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不幸の連鎖を生産し続けてしまう「機能不全家庭」について知る

生物は生きていくために 子供を守るというプログラムがあり、子育てという期間がある哺乳類は最初から備わっています。

なぜなら、備わっていなければ種として滅びてしまうからです。

ある意味DNAの中に刻み込まれているといってもいいと思います。


ところが、そうなっていない「機能不全家庭」について今回はお伝えします。


こどもは大切に育てられ、時には親が盾となり外敵から守られるのが本来の姿

ところが、親となる大人が子供時代に出会った不幸な出来事や、受けてしまった虐待、またパートナーから受けるDVなどによりネガティブな感情をため込んでいると、ため込んだネガティブを吐き出すために、


本来は守るべき自分の子供に対して攻撃してしまったり、虐待してしまったりすることがあります


そのようなことが日常的に繰り返され、

一般的な家庭生活が送れなくなった状態を「機能不全家庭」と呼びます


そのような家庭で育つ子供は肉体的な優劣から、どうしても親に逆らうことはできません。

また生活能力があるわけではないので、親に従うしかありません。



そのため親からの虐待を受けてしまった場合、運よく周りの大人に気づかれ、保護されない限り、

何らかの方法で耐えていくしかありません。



そして耐えて無理をして生きて行くことにより、本来育つはずの安心感や自尊心といった自分で自分の身を守るすべやマインドが育ちにくく、大人になって社会に出るようになってから、

常に不安を抱えていたり、自分には価値がないと考えて、生きづらさを抱えてしまうことがあります。


そして、自分に子供ができたときに、無意識に不幸の連鎖を続けてしまう場合もあります。

もしあなたが、今生きづらさを抱えているとしたら、自分の中にあるネガティブな感情に気づくことはとても重要です

そのため前回までに

の記事を書いています


しかし、さらに理解を深める上で虐待についても知っておく必要があります


虐待と聞くと、多くの人は殴る蹴るの物理的な攻撃のことと考えがちですが、目に見えない虐待もあります

◎言葉の暴力

 罵詈雑言
 人格や存在の否定

◎過干渉

 異常に関わり、本人の意思を無視
 子供が嫌がっているのに、親の愛だと強要する
 レールを引くように進路を無理やり決める
 異常に甘やかし親から自立できないようにする

◎無視

 育児放棄
 無関心
 自分の子供ではなく他人のように接する


こうした目に見えない虐待は、体に傷やアザが残るわけではないため見落とされたり、虐待を受けている子供自身が虐待だと気づいていない場合もあります。


このような日々続くネガティブな出来事は、ネガティブ感情として蓄積され苦しくなっていきます。

そして、

倒れそうになっている心は無意識に、自分の心を守りバランスをとるために


 ◎私はダメな人間で、殴られても仕方がない

 ◎私は幸せになってはいけない

 ◎私は無価値な人間である


などと思い込むことで、

ひどい状況におかれている自分を正当化し守っていきます


テープ式カウンセリングでは、このような状況のことを、

例えば

「私は幸せになってはいけない」と書いたガムテープを名札のように貼り、自分の心を守っていると考えています。

このような思い込みは機能不全家庭で育つ間、自分を守ってくれることもありますが、大人になり家出て親元を離れて暮らするようになった後も、自分ではがさない限り、気づかないまま大切に貼り続けています。



すると、過去に貼り付けたガムテープが必要なくなった時に、

不自由を感じ苦しさや息苦しさ、生きづらさを感じてきます


実はそう感じている時は、

はがすチャンスになります



貼り付けてしまったガムテープをはがす時、自分と向き合う時間を作り、自分にはどんなテープを貼ってしまっているか?を見つけていきます。


見つけていくとわかるのですが、ガムテープは自分を守るために貼っているため、ネガティブに作用するだけでなくポジティブに働くテープもあります

例えば

◎「私はきっとできる」

◎「私は頑張れる」

◎「苦労するほど強くなる」

このように、貼っていると力が湧いてくるテープもあります。


ポジティブに働いているガムテープは剥がす必要はないため、テープ見つけた場合、そのテープをを剥がすか剥がさないかを決めます。


剥がすと決めたら決意し剥がします


不要なテープが剥がれると、剥がしたテープに貼ってあった言葉が、例えば「私は幸せになってはいけない」だったとしたら、「幸せになってはいけない」という言葉を聞いたとしても、ネガティブな気持ちになってしまうといったような反応をしなくなります。


貼ってあるテープは人それぞれ。少ない人もいれば何十何百と多い人もいますが、地道に一つ一つ見つけて剥がしていくと、息苦しさや生きづらさがなくなっていき、

自由で開放された感覚が出てきます。



今、生きづらさや息苦しさを感じているとしたら、テープを見つけて剥がしていくことを試していただきたいと考えています。


自分でテープを見つけることが難しかったり、よくわからない時は私たちのようなカウセラーが、見つけるためのサポートもしています。

お気軽にお声かけください。


心のお天気改善カウンセラー SHU

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