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かなかなや林の奥へ影法師

蜩(ひぐらし)明け方や夕刻に、深い森や林のなかで鳴きます。秋が心にしみてくるようです。

七十二候【寒蝉鳴】に入ります。
「ひぐらしなく」と読みます。

「寒蝉(かんせん)」とは、秋に鳴く蝉のこと。蜩(ひぐらし)や法師(ほうしぜみ・つくつくぼーし)など、晩秋になっても鳴く蝉の古称です。

一年を72に分ける七十二候の38番目になります。二十四節気「立秋(りっしゅう)」の次候です。8月17日まで。

寒蝉鳴 Higurashi naku
“Evening cicadas sing.” August 13-17
(eveningcicada ヒグラシ)

日本の蝉は、地中で2~3年ほど幼虫の姿ですごします。北米のジュウシチネンゼミは、17年も地中で暮らすとも。地上に出てから一か月ほどで、生命を燃焼させます。鳴くのはオスだけです。メスへの求愛のために懸命に鳴きつづけます。

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朝顔のうすき花びら巻きてあり
 江戸の匠の技を伝へて

写真は、変化朝顔です。江戸時代にブームがおこり、花や葉の変化した「出物」を愛好家が作出しました。その数は、1000種類以上あったといいます。黒や黄色の花はいまでは幻になっています。
種はできず、親木を掛けあわせるのです。若いころに熱中しましたが、奥が深すぎました。
〔京都府立植物園にて〕

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖を望む草庵にて
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