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散歩の引っ張りを考える・その2

前回のつづきです。
まずはこちらをお読みいただければ。↓

前回の記事で触れたのは
比較的に知られている散歩の仕方と、だいぶイメージが違っていると感じられた方も多いのではないでしょうか。

先に結論から書きますね。

犬の行動を強化するポイントは2つです。
しかも犬たちも飼い主さんも、日常的によくしている行動です。

つまり、犬自身に特別な技術を必要とするわけではないので
ハッキリ言うと「人の練習」です。
最初はコツを掴むのに、時間がかかることもあるかと思います。

その練習方法を書く前に、もうひとつ大事なことがあります。


行動だけを修正しようとしても難しい


散歩の引っ張りに限らず、問題行動と呼ばれるお困りごとのかなり多くの部分に共通するお話です。

問題行動の説明をするときに、「氷山モデル」というよく使う表現があります。

氷山モデル

問題行動とは、人が困っていると感じている行動のことを指します。
その行動はとても目につきやすい。
それを「氷山の一角」の、目にみえる氷の部分として表現します。

そして問題行動には
「なぜその行動が起きるのか?」
必ず要因があるわけです。
その要因の部分を、海面下の氷として表現しています。

氷は、見える部分より、見えない部分の方が圧倒的に大きい。
いくら問題行動だけを消したとしても、見えない部分にアプローチをかけないことには、また問題が浮かび上がる。
ときには違う問題へと発展する可能性も秘めています。

このあたりのお話は、過去の記事にもたくさん書いています。
ご参考にしていただければ。

ひとことで言うなら
『発散は散歩だけにあらず』

いろんな角度から見て、総合的なアプローチが必要となるケースがほとんどです。


なぜ引っ張るのか?を考える

散歩の引っ張りといっても、いろんなケースがあります。

人・他の犬・自転車・車などが現れると、吠えたり飛びついたりする行動も散歩の引っ張りと言えますが、この話は「特定の刺激」が現れることで行動が起きるので、吠えについての記事で詳しく解説をしていきます。(しばらくお待ちください)

今回はシンプルに
「周りに何にもなくても普段からグイグイ引っ張る」
ケースで考えていきます。

どちらにしても吠えの対応のときには、今回の内容も関連してきますので、ぜひこのままお読み頂ければ。

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