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自分は「無類のパン好き」だと思っていたら、まさかの「小麦アレルギー」だったお話。

今から遡ること1年前、私は自分のことを「無類のパン好き」だと思っていた。

パンを食べることを思うだけで、幸せな気持ちになる。
パンは最低でも週2〜3回は食べないと落ち着かない。
しばらくパンを食べない日が続くと、食べたい衝動に突き動かされる。

そんな私は朝に夕にパンをせっせと食べ、その美味しさを噛みしめて幸せに浸る日々を送っていた。

しかしある時から、私の体はすごく疲れやすくなっていった。

寝ても寝ても疲れが取れない上、体が異常に重たく感じる。
まるで自分の体が充電してもすぐに電池が切れる「壊れかけのスマホ」のようだと感じる日々。

「きっと高齢出産の疲れが、今頃出ているのだろう。」

私はそう信じて疑わなかった。

なぜなら、同じように朝晩の食事を共にする夫は、疲れることなく元気一杯。まさか、自分の食べている物のせいで、こんなにも疲れやすくなっていたなんて思いもしなかったからだ。

驚くことに、私の体調不良の原因は「小麦の食べ過ぎ」だった。

私は小麦が入った食べ物を食べても、体に蕁麻疹ができたり、お腹を壊すなどの症状は一切でない。

にも関わらず、私には「小麦アレルギー」があったのだ。

それはあのテニスプレーヤー・ジョコビッチで有名になった病気、「リーキーガット症候群(腸もれ)」だった。

このジョコビッチも悩まされた「リーキーガット症候群」の原因は、小麦粉に含まれるタンパク質「グルテン」。

リーキーガット症候群

このグルテンにアレルギーがある人は、小麦を食べると腸粘膜に隙間ができてしまう。

すると、この隙間から有害物質が漏れて流れ出てしまい、体にあらゆる不調を引き起こすという。

ジョコビッチの実家は、皮肉なことにピザ屋。

大好きなピザを毎日のように頬張りながら育ったそうな。

そんな小麦が大好きだったジョコビッチは、試合に集中できない、気分にムラがある、原因不明の腹痛に襲われるなどの体調不良に悩まされるようになります。

この体調不良のせいで、試合に勝てずに苦しんだ時期もありました。

そこでジョコビッチが医師から「小麦をやめる」ことをアドバイスされます。

実際に小麦を含む食べ物をやめると、ジョコビッチは体調が劇的に改善!

そして、念願の『世界ランキング1位』になることができたと本人が語っています。

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このリーキーガット症候群の症状は、実に様々。

筋肉痛、関節痛、胸やけ、息切れ、腹痛、抜け毛、消化不良、不眠症、記憶力低下、不安感、疲労感、口臭、神経過敏、食欲低下、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、過敏性腸症候群、お腹の張り・・・

私の場合は、寝ても寝ても疲れが取れない悪夢のような疲労感に悩まされた。

子供のお世話もしたくない、仕事なんてやってられない・・・そんな症状が長く続いていたある日。

この体調不良について友人に相談したところ、「もしかして小麦が原因じゃない?」と言われたことでハッとした。

当時の私は週に2〜3回はパンを買い込み、パスタも晩御飯に2〜3回食べていた。

明らかに小麦を食べ過ぎている・・・。

私は半信半疑でパンとパスタを2週間やめてみた。
すると体調が明らかに良くなっていくではないか!

その後、統合医療の内科を受診すると、医師は私に決定的な診断を下した。

「腸もれ(リーキーガット症候群)ですね。」

日本の片田舎で和食中心に育った私が、まさかジョコビッチと同じ体質だったとは・・・!!

実は、このリーキーガット症候群は日本人にも多く認められるらしい。

そして何よりも私が驚いたのは、小麦をやめて3ヶ月もすると、あれほど大好きだったパンを食べたいと思わなくなったことだ。

自分は無類のパン好きだと思っていたのは、大きな勘違い。

なんと私は「グルテン依存症」だったのだ。

グルテンにはタバコのニコチンのような依存性があるというのだ。

子供を産んでからというもの、夫婦フルタイムの共働きで育児と家事をするのにいっぱいいっぱいの生活。

お米を炊くのさえ面倒になった私は、ついつい手軽なパンとパスタに頼りきっていた。

その結果、まさかのリーキーガット症候群なる「腸もれ」を起こし、さらにはグルテン依存症まで引き起こしていた。

ちなみにだが、私は小麦だけでなく乳製品(カゼイン)にもアレルギーがあることが判明した。

パンとたっぷりミルクが入ったカフェオレの組み合わせが大好物だった私。

今は生米から作ったパンと豆乳カフェオレを楽しんでいる。

あれ?グルテン依存症は解消しても、パンを食べてる。

やっぱり私は無類のパン好きなのかもしれない。










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