七十二候の【紅花栄】に入ります。
「紅花栄」は「べにばなさかゆ」と読みます。二十四節気「小満」七十二候の次候で、第二十三候です。5月30日まで。紅花が咲く時期に。盛りは6月から7月になります。
小満 ・Shouman “Lesser Fullness; Everything grows.”
May 21-June4
紅花栄・ Benibana sakau “Safflowers bloom” May 26-30
紅花の原産地は地中海沿岸、またはエジプトのナイル川流域といわれています。4500年も前のミイラを巻いてあった布に、紅花の色素が認められました。日本には遅くとも飛鳥時代に、中国を通して伝えられました。花を採取して乾燥したものを「紅花」といい、染料や薬用に。口紅にも。江戸時代には超高級品で、ひと塗りで450円ほど。毎日塗っていたら、月1万円を軽くこえます。花言葉は「化粧」「装い」「包容力」で、うなずけます。
くれなゐに面影うつす紅の花
紅花はアザミに似た花をつけます。棘のある花をつむのは、朝露で少しでも柔らかくなる早朝です。咲き始めは黄色ですが、開花が進むにつれ橙に、そして紅色に変化していきます。夏の風物詩です。その色の変化は恋心にもたとえられてきました。
写真は庭の紫陽花です。梅雨入りしたとはいえ、色づくのはまだ。紫陽花の花言葉は「移り気」「浮気」で、色の変化が、恋愛の心変わりと結びついたようです。雨に涙でしょうか。
今夜は3年ぶりの皆既月食です。夕方から夜にかけて見られ、20時19分ごろがピークです。雨がじゃましないように。
あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて
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