Tomo

面白かった本の要約&紹介用です。好奇心とともに。

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最近の記事

4分に要約『21Lessons』(人生の意味)byユヴァル・ノア・ハラリ

イスラエルの歴史学者で『サピエンス全史』の著者ハラリ氏が現在に焦点を当て21のテーマについて、どのように思考し行動すべきかを書いています。この要約では「意味」の章を取り上げ、人生の意味、ロマンス、アイデンティティ、ナショナリズム、信仰について取り上げます。 <Amazonへのリンク> ■■要約 (ほぼ引用)■■ ■20章:意味・・人生は物語ではない 「私は何者か?」「人生の意味とは何か?」という問いに対して人は物語を語ってもらうことを期待する。現実とはいったいどういうもの

    • 3分に要約『MMTが日本を救う』by森永康平

      最近聞くようになった「MMT」という言葉。「自国通貨を発行できる国は破綻しない」という尖った主張が気になっている方、ランダル・レイ氏の厚めの本に手を出す程の時間がない方にこの新書をお勧めします。 著者は1985年生まれ、明治大学卒、証券会社でのアナリスト等を経て、金融教育ベンチャーのCEOを務め、父親はエコノミストの森永卓郎氏。 <Amazonへのリンク> ■■要約 (ほぼ引用)■■ ■MMTとは何か ・MMTとはModern Monetary Theory(現代貨幣理論

      • 8分に要約『株式会社の終焉』by水野和夫

        著者の水野和夫は、1953年生まれ早稲田卒。証券会社のエコノミストを経て、仙谷由人の経済ブレーンや、民主党政権では内閣審議官などを務め、現在は法政大学教授。 ■■この本を読むとわかること■■ ①株高、マイナス利率は何を意味しているのか? ②株式会社とは何か? コペルニクス革命との関係は? <Amazonへのリンク> ■■要点 (ほぼ引用)■■ ■■①株高、マイナス利率は何を意味しているのか? ・株価(≒企業業績)と利子は20世紀までは連動していた。 ・20世紀末から新自由

        • 要約『追われる国」の経済学 byリチャード・クー

          著者のリチャード・クー氏は1954年神戸生まれ、カリフォルニア大学バークレー校を卒業し、FRB勤務などを経て84年野村総合研究所入社。エコノミスト。 ■■この本を読むとわかること■■ ①日銀のインフレ率2%目標の根拠と達成できていない理由 ②日本の1970年代の躍進とその後の停滞理由(ルイスの転換点) ③1945年以降、戦争が減った理由 <Amazonへのリンク> ■■要約 (ほぼ引用)■■ ■①日銀のインフレ率2%目標の根拠と達成できていない理由 ・2013年に日銀の黒

        4分に要約『21Lessons』(人生の意味)byユヴァル・ノア・ハラリ

        • 3分に要約『MMTが日本を救う』by森永康平

        • 8分に要約『株式会社の終焉』by水野和夫

        • 要約『追われる国」の経済学 byリチャード・クー

          要点メモ『ルポ虐待 大阪二児置き去り死事件』by杉山春

          ■感想■ 2010年7月大阪ミナミのマンションの一室で、約50日放置されていた3歳と1歳の子が亡くなっているのが見つかった。子どもたちは夏にクーラーのついていない部屋の中の、堆積したゴミの真ん中で、服を脱ぎ折り重なるように亡くなっていた。身体は腐敗し一部は白骨化していた。二人の子供を部屋に置き去りにした母親(当時23歳)は、殺意を否定する。著者の杉山氏が関係者に取材を重ね、この事件の「なぜ?」に丁寧に切り込んでいます。 <Amazonへのリンク> ■2010年の大阪への

          要点メモ『ルポ虐待 大阪二児置き去り死事件』by杉山春

          要点メモ『結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記』by 船戸優里

          ■感想■ 2018年3月に小学校入学直前の子が、全身に170カ所のアザや傷を負い、食事もろくに与えられず直前の約一カ月で体重が4kgも減り亡くなった事件の母親の手記。この著者は、最愛の娘を亡くした被害者であり、養父から娘への虐待を止められなかった加害者でもあり、その絶望、悲しみ、怒りの感情がリアルに赤裸々に綴られている。なぜ彼女は愛する娘への虐待を止められなかったのか、もし私が彼女と同じ状況に置かれていたらという視点で読み進める中で、私は2度泣いてしまいました。 <Amaz

          要点メモ『結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記』by 船戸優里

          要約『人望が集まる人の考え方 』by レス・ギブリン

          おすすめ本の感想と。ほぼ引用の要約メモです。 ■感想■ 60年以上前に発行された本で、米国のトップセールスマンだった著者が友人や家族や会社での人間関係について観察を重ねて、その法則についてまとめてくれています。人の持つ自尊心を前提に、相手を特別扱いする等具体的な内容も多く理解しやすかったです。 <Amazonへのリンク> ■要約 (ほぼ引用)■ ■Part1 人間の習性をうまく活用する 「人間の習性」 = 全ての人は自分の自尊心を満たしてほしいと強く思っている。  ①

          要約『人望が集まる人の考え方 』by レス・ギブリン

          感想&メモ『子どもの脳を傷つける親たち』by友田明美

          おすすめ本の感想と要点メモです。 特におすすめなのは、子育て中の親、心の病と向き合うあなたです。 Amazonへのリンク ■感想■ 本書は、NHKプロフェッショナルにも出演した著者の友田氏が、虐待(≒マルトリートメント)を受けた子とそうでない子の脳のスキャン画像を比較していて、マルトリートメントを受けた子の脳が大きく委縮していたのは衝撃的だった。子どもの脳はマルトリートメントからくるストレスに対し、自己防衛反応として委縮したり肥大したりするとのことで、本書は子どもの年齢や

          感想&メモ『子どもの脳を傷つける親たち』by友田明美

          感想&メモ『死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~』 by 岡田尊司

          おすすめ本の感想と要点メモです。 特におすすめなのは、赤ちゃんを育てる親、心の病と向き合うあなたです。 Amazonへのリンク ■感想■ 親から離された子ザルは、栄養や室温に配慮して育ててもほぼみんな死んでしまう、というハーロウの気付き等を経て子供の安定した愛着を育むには、「安全基地」となる必要があり、「安全基地」となるためには「ほどよい応答性」+「共感性」が必要と言うのは、具体的で理解しやすかった。 また、宗教や伝統的な倫理が衰退し個人主義が拡大するに伴い、

          感想&メモ『死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~』 by 岡田尊司