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「聴覚系」脳が育つと、脳全体の成長スピードがアップ

昨日は、小さいうちは、視
覚系・聴覚系・運動系の脳番地を働かせるため
「見る」「聞く」「動く」「触る」体験を
出来るだけ多くすることが大切です。

そうすると、目や耳、手足から入力した情報を材料として、記憶系と理解系の脳番地が働きはじめます。
そして、これらの情報を栄養分にして、
10歳以降、さらに高度なアウトプットを担当する
伝達系・思考系などが育っていくという話をしました。

聴覚系脳番地

その中でも特に、
幼いうちに育てたほうがいいのは
「聴覚系脳番地」です。
実は理由は簡単なことです。

幼稚園から小学生になると、
学校生活の指示や授業の内容など、
大切なことは「話して伝えられる」ことがほとんどです。

幼稚園までは、子どもに話して伝えても、
親に伝わらないので、親に連絡が行きますが、
小学生になると伝達事項は、
聞いて書いて持って帰って親に伝える形になります。

耳からの情報が多い学校生活では、
「人の話をしっかりと最後まで聞いて理解する」
という脳の力が必要不可欠なのです。

小学生も学年を重ねるごとに、
勉強のできる子、できない子の差が出てくるのは、
聴覚系の成長の差といっても過言ではありません。

「聴覚系」は、脳の要となる脳番地。

他の脳番地と連動して成長する傾向があるため、
ここが育っていないと、
記憶力はもちろん、
言語能力やコミュニケーション能力なども
育ちにくくなってしまうのです。

逆に聴覚系脳番地が育つと、
人の話を聞いて(聴覚系)
→内容を理解して(理解系)
→行動したり(運動系)話したり(伝達系)
するという知性を生み出す脳内の重要なルートが鍛えられ、
さまざまな脳番地を偏りなく、広く使えるようになります。
まさに「聞く力」は、脳全体の成長を促すというわけです。

どこかの国の「聞くだけ」の総理大臣とは違いますよ🤣

ただ、脳が本格的に刺激を受け、
成長を始めるのは社会に出てからで、
その勢いが最も強くなるのが20代~40代です。

なので、幼児期の聴覚系脳番地の強化は
おろそかになりがちですが、
ベースができていないと、活躍も出来ません。

幼児期にインプットする容量を作っておかないと、
アウトプットも出来ないのです。

学生時代は、勉強できなかったのに、
社会人になり、バリバリの営業成績を上げる人もいます。

こういう人は、幼少期にしっかりと脳の容量は
作られてインプットする器はあるが、
勉強という型にはまったものが、合わなかったのでしょう。

しかし、言語能力やコミュニケーション能力をつかう営業という場になり、水を得た魚の様に脳が活気づいたものだと思います。

女の子の特徴は、
幼いうちから人の話をよく聞けたり、
おしゃべりが上手だったりするのは、
脳の聴覚系に加えて記憶系エリアの発達が
男の子より少し、早いからです。
という話を先日しました。

小学生の低学年だと、
勉強のできない女の子は意外と少ないです。
脳の聴覚系が男の子より優れているからです。(個人差はあります)

脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと
作ってあげるのは親の仕事です。

親は、それを理解して、
子どもの可能性をうまく引き出してあげてあげれば
脳番地の成長バランスも整います。

しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。


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