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夏立つや 空を吸い込む 鯉幟

鯉幟(こひのぼり)を見あげるのが、子どものころの楽しみでした。長男の私が真鯉、次男は緋鯉、三男は子鯉、そして四男は吹流しを自分になぞらえて。

十四節気の【立夏(りっか)】に入ります。
山野に新緑が目立ちはじめ、風もさわやかになり、いよいよ夏の気配が感じられるころです。5月20日まで。

立夏 Rikka 「Beginning of summer」May 5-20
“The summer season begins. ”
“Times when we can feel the sign of summer.”
“Verdure becomes more green, indicating the start of summer.”
〔sign;しるし verdure;新緑  indicate;示す〕

夏の節気は六つあり、三つの時期に分かれます。
初夏:立夏(5月5日) 小満(しょうまん 5月21日)
盛夏:芒種(ぼうしゅ 6月6日) 夏至(げし 6月21日)
晩夏:小暑(しょうしょ 7月7日) 大暑(たいしょ 7月23日)
夏は立秋の前日8月6日まで。

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七十二候【蛙始鳴】に入ります。
「かわずはじめてなく」と読みます。七十二候の19番目で、二十四節気「立夏」の初候です。5月10日まで。

このころになると蛙が鳴き始めます。オスの蛙がメスを恋しがって鳴くのです。夏に向けて動物たちの動きがだんだんと活発化してきます。

蛙始鳴 Kawazu hajimete naku “Frogs start singing.” May 5-10

河鹿(カジカ)の鳴き声が聞けるのは、嵯峨野の奥、愛宕山の麓(ふもと)を流れる清滝川です。

浅き夏 清滝川に 河鹿鳴く
  風ここちよく 瞼は重し

「蛙の目借時(めかりどき)」は、蛙の鳴きはじめるころの眠くてしかたがないことをいいます。蛙に目を借りられたから、こんなに眠たいのだろうと考えたわけです。本来は「蛙の妻(め)狩り時」とのこと。不思議な季語(春)ですね。

写真は、リキュウバイ(利休梅)です。「びわこ大津館・イングリッシュガーデン」に咲いていました。

河鹿の鳴き声です。YouTube1分3秒
https://www.youtube.com/watch?v=Yu1_qr6MwUw

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖を望む草庵にて
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