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感情に折り合いをつける力



私は滅多に怒ることがありません。

前回の記事(「怒るべきか怒らないべきか」)でも書きましたが、世の中には怒ること=よくないことと捉え、罪悪感を感じている方が多いように思います。

果たして、怒らないことは立派なことなのでしょうか?

私は自分のこの性格を特に誇らしくは思っていませんし、正直申し上げますと、心の中でイライラの芽くらいは顔をだしています。

その芽をできる限り早目に摘んでいるので、怒りとして表面化されていないだけです。

怒らないようにする方法は我慢ではありません。

怒りの気持ちは上手に扱わないと、無意識に我慢して押さえつけてしまう可能性があります。

我慢の弊害はとても大きいです。


突然聞いたことのない音がして、それが工事の音だと判ったとき人は安心するように、心の感情にも名前がつくと安心を覚えます。

幼い頃、心が喜んでニコニコ笑ったとき、「わらってるねぇ」「たのしいんだね」と言われ、自分の感情に名前がつきます。

心が悲しくて泣いたとき、「いやなことがあったんだね」「かなしいねぇ」と言われ、感情に名前がつきます。


そうして心の繊細な動きは表現されることで細分化され明確になりメンタルを整える安心材料となるのです。


ネガティブな気持ちを表現する経験が少なければ、ネガティブな感情が心から湧き出たときに対処が難しくなります。

また、例え何度表現したとしても、幼き頃自分のネガティブな感情を受け入れられる経験をしていなければ、表現したことに対して劣等感や罪悪感を抱きます。

泣かない子は偉いのでしょうか?

「我慢できたね」は褒め言葉なのでしょうか?

私は違うと思っています。


我が家では、よく4歳の息子が怒りの気持ちをあらわにします。
物にあたったり、私にあたることもしばしばあります。
そんな時には、「怒るのはいいよ。だけど、物をこわしたり人を悲しませるのは違うよね。」と伝えます。

最近は、クッションをたたいてみたり、ダッシュをしてみたり、本人なりに工夫をしている姿がみられます…笑


怒ったとき、その感情と向き合いどう折り合いをつけていくのか。


ポジティブもネガティブも全ての感情をしっかりと味わい、感情に自分なりの折り合いをつけられる力こそ大切なのではないかと思います。

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