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[2021バイヨンヌでサマースクール⑨]家探し「奇跡」からの「失望」

部屋の内覧に行くと、なんとそこは、いつもバスで通るたびに

「ここなら住めるかも」と思っていた建物でした。



その瞬間、「私、きっとここに住むな」と確信したのです。


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内覧はスムーズに終わり、オーナーともお互い好印象。
管理人さんにも紹介してくれました。


部屋はかわいくて、

海から歩いて10分

中心部に近く、

交通の便もいい

静かな高級住宅地



「君が一番最初に見学に来たから、返事は明日、全員の見学が終わったらしますね」

と言われました。


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私はその部屋にこのタイミングで出会ったことに運命を感じ、もうそこに住むだろうと確信していたのですが、


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翌日になっても返事が来ない。。。


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そしてその翌々日、


「君の後に来たシェフの男の子が、君より長く住めるので、彼に決めたよ」と連絡がありました。


ガーン!


私は、コロナ次第でこの先の状況がわからない為「確実に住めるのは今年いっぱい」と、部屋の貸主に正直に話していたのです。


(絶対あの部屋に住むと思っていたのにな、おかしいな、、、) と思いつつも、

1週間で部屋が見つからなければパリに戻ることを決めていたので、

私は潔く、パリに住む以前のシェアメイトのパリジェンヌに電話をしました。



彼女は、もし私がパリに戻ることにしたらまた一緒に住もうと言ってくれていたのです。

そんな風に言ってくれていたお陰で、私もは安心してバスク地方で部屋探しに挑戦することができていました。



さっそく電話をすると彼女は、


「OK!パリでまた一緒に住めるのはとっても嬉しい。でもね、ゆき、あなたが本当にしたいことはパリに戻ることなの?」


「うん。。。本当はバスク地方に残りたいけれど、時期的に難しいから、とりあえず一回パリに戻って仕切り直すつもり」と、私は答えました。


すると彼女は「それなら、もう少しバスク地方残ったらどうかしら?私の友人の息子さんが、バスクの山に土地を買って、自分で家を建てて羊を飼ったり、野菜を育てたりという挑戦を始めたところだから、そこに2〜3日お邪魔させてもらって様子をみたら?それからパリに戻ってもいいじゃない。あなた、都会も好きだけど、オーガニックとか自然の暮らしも好きでしょ?」


今年の4月に出会ったばかりにもかかわらず、私のことを妹と呼んでくれて、本当によくしてくれる1歳違いの彼女。思い切って彼女の好意に甘えることにしました。


そして5分後に折り返し電話が来て「今、話を付けたからすぐ彼にコールバックして」と言われ、電話をすると「全然問題ないよ!何時に来れる?」とその男の子は明るく言ってくれました。

お世話になった友達に「またバスクに戻ってきたら遊ぼうね」と伝え、私はバスを乗り継いで、5時間かけて山バスクへ向かったのです。


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(つづく)

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