クソな現実は酒と夢小説でふきとばせ
【趣味全開】
二次創作の長編を完結させるという偉業
ある夢小説サイトの、長編作品が完結した。ジャンルはH×H(界隈では「狩人」とぼかします)で、相手は私の最推しであるイルミ(界隈では「📍」と呼ばれます)である。
それは完結まで数年かかった超大作で、たぶん文字数にすると10万文字くらい。本当にすごいことだ。
二次創作サイトで読める長編作品には、圧倒的に未完結の方が多い。小学生の頃から布団の中でガラケーで週刊少年ジャンプなどの漫画やテイルズなどのゲームの夢小説を読み漁っていた私(ええ、生粋の夢女子ですが何か?)の体感だと、たぶん最後まで書けているのは一割に満たない。
それもそのはずで、漫画やゲームのキャラクターへの熱は、いつか冷める日がくるからだ。正確に言うと、今で言う次の「推し」が出現して、新しい推しの作品を書き始める。そうすると、古い推しの作品は凍結してしまう。決して嫌いになったわけではないのだが、世代が交代するのだ。
そもそも彼女たち(夢小説の書き手はほぼ女性だと思う)は小説を書くことを本業としているわけではない。学業があり、仕事があり、家事や育児などの日常がある。ライフイベントによって、二次創作自体の優先順位が劣後しがちなのだ。
だからキャラクターへの愛を持ち続けて、さらに作品を書く時間を確保し続けて、長編を完結させることは、並大抵の努力ではできない。そんな作品に出会えて、しかもハッピーエンドで、読み終えて幸せな気持ちになった直後。私はやめておけばいいのに、Xを開いた。
Xではある漫画が流れてきた。それはかつて三話だけ読んで、ふーんと思って読むのをやめていた。でも最終回はどうなったんだろう?と興味が出て、全話公開されていたので読んでみた。無理のある強引な展開で、明らかに作者が作品を終わらせようとした意図だけで、主人公が自殺をして完結していた。
そりゃないよ、と思った。確かにジャンプの某大人気漫画や、スティーブン・キングの某小説のように「あぁ、終わらせろうとして、巻きで話が進んでいるな」と感じることはある。漫画でよくある前半の作りこみは丁寧なのに、急にキャラの昔話が出てきたり、ラストの戦いの描写が雑だったり。でも今まで見てきたそれらは、最終回はまあまあ納得のいくものだった。
完結させるだけでも大変だけど、読者を納得させる結末にするためには、違う何かが必要だ。それは登場人物への愛なのだろう。愛があれば変な展開は起こらないし、彼らに解釈違いの行動はさせない。
だから素晴らしい二次創作の作品に出会えて運が良かったな、と改めて幸せを噛み締めつつ、また前述の小説を一話から読み直そうと思う。「これちゃんと完結するのかな?」という不安なしに読めるのも嬉しい。
作者様、お疲れ様でした(きっとここを見ていないだろうけど)。ゆっくり休んでください。でも欲を言えば、団長(📕)とクラピカ(⛓️)の長編作品の続きも待っています!
【毎日こんなん】
①しらふで生きない
隠れ家感があって好きなお店「リーの厨房」でライター仲間と飲んだ。このお店には、かつて目黒で働いてた時から、たまに行ってた。
このワインがすごく美味しくて写真撮ったのは覚えてるけど、酔ってて赤だったか白だったか泡だったかすら覚えてない笑。
子どもが生まれてお酒に弱くなったのと、数々の失敗により様々なものを失って、反省して5年くらいプチ断酒してたけど、しらふで生きるのはもう辞めた。それでも残ってくれる人やものを大事にして生きていけば良いや、って。
酔うとめちゃくちゃ口が悪くなる私ですが、そんなわけで皆さん飲みのお誘い待ってます!笑
②子どもになれる場所
ふと思い立って、三重県にあるNEMU RESORTに母と子どもたち3人と泊まってきた。そこはゆったりしてて、人も山もご飯も優しくて、まるで天国のようだった。小学生の長男が「ここ好き~。子どもになれる場所だから」と言っていた。
確かにいつも東京では「大人しくしなさい」「静かにしなさい」「走らない」ばっかりだから。週末はこうやって、みんな子どもになれる場所に来よう。そう反省した春休みだった。
サポートいただけると嬉しいです。皆さんが元気になるような文章を書くための活動費に充当いたします。