかったんですけど、竹田に来てからリアルな地方の課題を目の当たりにしたんです。それはどこの地域も似てると思うんですけど、少子高齢化が進んでいました。

地元に学校があるので高校生まではいるんですよ、大学に行く時にみんな外に出て行ったまんま帰ってこなかったりするケースが多いことが分かって。地元志向の人もいるんですけど、結局は働きたいと思える仕事がなかったり、場所がなかったりっていうのがあって、そこの選択肢の少なさが課題かなって思ったんですよ。

僕たちはその選択肢を増やして、提示してあげられるようにしたいなと思ってますね。なので「地域を元気にしたい」とかそういう方向性ではなく、「ここ(竹田市)では次の世代のために何ができるんだろう、どうバトンを渡していくんだろう」そういうことを考えていますね。

物販に込めた思い━━━━━━━━。 

前の項目にも関連しているんですけど、物販もやっています。

━━━━━ホームページでも拝見させていただきました。とても素敵な商品ばかりで見入ってしまいました(笑) これらもホーリー(堀場)さんが地域に何か残したいという思いから始められたことなのですか?

その通りです。あとはそういう物販を通して、来てくれるゲストさんにメッセージを伝えられたらいいなって思っていてね。ただみんな旅とかで楽しみに来ているのに、あんまりストイックにやりすぎるのもゲストさんもストレスだよなって思って、ちょっと柔らかい部分のところでやってますね。だから基本は歯ブラシや寝巻きは持参してくださいねと言ってるんです。けど日本人ってそういうスタイルをあまり知らない人が多くて。

また、たけた駅前ホステルという名前なのでホテルと間違えて予約してしまう人が結構いるんですよ(笑) だから寝巻きも洗面用具も持ってきてない人もいるので、来る前には「持ってこないとこっちで購入するのに500円くらいかなりますからね」とは言ってます。基本使い捨て歯ブラシも置いていないので。あとはコンセプトや考え方に共感してくださる方がお土産に買っていってくれたり、小さな子供が自分のお小遣いで買っていくこともあり、そういうのは凄く嬉しいですね。

(https://solairodays.stores.jp/より)

cue自慢の自家焙煎珈琲豆が
生まれるまで━━━━━━━━。

うちのスタッフは皆んなコーヒーが好きなんですよ。それもあって最初は普通にコーヒー豆を仕入れていて、ゲストさんにも朝食とかで提供していたんですよ。

けど仕入れ値が高いこともあって色々調べていくうちに、自分たちで焙煎しても大して原価変わらないし、そっちの方が販売しても面白いんじゃないか、あとなにせ美味しいし。って思い、自家焙煎珈琲をすることに決めました。
現在は7種類くらい豆があって、ちょっと特別なやつとかは予約制にしていて、注文入ったらすぐに焙煎して、最高な状態でお客様に提供しています。

━━━━━聞いているだけでワクワクします(笑) そしてら焙煎する機械もゲストハウス内にあるわけですよね?

はい。実は知り合いのゲストハウスオーナーのもとで開催されたワークショップがあって、その中でこれ(焙煎機)を見つけて、「せっかくあるんだから、自分たちで焙煎しようよ」となって購入しました。今はこの手回しから、自動にすることを夢見てます(笑)



目的地になる
ゲストハウスを目指す━━━━━━━━。

当時はゲストハウスが乱立してきた時代だったんです。全国で数百店しかなかったのが、一気に数千店までに広がるんじゃないかと言われるようにまでになりました。

また竹田って見た時に観光地としてマイナーだったので、「せっかく大分行くんだからcueに泊まってみようよ」というような旅の目的地になる宿にきちんとしないとと思い、最初に圧倒的なモノを作ることに決めました。

コロナになってからリピーターさんの宿泊率が上がったんです━━━━━━━━。
コロナ禍というのもあり、全体の宿泊者数は落ちました。しかしうちの宿の雰囲気やどういう風に運営されているかを分かっているお客さんの多くがある程度安心感を持って下さって、以前と変わらず宿泊してくださっています。



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ゲストハウスを作る上で、印象に残っていることはありますか??
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ゲストハウスを開業する前ってほとんど毎日ミーティングだったんですよ。一緒にお店に入るパン屋さんだったり、デザイナーさん(蔵前にあるゲストハウスの「Nui」のデザインを担当していた方)たちとコンセプトどうするだとか、図面を前にしてどういうリノベをしていくとかを毎日缶詰めになりながら話し合いをしていました。これは凄く大事なことで、やっていて良かったなと強く思いましたね。

あとは事業計画書を作ったことですかね。「なんでゲストハウスなのか」、「なんで竹田でやるのか」、「どういう人をターゲットにしているのか」、「運転資金どーするの」、「その先に何を見据えているの」とかを紙媒体で作っていたんですよ。その計画書を作るってのが1番タフで(笑) けどそれを作っておいたから銀行も信用してくれたしね。だから口で分かりやすく伝えるのと、実際に紙面で相手側に読みやすく作るっていうのはまた別の定義なんですよ。だからこの紙ベースで事業計画書を作ったことは凄く記憶に残っています。


どんどん減っていく資金━━━━━━━━。

開業前に色々準備していく中で、資金を用意していても、予想以上に減ってくんですよ(笑) 工期が延びるとそれだけ開店が遅れるので、ロスの方が増えるんです。お金がなくなることで生まれる精神的な焦りじゃないけど、振り返ればあったなって思いますね。

働いていた時代には毎月給料を貰っていたので、今回のように投資をしていくのが初めての経験だったので、やっていく中で怖い部分はありました。融資のハンコを押す時にも「本当にこれでいいのか」ってので夜寝れなかったときもありましたね。



「材木の規格が合わない!」

工事が予定通り進まなくて、結果的に工期が延びてしまったんです。原因の一つとして挙げられるのが、ここは古民家なので昔の建材・材木の規格で作られている建物なので、リノベするにあたって今の材木の規格とは中々合わせづらかったことです。

分かりやすく言うと、今売られているのが1mの木材だとして、いまcueで使われているのが90cmで、全部それ用にカットしなければいけないんです。それで他の工事は予定通り進んでいたんですけど、主にこの大工工事が大きくブレました(笑) 


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施設内の見所はありますか??
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全部みせたいんですけどね(笑) ゲストルームでいくと個室の「蒼(あお)」という部屋ですね。共用スペースでいうとソファーのある談話室で、そこでゲストさんが寛いだり、ゲスト同士の新たな出会いが生まれる場になっています。主にその2つです。

ツインルーム「蒼」

たけた駅前ホステルcue公式ホームページより
▶︎ https://solairodays.com 

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今後新たにやっていきたいことはありますか?
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今まさに新規事業を温めているんですよ。今より更に一歩踏み込んで、循環型の仕組みを作りたいなって思ってるんですよ。cueでというよりもう一つ新たな建物を作って、そこでやりたいと考えています。建物自体がエネルギーの自給とか水の再利用とか、循環型の機能を持っている建物にして、「自分たちはこういう世界を目指してますよ」みたいなことを体感できるような仕組みを目指しています。

少し踏み込むとヨーロッパのようなグリーンツーリズムを目指しています。日本のグリーンツーリズムって例えば自然の中で遊ぶとか農場に行くとかなんだけど、一方でその背景にある歴史だったりを教育として学ぶのがヨーロッパでは主流で、「学ぶ」っていう視点があるんですよ。

なので学校とまではいかないけど楽しみながら学んで、「これいいな、自分の生活にも取り入れてみよう」と思えるような、きちんと体感できる空間を作りたいです。そういうことを通して、次世代のためにどう良い状態でバトンを渡すか、すなわち私たちの理念でもあるFor future generationsになる手段はなんなのかを常に考えているんです。

━━━━━ありがとうございます。ちなみに場所とかは大体決まってるんですか?

いくつか場所の海外含め候補はあるんですけど、自分たちの1番やってみたいみたい気持ちの高い場所は沖縄ですね。沖縄ってアジアの中心なんですよね、また東南アジアの国々の人たちって日本に大きな憧れを持ってる人が凄く多いんですよ。そこで日本のリーダーシップをとって、先程言ったことを世界に波及させたら凄い面白んじゃないかなと思ってね。これは完全に大きな夢なんですけどね(笑)

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cueでのオススメの過ごした方を教えてください!
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ぜひ大自然がある、久住高原阿蘇はオススメします。見たことない方は「え、ここ日本なの」っていうような景色を見ることができるので。

それでその後に長湯温泉っていう温泉郡があって、そこは珍しいんですけど炭酸泉っていって肌に炭酸がついているのを目視できるんですよ。その泡で文字がかけるくらいなんです(笑) 僕自身、竹田に来る前は温泉なんてどれも一緒じゃんみたいな、温泉は温泉やろって思っていました(笑) しかしお肉の中にもクオリティがあるように温泉の中にもクオリティがあることを知ったし、感じました。ほんっっとに良い温泉なので是非入って欲しいです。

あと夜は僕たちの宿の徒歩圏内に、ほんとに良いレストランがあるんです。ミシュランとっているお店が2店舗ありますし、中華以外は大体揃ってるのと、あとは旅人が求めているコミュニティがそこには沢山あります。2回目きた時に「ただいま」と言える場所と出会えると思います。きっと「おかえり!」と言ってくれると思うんで(笑) そこで締めてもらうのが、1日の良い終わり方だと思うので、是非行ってみて下さい。

そのあとcueに泊まり、美味しい朝食を食べて、いってらっしゃい!が良いんじゃないですかね(笑)

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今後ゲストハウス開業に向けて動いていく僕に一言アドバイスいただけたら嬉しいです…!
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ハラちゃんにとって自分自身や作ろうとしているゲストハウスがどう在るべきかを考えることが大切だと思います。やり方や手段は人それぞれだし、どれが正解でどれが間違いかなんて結果論でしか分からないこともあるでしょう。

けどゲストハウスじゃなくても何か始めるとなると毎日決断の連続となるので、なるべく理想とかけ離れた選択をしないように、自分たちがどう在るべきか、その在り方をきちんと端的に人に説明できるくらいに言語化しておいた方がいいと思います。単語じゃなくてもいいから、一文くらい。

「こう在るべきだと思います」、「こう在りたいです」と。いずれそれが自分の中の軸になっていく部分だと思います。それを探すのにはめっちゃ時間かかるとは思いますが、自分と向き合っていって欲しいと思います。
出会えてよかった!今日はありがとうね!


以上でインタビューの内容は終わりです。1時間の滞在は、学びあり、楽しさありで、また竹田への愛や、次世代に引き繋ぐための考え方、また学生時代から現在までのホーリーさん自身のストーリー、そしてなによりcueの魅力が凄く伝わりました。
堀場さん、改めて貴重なお時間をありがとうございました。こちらこそ出会えてよかったです!^ ^

このあとも引き続きお付き合いください…✨


(たけた駅前ホステルcue公式Instagramより)
▶︎hostel_cue_taketa

column

⚫︎もし僕が「cue」に滞在するなら…

11:00 【くじゅう高原 フラワーズヴァーレ    
    空】でランチ


▶︎僕個人的にオムレツが好きなので
そしてcueさんがオススメされていました

(Instagram: @obsmedia21より)

12:30 【久住高原】で自然を感じる

▶︎ 「え、ここ日本なの」っていう景色の数々に出会えます

(Instagram: syuhey.heyより)

14:00 【若宮井路笹無田石拱橋】で歴史を感じる

▶︎ 登録有形文化財として登録されています
こんなレトロな世界観が好きです

(Instagram: niepongt3より)

15:45 【原尻の滝】へマイナスイオンを感じに

▶︎東洋のナイアガラと言われているそうです

(Instagram: yuya_stagram0309より)

16:00 【たけた駅前ホステルcue】にチェックイン

▶︎ 豊後竹田駅から徒歩1分

16:15 【かどぱん】でゆっくりする

▶︎【cue】に併設しています

( Instagram: s_g_19_23より)

17:30 【きもと温泉(長湯温泉群)】に浸かる

▶︎外見にインパクトがあり個人的には大好きです

(Instagram: pedalemomより)

18:30 ホーリーさんやスタッフさんにオススメのご飯処を聞きそこへ行く^ ^

19:30 再び、【久住高原】へ行って星を眺める

▶︎まさに天然プラネタリウムです

( Instagram: fujitaka555より)

21:00 【cue】に戻り、旅仲間とラウンジでお酒やソフトドリンクを飲み交わす

▶︎新たな出会い、発見があるでしょう

22:30 部屋に戻り、1日を振り返る
▶︎僕は必ずその地域のポストカードを購入して、そのポストカードの裏に今日の出来事やその地に触れてみて感じたことを書いています

23:30 就寝

翌朝 8:00 朝食を食べる


新たな旅路へ。

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⚫︎ハラちゃんのメモ帳

この1時間の中で、堀場さんの学生時代のこと、竹田との出会い、そこから脱サラ、ゲストハウス開業準備、開業、今後の展望までのストーリーを語っていただきました。そこからは「竹田」への想い、「未来の子どもたちへの想い」、「家族やスタッフ」への想い、「ゲスト」への想い、そして「cue」への想いで溢れていました。控えめに言って凄く素敵でした。また1時間で収めるのはとても大変でした(笑)そのくらいに凄く充実でした。また今度泊まらせていただいた時に、宿内でゆっくりお話しさせていただきたいなと思いました(笑)また僕への素敵なアドバイスもありがとうございました。

そんな充実した時間の中で勉強になったことは、ゲストハウスに内在するモノ、ヒトの大切さです。まずモノについては、そもそもゲストハウスって "人との交流が図れる宿泊所" という空間の中で価値を見出すイメージがありました(海外でのゲストハウスでの経験が多かったからかもしれません)。

しかしcueでは、空間はもちろんのこと、モノ(物販)を通して来てくれるゲストにメッセージを伝えたり、価値を見出していると思いました。特にこのゲストハウスが最も伝えたいメッセージである「環境問題(未来への取り組み)」について。そして物販の中身を見ると生活必需品の数々。よってホーリーさんが仰っていたようにホテルと勘違いして必需品を忘れてきたゲストさんがいたとしたも、購入すれば、使うことができるのは旅内ではもちろんのこと、旅後でもその "忘れてきた" という縁だけで、日常的にもエシカルな活動ができる「きっかけ」を与えていると思いました。

もちろんそうでない人でも日常に取り入れてみようと思ったゲストさんは多くいると思います。取り入れた人の多くはそのモノをみると、「環境問題への意識」と「cueでの素敵な思い出」が浮かんでくると勝手に思いました。旅中で得ることができる素敵なすてきなcueの物販、皆さんも購入してみてください。僕も赴いた時に絶対に購入します。そんな「環境問題」について口で言うのは簡単だとは思いますが、こうしてモノを通してメッセージを送るのはとても難しいし、同時に凄く大切なことだと思いました。それをゲストハウスとして発信しているのが凄いな、勉強になるなと余計に思いました。

そしてヒト、それはホーリーさんです。初めて会ったのに、何回も会ってるかのような感覚で、インタビュー中も緊張強いなのですが、いい意味で終始リラックスしてお話しすることができました。1時間しか話していませんが、凄く素敵で寛大な方なんだろうなと思いました。いつか「cue」直接でお話しできたら嬉しいです!

今回はこのような素敵な話をしてくださった堀場さんにはとても感謝しています。そして1時間という限られた時間、ゲストハウスに招き入れていただき本当にありがとうございました!

「おじゃましました」

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