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日本の学校の部活は世界では珍しい

中学生、高校生のほとんどの子どもがやっている
日本の部活動のような学校での課外活動は、
海外ではあまり例がないらしい。

文武両道

なぜか日本では「文武両道」が尊ばれますよね。

ただ今の時代見直さなければいけない問題も多々あります。
先生の奉仕時間になっているところですよね。

また、大会で優秀な成績をあげるために、
長時間活動も問題になっています。

実際に強豪校と言われるところは、
年間通して365日練習やっています。

我が家の3男は、中学校の時、
吹奏楽部に所属していましたが、
学校創設以来初の中国大会で金賞をとり、全国大会出場。

部活休みは、元旦だけでした。
おかげで全国大会も銀賞をもらいました。
まあ18年前の話なので仕方ないでよよね。

大きく見直す時期

先日から言っているように、
日本の教育システムは、
大きく見直す時期に来ています。

現実的には、運動部の加入率は
中学生で7割、高校生で5割。
文化系の部活動を含めると9割が加入しているそうです。

アメリカの例

たとえばアメリカでは部活と言うのはあるのでしょうか?

調べてみたら、あることはあるようですが、
全く仕組みが違うようです。
中学ではあまりないそうです。

高校ではアメリカンフットボールやバスケット、
野球などスポーツは盛んなようです。

ただ日本と違うのは、
シーズン制になっていて、
季節ごとに入部と解散を繰り返すことです。

例えばアメフトは花形スポーツで、
8月に入部希望者が集まって練習し、
9月、10月に試合があり、終わると解散。
冬はバスケットをしたり、
春になると野球をしたりします。
3~4カ月間のシーズン制になっていて、
1年中同じスポーツをすることはないそうです。

そして大きく違うところは、
誰でも入部できるのではなく、
技術的に優れた人しか入部できないそうです。
トライアウトの選抜制度があり、
試合に勝つための仕組みができています。
トライアウトとは入団テストです。
ただ好きでは入部できないのです。
こんな環境を見ると、アメリカのプロのスポーツは
やはり特別な存在なのでしょうね。

アメリカに文武両道という言葉はありませんが
「scholar-athlete」と言って、
勉強だけでなくスポーツも得意とする学生がいます。

スポーツ学生[学生運動選手](のための)
奨学金もあるようです。
ハーバード、イェール、スタンフォードなど
トップクラスの大学でもスポーツが盛んで、
人間の総合的な魅力として評価されますよね。

アメリカは日本以上に文武両道

日本の様に、勉強だけができてもダメなんです。
アメリカ大統領のバイデンさんも
若い頃は内野手や遊撃手として
野球をプレーしていたという。
長男がプレーしていたリトルリーグの
コーチもやっていたそうです。

ハイスクール時代、将来なるとしたら、
プロ野球選手と副大統領とどっちが良いかという質問に対して、
プロ野球選手と答えたらしい。
しかし不思議なもんで、大統領になってしまいました。


ドナルド・トランプ前大統領は、
ニューヨーク陸軍士官学校ではアメフトの選手で、
元クラスメートからも絶賛されるほどの
素晴らしい選手だったようです。

中でも第38代ジェラルド・フォード大統領は、
高校時代には州選抜に選ばれるほどの実力があり、
ミシガン大学ではチームMVPに。
プロからのオファーもあったようですが、
その誘いを断り、エール大学の法科大学院へ進学したそうです。

「文武両道」という言葉はなくても、
出来る人は、勉強もスポーツも出来るようです。

中国や韓国はスポーツが学校で行われることが多いですが、
それは民間や地域の受け皿が発達していないためのようです。

ただニュース等を見てもわかるように、
スポーツのエリートを育てて
オリンピックを目指すという目的があり、
だれでも気軽に参加できるものではないようです

スポーツを教育に結び付ける

スポーツを教育に結び付けて
文武両道を目指すというのは、日本だけです。

日本の部活というのは、戦前からあり、
純粋に部活動をしたい生徒が面白いからやっていて、
むしろ学校側が熱心すぎる生徒にストップをかけたりして、
過熱する部活動をどう抑えるのかに苦労していたようです。

戦後、特に1964年の東京五輪が契機となり、
五輪に向けていい選手を育てようと、
身体的な能力を伸ばすことが教師の役割になりました。
また、この時代は、青春ドラマが人気で、
爽やかなスポーツ、熱血教師がにんきでした。
ドラマですからね。

このあたりから部活も、
生徒が面白いからやっていたスポーツから、
勝つため、成績の為の部活に変わってきたようです。
時代背景も、高度成長期のイケイケの時代ですからね。

非行問題

そして、80年代の非行問題が背景です。
「スクール☆ウォーズ」という、
非行生徒をラグビー部で更生させる学園ドラマがヒットしました。
部活動は非行予防や生徒指導に有効だとされ、
どんどん拡大していきました。

全てを否定はしませんが、ドラマですからねぇ・・・。

こんな感じで、
部活動に教育的価値を与え続けてきたのが、
戦後の学校と教師の歴史です。

今でもあるかもしれませんが、
日本の有名企業は、体育会出身者を
好んで採用するところがありました。
人付き合いがうまくて、体力があり、
上からの指示に従順だからといわれていました。

しかし、現代社会で、体育会で培った
協調性や従順さを評価するでしょうか?

部活動は行きすぎた指導や教師の働き方など
様々な問題点が指摘されています。

原点に返って、
スポーツを楽しむということを考えれば、
部活の在り方も考える時期になっているのかもしれません。

本格的なアスリートを、現代社会では、
本格的に育て上げる施設や設備は、
昔と比べるとたくさんあり充実しています。

特に中学校、高校での部活は、
大学でいうところの同好会くらいの位置づけでよいと思います。

とにかく日本の教育システムは何もかもが、ゆがんできています。
根本は、勉強しかしてこなかった、
机上の上での教育システムを考える人たちが
時代にマッチしていないだけ。
数年で劇的に変わるわけもなく、
結局のところは、被害を被るのは未来を背負う子どもたち。

そんな子どもたちを、助けられるのは親だけです。

親が、現実をシッカリと勉強して、
理解しているのとしていないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。

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