〜前編〜 なぜ、農なのか!?温暖化との関係
新規就農し、1ヶ月半ほどが経ちました。
農に関心を持ち出して、1年以上経ちました。
2020年はコロナの影響もあり、農が今までにない程のスポットライトを浴びた年だったんじゃないかなと思います。
そして、今では僕のような若者の就農者も増えてきています。(まだまだ就農をリタイアされる人数に対しての新規就農者数は少ないですが。)
それぞれにそれぞれの理由があるように、僕にも僕なりの理由があり農・食に携わることを決心しました。
今回は、その理由を少し共有したく思います。
前触れ長いですが、重要なので読んでいただけると嬉しいです。
地球温暖化と現状
温室効果ガス、2050年に実質ゼロ
数日前に菅義偉首相が発表した、素直に喜ばしい内容の新たな目標方針。
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ようやく日本も
2年前ほどに、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)において、「1.5℃目標」に関する特別報告書が発表され、欧州を中心とする各国が続々と温室効果ガスの排出実質ゼロ目標を掲げていたため、追いつくようなかたちで日本もようやく重たい重たい一歩を踏み出すことになった。
「1.5℃目標」
「世界平均気温の上昇を産業革命前よりも2℃を十分に下回るようにし、1.5℃の水準に制限する」。これを求めたパリ協定が2015年に合意されて4年。ここにきて欧米の企業やNGO、国際イニシアチブが、気温上昇を1.5℃にとどめる「1.5℃目標」に関心を示し、取り組み始めた。
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なぜ2℃ではなく、1.5℃なのか
日経ESGからの記事。
0.5℃の差でこれだけの被害ギャップが生じると推測されている。
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1.5℃でも酷いのに1℃までにしないのはなぜか
現在、既に産業革命前の気温より1℃上昇しており、1℃までの上昇にとどめることは現実的ではないため。
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本当に、1.5℃までの上昇で抑えらえるのか
実は、政府が前向きな目標方針を示したばかりにも関わらず、現状のままでは目標達成はできないと、多くの方々が指摘しており、2040年頃には、世界の平均気温が1.5℃上昇すると予測されています。
暗い内容で申し訳ないです。
でも、知ることは大切だと思うんです。
なぜ、グレタさんがあそこまで感情的になるのか。
なぜ若い世代(大学生や10代の方々)がマーチをして声をあげるのか。
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これが自然の道理だとは思わない理由
地球が誕生して以来、多くの生物が絶滅した出来事が過去に5回あるとされています。(ビックファイブ)※6回という説もあります。
そして、多くの方がご存知の出来事で、1番直近だったのが、約6,500万年前のダイナソー時代。
地球も生きているため、長い時間をかけてリセットをするようで、その際に大きな絶滅が起こっているみたいです。
138億年の宇宙年表を10億分の1で換算した場合(書籍:ORIGIN STORYより)
今、我々は宇宙が誕生してから0.◯秒という時間を生きていることがわかります。そして、地球の気温が急に上昇し始めたのはここ数十年の話。
歴史を振り返った時、これは恐らく地球が自然と気温を上昇させているのではなく、我々の影響で、本来起こりえなかった危機が猛スピードで訪れようとしていることがわかります。
Rose Marcarioさんのスピーチ
個人的に2019年~2020年の3月頃まで、色々と悩んだ時期でした。
自分は地球のためにできることは何かな。と
その過程には、mymizuという素晴らしいサービスのメンバーに迎え入れてもらえるというハッピーすぎる出来事があったり、Beyond MeatやImpposible Foodsというアメリカのフードテック企業にApplyするも不採用で悔しい思いをするということもありました。
周りを見渡せば、多くの問題が現在顕在化しています。
地球温暖化だけに限らず、プラスチック問題や生物多様性の問題等々。ここまで問題だらけだと、何に1番自分がパッション持って取り組むことができるのかも当時は曖昧でした。
そんな色々と悩んでいた時、ある動画を見つけました。
僕が心の底から大好きなブランドの社長さんのスピーチ。
(8分41秒ぐらいから観ると要点から始まります。)
11分30秒。衝撃が走りました。
そして、今まで本気で考えたこともなかった、Agricultureが一気に自分の中で重要キーワードとなりました。
Regenerative / Restore / Rebuild
Agricultureに関心を持つようになり、調べ調べ調べまくると、これからの動きとして重要なキーワードを発見しました。
それが、Re-◯◯◯
Regenerative - 再生させる
Restore - 修復する
Rebuild - 取り戻す
この考え方が自分の中ですごい原動力となりました。
悪くなった、悪くなっていく環境を、修復させることのできるポテンシャルを、問題だらけだと言われ続けてきた農業が持っていることの驚き。
農はただただ食を生産するだけの職業ではなく、環境も再生させることができて、生物多様性も復活させることができると知った時の興奮。
だから、決めたんです。
農をやろう!って
前編、ここまでです。
読んでいただき、本当にありがとうございます。
次回、〜後編〜は、農のポテンシャル(regerativeの概念等)を深掘りします。
よろしくお願いします!
Have a nice day ahead ;)
AINA FARM(Instagram)
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