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子どもがどんどんバカになる。スマホは集中力を奪う

今や一種のインフラに
なったかんじもある物と言えば、

スマホ

大人も子どもも、

スマホが手放せない方は多いです。

常に片手にスマホの親が、

スマホに張りつきっぱなしの
わが子を注意してみても、
説得力はゼロだということは、
誰しも気付いていると思います。

2020年の東京都の調査では、

小学校高学年での
スマホ所有率は約35%、

中学生で約75%、

高校生では約92%。

昨年7月、

文部科学省はそれまで
原則禁止だった中学生の
学校への携帯電話持ち込みを、

条件付きで許可する方針を示しました。

コロナの影響は
オンライン授業へと変化し、

萩生田光一文部科学相が
公立小中学校の全生徒へ
タブレット端末を
1人1台配布すると言い出し、


河野太郎

行政改革・規制改革相が

教育面でも、

「不要な規制はどんどん外していく。デジタル化できるところはどんどん進めていきたい」

と発言。

ついには平井卓也
デジタル改革担当相が

萩生田文科相に

「小中学校で使う教科書を原則デジタル化すべきだ」

とまで提案している。

平井デジタル相は、

「デジタル教科書の使用は各教科の授業時数の2分の1未満に限る」とする指針を「全くナンセンス」と批判。「教科書を何冊も抱えて移動するよりパソコン1台の方がいい」

デジタル行政改革を考えると、

教育のデジタル化は
当然なのかもしれないが、


認識が古い。

他国は、

子どものデジタル教育を、
以前の形に戻して行ったり、
制限をしていっているのに、

どうして日本はこんなに、
後手なことをするのでしょうか?


有名な話ですが、

アップルの創業者
スティーブ・ジョブズは

自分自身、自宅では、

「iPadはそばに置くことすらしない」

子どもにもスマホは使わせていない。

マイクロソフトの
ビル・ゲイツも、

子どもが14歳になるまで
スマホを与えていない。

IT企業トップは子供にスマホを与えない

なぜならば、

スマホがどうして
人を夢中にさせるのか、

仕組みを知っている人間なら
子どもに安易にスマホは使わせません。

人間の脳は、

危険を察知する能力を
高める方向で進化してきました。

その結果、

危機を脱する行為のときは、

“ドーパミン”

という物質を脳が放出します。

簡単に言えば、

美味しそうな食べ物があれば、
脳は、飢餓から脱出せよと命令します。

性的に興奮した時は、
脳は、子孫を残せと命令します。

基本的に人間の脳は、

新しい知識を歓迎するシステムです。

スマホは無限大に、

こういう刺激を与える物なのです。

SNS、メール、ニュースだろうと、
新しい知識に出会えば、

脳からドーパミンがでるシステムなのです。

この仕組みを、逆手に取っているのが、

ゲームメーカー

スマホメーカー

SNSの運営会社

私たち現代人はまんまと
スマホの虜になっているわけです。


競馬で負けても
もう1レースだけ、
次こそは勝てるはず

これが本来の「脳」の姿です。

実際に、いろいろな研究が行われています。

2018年にWHOがゲーム依存を
治療が必要な精神疾患と認定し、
ゲーム障害として
国際疾病分類に追加されています。


“心の病”の原因の
一つである睡眠障害が若者では
10年超で5倍増。20年で8倍増に


20カ国70万人の調査で
10年前より子どもの
睡眠時間が減少


5千人以上を調査した結果、
リアルな人間関係に
時間を使う人ほど幸福感が増し、
SNSを使う人ほど
人生に対する満足度が減少


10代(12~16歳)の若者4千人を
対象にしたアンケート調査によると、
SNSをよく使う子どもの方が
人生への満足感が低かった


学習に対する集中力についても
最近は、いろいろと検証されています。


対象はスマホを持っている
800人に集中力を要する問題を
やらせるという実験がありました。

被験者は2種類

「スマホを別室に置いてきた」

「スマホをサイレントモードにしてポケットに入れていた」

なんとなく答えは分かりますよね。

前者の方が成績がよかったのです。


モニター上に隠された文字を
素早くいくつも見つけ出すという問題

被験者の半分

自分のではないスマホを
モニターの横に置き、
触ることは禁止。

被験者の残り半分

デスクの上に小さなノートを置いた。

結果はこれも予想通り、
ノートを置いた
被験者の方が良い成績だった。


ただポケットに入れているだけ、
置いているだけで、

スマホは集中力を奪う魔物になっています。

スェーデンでは、
あれだけのデジタル教育国なのに、
子どもたちのデジタル化は、
どんどんやめていっているそうです。

英国ではロンドンなど
のいくつかの学校で、
スマホの使用を禁止したそうです。

生徒は朝スマホを学校に預け、
下校時に返してもらいます。

その結果、成績は上昇。

特に成績が上がったのは、
成績下位の生徒の方だったらしい。

ノルウェーでは、

小学校高学年のグループの半数に
紙の書籍で短編小説を読ませ、

残りの半分には
タブレット端末で読ませた。

内容は全く同じなのに、
紙の書籍で読んだ
グループの方が内容を
よく覚えていた。

日本のある研究グループによると

5歳から18歳の子どもや
若者を対象に、

3年間の間隔を空けて
脳の画像を撮影し、
知能も測定して

脳の形態や認知機能に
与える影響を研究

驚くべきことに、

長時間ゲームをする子どもの脳は、

脳内の各組織の発達に
遅れがみられることが判明。

脳画像からは、
記憶や自己コントロール、
やる気などを司る脳の領域
における細胞の密度が低く、

発達が阻害されていることが明らかになった。

物事を考えたり
自分の行動をコントロール
したりするのに重要な役割を担う

前頭前野の血流量が少なくなり、

機能が低下してしまうと
考えられています。


実際には、アメリカでも、
スマホを持つ平均年齢は10才だそうです。

しかし、
IT王国・シリコンバレーの
エリートたちの家庭では、
ゲイツやジョブズと同じように、

桁違いに厳しいようです。

ITエリートたちは
スマホを警戒するのか

作ったからこそ知っている

テクノロジーの怖さを
一番良く知っているのです。

自分たちで作っておきながら、
無責任な!と言いたくなりますよね。

しかし、当時は大人の使うもので、
子どもがここまで使うとは、
想定していなかったと思います。

最後に、

買い与えた保護者の責任

があることを・・・。



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