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思考を手放す
「考えすぎて夜も眠れない」「あれで良かったのか?他に方法がなかったのか?としゅっちゅう思い出す」「いろんなことを考えすぎて他のことに集中できない」「気持ちを切り替えたいけどうまくいかない」といったご相談が寄せられます。今回は、そんな考えで頭の中を支配されてしまっている方へ思考の手放し方について綴ってまいります。
これを解決すべき人は誰か?課題の分離
職業はどんなであれ、真面目な方、責任感のある方、仕事熱心な方からよくある相談のひとつです。もちろん問題を解決するために考える時間を持つことは大事ですし、考えることが仕事そのものであれば話は別ですが、そのことで夜も眠れずに過ごす、また身体にも直接影響がでてくるようなら対処が必要です。
頭から離れない、脳みそを埋め尽くしているであろう事柄について客観的に眺めてみます。そして「最終的にこの問題を解決すべき人は誰なのか?」と問いかけてみるのです。
特に支援者やサポートする立場の方は、ご相談の解決をすべて自分が支援しなければ!という思い込みに縛られてしまうことです。支援はあくまでご本人の支援が必要との場合のみ機能するのですが、いかんせん、その必要性をご本人が気づかないことも少なくはありません。それをご本人に気づかせることとそれをご自身が解決することを混ぜて考えないことがポイントです。
これがアドラー心理学でいう「課題の分離」です。アドラー心理学では、「人間関係の悩みはすべて対人関係である」としています。自分の課題と他人の課題がごちゃまぜになっているから人間関係の悩みが生じるのだと。
つまり、「自分でコントロールできることとできないことを明確に分けて、コントロールできないことに一喜一憂しないようにする」というのが課題の分離の考え方です。
事柄として4つの箱に仕分けして、行動を決める
事柄を解決すべき人が誰なのかが明確になった時、仮に自分ではなく相手であるのであればそのことを手放しましょう。ひとまず考える行為を一旦放置する、という感じでしょうか。相手の課題、自分のコントロール外なので、考えている時間が無駄になってしまいます。手放す方法については後ほど綴ります。
とはいえ、それが簡単にできないもの。自分の関わり方次第では、気づきやきっかけになるという信念を持つ方やなんとか解決を支援したいとの思いが強いとなおさらです。
その場合は、事柄として以下の4つの箱(マトリックス)の中に仕分けてみることをおすすめします。今の自分にとって「重要か、重要でないか」、自分か行動することで「変えられる、変えられない」の軸で考えます。その上でどう行動するかが以下のとおりです。
1.重要で変えられる
重要で変えられるのなら解決に向けた行動に移しましょう。すでに悩んで見つかってないので、上司や実践している仲間に解決策のアドバイスや支援を働きかけることです。
2.重要で変えられない
まずは「変えられない」という事実を受け入れます。ただ重要でもあるので、いつまでにどう変えられるとよいか、満足するかという視点で考えてみることです。
3,重要でないが変えられる
変えられるけれど、重要度は低いので、できる時に行動するです。ここですべきことは、いつそれを行動するかの日付を決めてスケジュール化しましょう。あとはその時に行動するだけです。
4,重要でなく変えられない
重要でもなく変えられないものは、さっさと手放しましょう。Time is Life。時間は命そのものです。あなたの限り在る時間は、重要で変えられるものに費やすことを優先にしましょう。
どう分けるかは自分次第です。
まずは手放してみる
その課題を解決するのが誰か?が明確になり、それをいつどう行動するかが見えてくるだけでも頭はスッキリするものです。すべてをごちゃごちゃにすることが疲労の原因にもなります。
ひとまず「手放す」必要性があるものについては、頭の中から放り投げてしまうのです。やり方は至ってシンプル。ちょっとイメージしてみて下さい。
あなたの脳みそを埋め尽くしている事柄は、あなたの手が握りしめている中に入っています。ゆっくり手を広げてあげるだけで離れていきます。もしくは、それをゴミ箱に放り投げてみて下さい。嫌な気持ちになるような思い出したくない事柄であればトイレに放って流すこともおすすめします。たったこれだけです。ちょっとやってみませんか?
最初は簡単にはいかないかもしれませんが、思いが浮かんだらそれを放り投げるイメージをすることを繰り返すだけで、手放しやすくなります。手に握り締めていることで、大事な時間を奪われないように、ぜひやってみてくださいね。
そうはいってもお一人でやるのはなかなか難しい、という方はぜひ個人セッションをおすすめします。こちらから。
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