【古民家店づくり】土壁の上に左官して、気づいたこと。
先日から、2階店舗スペースの土壁左官にようやく手をつけ始めました。左官工程の予定も下の過去記事に載ってます↓
現在進行形で進めておりまして、「これはうまくいったな」「これはやらかしたな」というポイントも、包み隠さず話していきます。
⚪︎あくどめはどれくらい効果があるのか。。
まずは、土壁の一部分にあくどめシーラーを塗って「土壁に左官すると、どれくらいアクが出るか」の比較です。これの結果が出るのは数日後なので、その時にまたご報告します。
今の古民家は、元々は黒い土壁だったのでしょうね。おそらく、劣化が進んで下地の竹小舞がスカスカに見えてきたところを、後に同じ土で左官したのだと思います(それが下側の、黄色い土壁部分)。
※今回は土左官せず、ユートップという下塗り用左官材をしようしています。
⚪︎水分多めで左官は正解。
1回目のユートップ左官は、なるべく土壁の段差がなくなるように、隙間をなるべく埋める左官しています。そのほうが、2回目の左官がスムーズにいくからです。地均しのようなイメージですかね。
黒と黄色の土壁の境界線は、元々かなり段差ができてるのでこれを均すのは大変ですね。ユートップを3回やるか、2回目でなんとなく誤魔化すかは、仕上がり見て判断します。
ユートップ2に対して、水は0.9の比率で混ぜています。本来は、ユートップ2:水1.1くらいの比率(塗り厚3mm。吉野石膏推奨)らしいですが、土壁はとっても乾燥していて、一気に水分を吸収します。少し、多めに水を入れたほうが塗りやすいだろうなと思ったので、この比率にしてます。これは正解でしたね。
⚪︎ひび割れを防ぐには。。
ただ、想像以上に土壁は水分を吸います(汗)。案の定、ひび割れが出てきました。
ひび割れを起こさずに、左官1回で仕上げたい場合は、「土壁の上に左官する場合は、土の色が変わるくらいに、壁に水分を含ませてから左官した方がいい」と思います。要するに、左官材から吸収する水分がないくらいに、ビシャビシャに湿らせるイメージですね。
この後は、あくどめシーラーを塗って、その後にユートップ2回目で完了という工程です。進捗はまた追ってご報告します!
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