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まだ早い!?40代からのおすすめ終活3選


1. 終活とは?40代からの終活がおすすめな理由

「終活」と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。
「いよいよ人生の終着点が見え始めた頃に始めるもの」「悲しい、寂しい」「まだ自分には早い」。
終活に対するイメージはさまざまだと思います。

インターネット上のフリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)では
「終活(しゅうかつ)とは『人生の終わりのための活動』の略。人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉(※1)」と定義されています。

40代からの終活と聞けば、まだ早いと思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし終活カウンセラー協会の終活の定義では
「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をより良く自分らしく生きる活動(※2)」と記されています。

残念ながら、人生の終焉がいつ訪れるのかは誰にもわかりません。
だからこそ、人生の終焉を見据え、今をより良く自分らしく生きるための活動と捉えると、40代でも早すぎることはないのです。

むしろ、40代から始めることで、これからの人生をより大切に思えるきっかけになります。

※1 引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%82%E6%B4%BB
※2 引用:https://www.shukatsu-csl.jp/about_shukatsu

2. 終活を意識するきっかけ

40代で終活を意識するきっかけは、いくつかあります。

・病気になった/体力の衰えを感じる
・親の介護が必要になった
・家族や身近な方が亡くなった

40代になれば、体力の衰えや自身の見た目の変化を感じ始めるもの。
健康診断などで病気が発覚し、より健康に意識が向く年代でもあるでしょう。
また、親の介護や、家族・身近な方が亡くなったことがきっかけになることもあります。
特に、亡くなられた後の手続きなどで苦労した方ほど、終活の必要性を強く感じるようです。

3. 40代からの終活のメリット3つ

ここからは40代から終活を始めるメリットについて解説していきます。

①体力のあるうちに身辺整理が行える

身辺整理とは、身の回りを整理することです。
身の回りにあるものが必要か不要かを判断し、処分したり、片付けたりします。「身の回りにあるもの」とは、服や家具、家電といった手に取れるものをはじめ、車や不動産といった大きいもの、またデータや人間関係、財産も含まれます。
必要か不要かを判断し、不要なものを処分していく作業は、思いのほか労力を要します。
ついつい実家に預けている昔の荷物や、過去の思い出の品も含めると、短期間で終わるとは限りません。
年をとって体力が落ちてしまうと、なかなか私物の整理もすすまず億劫に感じてしまうこともあるでしょう。
だからこそ、体力のある40代のうちに始めるとよいでしょう。


②判断能力があるうちに決定できる

終活では自分の保有資産や相続に関すること、医療や介護の希望など、判断力や決断力を求められることがあります。
適切な判断が困難になる事例として、高齢になって認知症がすすんだケースです。
認知症で適切な判断が困難になり、本人の意思を確認することが難しく、家族が判断に迷うことがあります。
そうならないためにも、普段から家族と情報共有しておくことも大切でしょう。

③人生の折り返し地点という節目

平均寿命が約80年とすると、40代はちょうど折り返し地点の節目の年代でもあります。
終活では、これからの人生について考える機会が多くあります。
老後の資金や生活にも目を向けることで、早めから準備することも可能です。
人生の後半をどう過ごしていきたいかを考えるきっかけとしても、終活はおすすめです。

4. まずはこれから!おすすめ終活3選

では、実際に何から始めたら良いでしょうか。
ここでは40代から取り組みやすい終活を3つ解説します。

①身辺整理



前述のように、身辺整理の範囲はとても広く短期間で終わるものではありません。
そのなかでも取り組みやすいものとして、私物の整理があります。
まずは使えないものから処分していきましょう。
家電製品や大型のものは処分に費用がかかることもあり後回しにしがちです。
破損しているものは、修理してこれからも使うかどうかを考え、使わないのであれば処分しましょう。
他にもサイズが合わなくなった洋服や、いつか使うかも……と保管していたもの、家族の成長に伴い不要になったものなども処分の対象です。
捨てることに抵抗がある方は、フリマサイトやリサイクルショップを活用する方法もあります。

物が減ると家と気持ちにも余白が生まれます。
そして処分の大変さを思うと、今後何かを購入する際に、その必要性を吟味できるようになるメリットもあります。


②エンディングノート



エンディングノートとは、自分の万が一の場合に備えて家族や友人に向けて、生前や死後のことについて記述したものをいいます。
エンディングという言葉に寂しさを感じる方もいるかもしれませんが、要は「自分自身に関する情報の整理」です。

エンディングノートの書き方に決まった形式はありません。
最近ではさまざまな種類のものが販売されています。
そうしたものを購入したり、ネットで無料でダウンロードしたりすることも可能です。
また、エンディングノートを、市役所で無料配布している市町村もあります。 
ご自身でオリジナルノートを作っても良いでしょう。
キャンパスノートや、可愛い表紙のノートもいいですね。

主にエンディングノートに記す項目は下記の通りです。

・自分の基本情報(氏名、生年月日、住所、本籍地、家族構成など)
・遺言書の有無
・財産や資産について
・ペットについて
・家族や友人への感謝
・葬儀について
・お墓や埋葬について
・医療や介護の希望
・親しい人の連絡先
・ローンや定期購入サービスについて
・パソコンやスマホのID・パスワード

エンディングノートを書くことで、使っていないクレジットカードを解約したり、ネットで登録しているサイトから退会したり、身辺整理にも繋がる情報を整理することができます。

またエンディングノートには法的効力はありません。
財産や遺産、相続に関して自由に記入できますが、遺言書のような効力はないため希望通りになるとは限りません。
もし希望があれば、きちんと遺言書を残しておく必要があります。

また、エンディングノートを書いたら保管場所を家族と共有しておきましょう。
ひとつ注意点としては、防犯上の理由からエンディングノートに銀行口座の暗証番号を記入したり、一緒に銀行のキャッシュカードや印鑑を保管したりしないようにしましょう。

エンディングノートは一度書いて終わりではありません。
状況や気持ちの変化があればいつでも書き直すことができます。
年に一度、自分の誕生日に見直すのも良いでしょう。

③医療や介護についての希望



エンディングノートのなかでも特に医療や介護の希望は大切な項目です。
前述したように、人生の終焉がいつどのような形で訪れるかは誰にも予測ができません。
もしものときのために、意思表示しておくことは非常に大切です。
たびたび医療現場において、ご本人の意向が分からずご家族がその決断に迷われるケースも珍しくありません。
非常に厳しい話ですが、ご家族があなたの命に関わる決断をすべきときがあるかもしれないのです。
どのように治療をすすめてほしいか、介護が必要になった場合はどうしたいか、延命治療を望むのかなど、元気なうちに希望を書いておきましょう。
そして、その希望をご家族ともお互いに共有することも大切です。

また、両親の希望を聞いてみたいが切り出すきっかけがない……というのもよくあるケースです。
ご自身の終活の体験談を、ご両親とお話しするきっかけにしてもいいかもしれません。

5. さいごに

40代からの終活には多くのメリットがあります。
取りかかるまでは腰が重いかもしれませんが、これまで過ごしてきた人生を振り返るきっかけにもなります。
ご家族とも相談しながら、終活をすすめることで、お互いの価値観に改めて触れられることがあるかもしれません。
あまり悲観的になりすぎず、今の自分の想いを大切にしながら、今回ご紹介した方法を参考にすすめてみましょう。


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