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金曜日の夕方の新幹線で夏の終わりを感じる幸せ
いくつになっても、夏休みが終わるような寂しさを感じる8月の末。半分仕事、半分休暇で新潟に向かった。いつもの仕事を少し早めに切り上げて、18時12分東京発の「とき」に乗り込む。寂しいとか強がってみたけど、連日の暑さでへとへとになりながら、冷たい白ワインとお惣菜を買い込んで。
座席番号を確認して、座席を倒して良いですか?と小さい声で確認し、荷物や飲み物を快適に設置。小さなスペースだけど新幹線のテリトリー感が好きだ。
出発すると、あちこちで「プシュッ!」と缶ビールを開ける音。心の中で、1週間お疲れ様!と気持ちを共有する。
東京駅を出発して、しばらくは景色が見えない。私は景色が見えるまで、ドリンクを開けるのを待つタイプ。
しかも、今日は東京駅の雑踏を掻き分け、紀伊国屋でゲットした1缶700円超えのワインだ。
都内を抜けて、大宮に近づいた頃、ワインの缶を開けた。
夏の入道雲を縁取るように夕陽が輝く景色は、なんだか泣きたいくらい綺麗だった。
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夏の終わりは、いつも子供の頃を思い出す。何の心配もなく、楽しいことを指折り数えていた記憶。忘れているだけで、その時々で悩みはあったのかもしれないけれど。
思い出す記憶はきっと、今の心境も投影している。そんな記憶を重ねていける人生って、悪くないなと思う金曜日の夜の新幹線。
白ワインは空いた!
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