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時代の移り変わりと、よみがえる街。

僕が大阪に初めて来たのは17歳の頃。もう24年も前だからちょうど2000年。

その頃の中崎町や茶屋町には目立ったお店というお店もそこまでなくて、唯一あったのが梅田ロフトくらいだったんじゃないかな。


とは言え勿論新阪急ホテルやMBSも立ち並んではいたが、当時若者だった僕に用事などはなく、ロフトと言えば「なんとなく友達と行ったらそれなりに時間を潰せて楽しい店」だった。


2000年当時はまだNU茶屋町の面影すらなく、阪急梅田茶屋町口を出るとすぐに今のNU茶屋町の敷地に高い工事フェンスが立ち並んでいて、殺風景で何もなく、道端でホームレスの占い師や外国人が偽ブランドを叩き売りをしていたような、そんな時代。


昔中崎町にあったイラストスクールに通っていた僕はよくそこを通っていました。茶屋町にはフェンス以外にもまだ古い長野が軒を連ねており、久しぶりに昔の風景を調べてみると「こんな荒地だったっけ・・??」と思い返しても思い出せない風景だった。



なんだかんだずーっと梅田近辺をここ20年近くうろうろしてる。茶屋町や中崎町の変遷は特にしっかりと見てきました。

NU茶屋町オープン当初は街全体で盛り上がりを見せて、僕も含めた若手アーティストを対象にしたアートイベントなども積極的に開催されていました。


僕も何度か参加させて頂いたり、その頃からキャンドルナイトも始まったのかな。追い討ちをかけるようにしてNU茶屋町+がオープンしたり、当時西日本最大級のmaruzen ジュンク堂がオープン。その頃から徐々に中崎町にも注目が集まり始めました。



しかし時代は変化し、2010年ごろに「大阪・梅田戦争」と言われる百貨店戦争が勃発。大丸梅田のリニューアル、大阪駅の建て替えに伴ったJR大阪三越伊勢丹、ルクアの開業、阪急梅田は7年をかけて大改装を行い、徐々に盛り上がりは駅中心に。

10年前にグランフロントも開業し、先日は梅田最後の一等地と呼ばれたグラングリーンがオープン。


2年前にNU茶屋町のwindow galleryのお仕事をさせて頂き、改めてNU茶屋町に頻繁に通うようにはなりましたが、街の盛り上がりが徐々にスライドしている印象の中、決して茶屋町界隈が盛り上がっているという雰囲気をそこまで感じることはできませんでした。


コロナ禍も相俟って多くの商業施設や百貨店が苦戦を強いられてる中、モノ消費からコト消費と言われるように物質的なモノが売れにくくなり、そこでアートというジャンルに多くの企業が目を向けるようになりました。

しかしアートというジャンルをただ消費されられることだけでなく、どうやって正しく大衆にアプローチしていくべきかというのは僕にも喫緊の課題であり、大袈裟に聞こえるけれどこの街を変えてやるぜ!くらいの気持ちで今も仕事に取り組んでいます。


いろんな土地でいろんなことを仕掛けることも好きだけど、やっぱりこの大阪でアートやそれを作る作家達と根強く粘り強く何かを発信していけたらいいなと思っています。


そんなこんなで今もNU茶屋町では絶賛展覧会を開催中です。

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NU茶屋町 window gallery “NUANCE”


1階 Mugi Nakajima exhibition 
中島麦

期間:2023年8月24日(土)-2024年11月1日(金)
場所:〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町10−12 NU茶屋町 1階通路内

円形作品の展覧会
“LOOP LOOP”

期間:2023年8月24日(土)-2024年11月1日(金)
場所:〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町10−12 NU茶屋町 8.9階通路内
時間:11:00-23:00

あけだにちほ・奥ノ犀・かわのめぐみ・しおり・スミシャ・せきやかよこ・筒井文那・ナナナ・西瓜 みい・南あやか・むくむくしたけもの・夜中むに・Riho Kurokawa・cyon・Kurun

大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。