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子どもの脳を伸ばすために意識したい親のふるまいについて


昨日は「聴覚系」脳が育つと、
脳全体の成長スピードがアップという話をしました。

子どもの脳の動きを止めてしまう行動

子どもというのは、
言われたことに対して、なかなか腰が重いし、
やっても時間がかかります。
まあ、大人と比べてしまうので、
そう感じるだけで、実際には、
子どものペースというのは、そんなものなんです。

「はやくしなさい!」

しかし、忙しいときや急いでいるとき、
ついつい言ってしまいがちな言葉として、
「はやくしなさい!」
「まだできないの?」ですよね。

言われてもなかなかテキパキとは動いてくれません。
ただ、このような言葉や行動は、
子どもの脳に関して言えば、あまりよくはないんです。

「はやくしなさい」という指示は
「今やっていることを、時間をかけずにやりなさい」
ということを意味します。

脳科学的には
「脳をたくさん使わず、ちょっとだけ使って、
今やっていることをパパッと終わらせなさい」
ということになるらしい。

簡単に言えば、脳に対して、
手抜きをしろと言っているようなものです。

脳の成長を促すためには、
“脳が活動している時間”
増やさなければならないのに、
「はやく」と急かせば急かすほど、
子どもの考える機会や、
脳の活動している機会を奪うことになっているのです。

脳も筋肉と同じで、
使わなければドンドンと退化していきます。
一番鍛えなければいけない時期に、
退化するなんてもってのほか。

「ちょっと待つ」

子どもと接するときに親が心がけてほしいのは、
できるだけ急かさず、話しかけたら
「ちょっと待つ」こと。

親が待ってあげることが、
子どもの脳、とりわけ
聴覚系脳番地に有効なトレーニングになります。

不思議なもので、
子どもと話をするときは、急かすのに、
老人と話するときは、ゆっくりと聞き、
ゆっくりと話しかけますよね。

子どもの脳はまだ発育途中。老人の脳は、退化途中。
ちょうど同じレベルと考えると分かりやすいかもしれません。

子ども返(こどもがえり)という言葉がありますよね。
子供にもどること。
とくに、老人が加齢によって
子供のような精神状態を呈することです。

一般的に、体に不自由が発生すると、
人間は体だけではなく精神的にもダメージを受けます。

こうなると、無意識に自分を守る
防衛本能が働きます。

急に甘えるようになったり、
わがままになったり
「自分にはできないんだから助けてくれて当然じゃないか」
と依存的な考え方になります。
それが「退行現象」と言われるものです。

特に母親というのは、
女性特有の「母性」がありますから、
出来ないことに対して
「自分がやらないと」になってしまい、
つい手を出してしまいます。

進化して行かないといけない時期に、
老人と同じように「退行現象」を教育しているという、
おかしな現象なんです。

明日は、なぜ「待つ」ことが、脳に良いのか?について書きます。

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為に
シッカリと作ってあげるのは親の仕事です。

親は、それを理解して、
子どもの可能性をうまく引き出して
あげてあげれば脳番地の成長バランスも整います。

しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。

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