なぜ「待つ」ことが、子どもの脳に良いのか?
昨日は子どもの脳を伸ばすために
意識したい親のふるまいについて
「はやくしなさい!」
「まだできないの?」と言う前に、
ちょっと待つ事が必要ということを書きました。
そもそも「聞くこと」に限らず、
脳が未熟な子どもは、
大人と同じことをするにも
脳内での処理に時間が数倍かかると言われています。
考えてみれば当然で、
脳番地同士をつなぐ脳の道路
(ネットワーク)ができあがっていないからです。
舗装されていない道路のようなところがほとんどなのです。
脳の中のネットワークが
舗装されていない道路のときは、
ゆっくり進むのが正解。
ゆっくり着実に進むことにより
舗装されていない道路も舗装されていきます。
そうすればスピードが出せる舗装道路が出来上がるのです。
はやく処理できるようになるまでにかかる、
大人にとっては「もどかしい時間」が、
子どもの脳の成長には必要不可欠です。
反応がないからと言って
言葉をかけ続けたり、
遅いからといってすぐ手を貸したりしてしまっては、
せっかくの子どもの脳の活動を
邪魔してしまいます。
焦らず、「ちょっと待つ」
(=話しかけたら、適度に時間を置く)意外と大切なことです。
先日こんな記事が出ていました。
「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)小学校6年算数」で出題された三角形の面積を求める問題(図表1参照)の正答率がわずか「55.4%」という低さだったようです。
直角のあるところを底辺に持っていけば、
底辺×高さ÷2で簡単に解ける問題です。
ところが向きが変わっただけで、
こんなにできない子どもが多いのです。
今の学校の授業にも問題があるのは確かですが、
結果を急いで考える事をしなくなると、
暗記になってしまい、
こんな問題もできなくなります。
大人にとっては「もどかしい時間」は、
子どもには考える時間が必要なのです。
あーでもない、こーでもないと考えることは、
先ほどの例のように、
舗装されていない道路を舗装している最中なのです。
高速道路のように整備された道であれば、
時速100kmで走ることは何も問題はないでしょうが、
砂利道を走るのは難しいです。
おトイレさんの絵本の中にも
「おおきくなったら またおいで」の、
待つ姿勢って、子どもの成長にとっても大切な要素なんですよね。
脳の中身は直接見ることはできません。
だからこそ、仕組みを理解することにより、
幼少期の脳を将来の為にシッカリと作ってあげるのは親の仕事です。
親は、それを理解して、
子どもの可能性をうまく引き出して
あげてあげれば脳番地の成長バランスも整います。
しかし、これを理解しているのと
していないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。
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