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【書籍レビュー】自分が今何の行動をしているのかを把握する

なかなか挑戦的なタイトルですみません(汗)。もう10年以上前に出された書籍ですが、今も定期的に見返している本があります。それが書籍「起業の技術」です。

日々の仕事に追われていると、どうしても目の前のことをこなすのに精一杯になってしまいます。業務を細分化されている企業に属していると、それが顕著になりますし、個人事業や会社経営であってもそれは同じです。

今やっていることだけに甘んじず、忙しさを言い訳にせず、自戒を込めて今日は書こうと思います。


⚪︎没頭していると陥る罠

モノづくりの仕事をしていると、よく陥りがちなのですが、商品製作に没頭しがちになるんです。私で言うと、

・古家具の手入れやリペア
・建築余剰材を使ったアップサイクル品の作成

がそれにあたります。

200年前の栗の古材を使った鏡(新しく作ったアップサイクル品)

目に見えて自分のやった成果が即時にわかるからです。やっていて気持ちが良いし、すぐにフィードバックが得られる。だから、またやりたくなるんです。

ただ、個人事業であれ、会社経営であれ、「商品製作」は事業活動のほんの一分野に過ぎません。営業であったり、経理であったり他にもやることはたくさんあります。自分がやっていて気持ちのいいことだけをやっていても、前に進むのには限界があります。

⚪︎自分が今何の活動をしているのかを把握する

「自分が今どの行動をしているのかを俯瞰して把握する」ことができるのが、書籍「起業の技術」です。事業活動において、12の分野に大きく分けることができると著者は言います。

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1.ミッション
2.商品力
3.ポジショニング
4.ブランディング
5.集客力
6.見込み客フォロー
7.サイレントセールス
8.CLVマネジメント
9.経理 財務
10.チームビルディング
11.仕組み化
12.投資とリスクマネジメント


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「商品(サービス)を作る」という活動はここでいう「商品力」の項目にも該当します。ですが、他にはない強みのある商品(サービス)を販売すると言う視点で言うと、「ポジショニング」や「ブランディング」ということも考慮して、商品製作をしなければなりません。

昨日、無事に終えた勝沼朝市といった、マルシェやマーケットへの出店は、この中でいうところの「集客力」「見込み客フォロー」「サイレントセールス」といった項目にところに該当するでしょう。

このように「今自分が一体何の活動をしているのか」を俯瞰して把握することができると共に、「じゃあどうすればいいか」を50種類のワークをお通して深掘りし、ベースを構築できるのが本著の特徴です。

⚪︎好きなことと苦手なことも見えてくる。

全体像を把握して「今自分が何をしているのか」を俯瞰して見られるようになると、無意識のうちにやっていた「自分の好きな分野」と、無意識のうちに避けていた「自分の苦手な分野」も見えてきます。

私の場合、人見知りと言うこともあって「集客力」「見込み客フォロー」「サイレントセールス」といった、「営業」に関する分野が苦手ということに気づくこともできました(笑)。今では、人見知りと言うことを活かして、自分なりの営業方法を確立しています。

この辺も、ワークを通して「じゃあどうすればいいか」がわかった結果です。それに、全てを自分一人でやろうとせずに、得意な人にお願いすると言うことも、当たり前ですが大切です。それも「自分が苦手なことがわかった」成果でもあります。

まとめ

個人事業主や会社経営者だけでなく、分業化の進んでいる企業に属している会社勤務の方にもおすすめの一冊です。「全体を把握して動いてくれる人」は、どの企業でも重宝されますからね。

基礎となる原理原則をインプットするだけでなく、実践ワークも50種類記載されているので、自分の思考の棚卸しをしたり、「あーーーだから自分はこれをやりたいんだな」と気づくのにも一役かってくれます。

ぜひ、読んでみてください!

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