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2つの嬉しかったこと


1つ目 期末テストを終えて

今ちょうどテストの時期ですが、いつも平均点が高く差がつかないので、今回難しくするよと宣言して、気合いを入れて入試問題を沢山入れて作りました。子どもたちも気合いを入れて勉強してきてくれたらしく、平均点は全然変わりませんでした。

「先生が今回は難しくすると言ったから一緒に頑張ろう!」
と土日の部活動の大会の合間にに問題を出し合っていた生徒がいたようです。

テストを解き終わった瞬間に、いつも満点をとるような生徒が
「社会のテストは良問ばかりだったー!解いてて楽しかった」
と言ってくれたようです。

テストが終わり、テスト返しも終わり、点数がわかったあとも、他のクラスの友人同士で社会のテストの話をずっとしている女子生徒たちがいました。自分の点数が分かったあと、点数以外の話なんて普通はしたくないのに、内容について話をして、理解を深めていました。

今更ながらに気がついたのが、勉強の話を友達同士でする姿、問題を出しあう姿が見られたこと。
普段から先生からの一方通行ではなく、自分たちで学び合うような形の授業スタイルで、友人に聞いたり教えたりすることが当たり前になってきたからだと思います。

ついでに、私もその輪の中に入りにいっているので、友達に聞くようなノリで私にも気軽に質問にくる生徒が増えてきました。
学びたい!身につけたい!という子どもたちの意欲が普段の授業でも、テストでも見られてきて嬉しいです。

異動した昨年から、テストを作っても作っても簡単になってしまうので、困ってました。
結果的に平均点が良すぎるのは変わりませんが、難しくは感じたようです。それだけ生徒が頑張ったのだと思うと嬉しいです。

テストを作るのも採点するのも苦手ですが、
また頑張れるかなと思うほど、嬉しかったのです。

2つ目 かつての部活動の生徒からのプレゼント

自分には専門と呼べる部活動がありません。中学の教員としてはなかなか困った存在だと思います。初任校では全国レベルの陸上部なんかも担当していましたが、自分自身は50m走13秒、シャトルランは10回を超えたら辞めると決めていた中学生でした。


「先生は、運動部を持つべきではない。子どもたちが運動で得る喜びをまるで理解出来ていない」
とまで言われてしまい、その通りだとは思いつつも、それでも向き合わなければならないと苦しみました。

2校目で専門では無いけれど、好きな音楽系の部活動を主でもたせてもらいました。
言い訳になりそうですが、全国レベルの運動部からの文化部へのチェンジだったので、気合いを入れすぎて加減が分からなくなり、かといって専門的な知識があるわけではなく、生徒と何度も衝突をしました。


今はもう主顧問として担当していませんが、生徒に音楽を好きになってもらうために自分なりに試行錯誤した経験は、今も自分の宝物です。


それで、嬉しかったことですが、
先日、部活動で何年もお世話になっている先生からコンサートのお誘いがあり、ちょっと遠方でしたが、行ってきました。

前任校の部活の生徒が出ているとのことでした。
その生徒の姿を見るだけで嬉しかったのですが、
別の団体で大学生になった、随分前の卒業生も出ていました。コロナ禍という事情もあり、高校では音楽をしていないと聞いていたので、大変驚きました。

そして、小さな子どもたちをフォローしながら、一緒に楽しく笑顔で演奏していました。こういう音楽の仕方もとっても素敵だなと思いました。


その後、話は戻りますが、学校に戻ってテストを仕上げなければならなかったので、かつての教え子たちに直接声をかけることはできませんでしたが、

とてもあたたかいプレゼントをもらったような、そんな気持ちになりました。

専門の部活ではなかったけど、生徒たちとぶつかってばかりだったけど、いちばん良い状態の時にコロナ禍でコンクールに出られなくなってしまったけれど、卒業しても音楽を続けてくれる生徒が沢山いて、その生徒が自分に音楽を届けてくれて、私はとても幸せです。

またまた気持ちが落ちていましたが、社会を楽しんで学んでくれる目の前の生徒たち、かつての教え子たちの音楽のおかげで復活しました!

教員の方もほかのお仕事をしている方も、しばらく忙しい日々が続くと思いますが、一緒に乗り切りましょう!

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