会話が苦手でもOK! 人間関係に悩む繊細さんにお伝えしたいこと
「誰とでも会話ができる○○」
「○○が教える話し方のコツ」
このような本を、かつて手当たり次第に読んだことがあります。図書館で働いていたこともあり、その当時の新刊本はほとんど読みつくしました。
でも振り返ると、覚えていることはゼロ。身についたこともほぼゼロに等しいです。そんな簡単に習得できるものではないし、マニュアルどおりにいかないのが人とのコミュニケーションですよね。
今回は、わたしがたどり着いた結論「誰とでも会話が続かなくてOK」というお話とともに、マインドを変える大切さについてお話したいと思います。
会話の達人ではない、リアルのコミュ障が出した結論です。コーヒーや紅茶を片手に、ゆるっと読んでくださいね。
◆答え探しの日々
「また会話が続かなかった……」
「明るい人って思われたいのにな……」
親戚に「大人しい子だね」と言われるのが大嫌いだったわたし。幼い頃から「大人しい」という言葉にかなり敏感でした。
「本当はこんな性格じゃないのに」
「友だちといるときは、大笑いとかしているんだから」
「いまだけ見て、なんでそう決めつけるの?」
口をとがらせながらも、反論できないわたし。愛想笑いで返しながら、心の中はモンモンとしていました。
その後、友人トラブルもあり「本当に大人しいわたし」になってしまうのですが、それはまた別のお話。とにかく、大人しいイメージをつけられたくなかったわたしは、特に就職後、躍起になって「明るい人」になろうと努力していました。
内向的で極度のあがり症でもありましたが、必死に「明るい」「仕事ができる」「会話がおもしろい」そんな皆があこがれる人間になろうとしていたんですね。
しかし、話し方の通信講座やカルチャー教室に申し込んだり、あがり症克服講座に参加したりしましたが、どれも納得できるものがありませんでした。無理にテクニックを使おうとしてもうまくいかず、むしろ違和感だけが残ったのです。
◆飲み会の多い公務員時代
「公務員は地域に貢献するものだ」
「飲み会で地元の飲食店を元気にしよう!」
公務員にはこのような風潮がありました。たしかに地元の活性化は大事なこと。でも、深夜にまでおよぶハイテンションな飲み会や、なぜ自分が呼ばれたのかわからないような場所は、ただただ居心地が悪いだけでした。
無理に愛想笑いを浮かべているわたしを、遠くから冷めた目で見つめる「もうひとりの自分」。そんな影をいつも感じていたのです。
しかし「公務員は社交的でなくてはならない」という思い込みがあったわたしは、内向的であるにもかかわらず、必死に周囲に合わせようとします。ときにはカラオケで一緒になって踊ったり、無理にお酒をたくさん飲んでみたり。「もうひとりの自分」の冷めた視線を感じながらも、必死にしがみついていこうとしていたのですね。
◆ミッドライフクライシス(中年の危機)の訪れ
そんなふうに自分の性格を無視した生活を続けて、はや〇〇年。さまざまな思いが滝のようにあふれだしてくるようになりました。
「そんなに無理して自分を偽らなくてもいいんじゃない?」
常に、そんな声が聞こえてくるようでした。いわゆる「ミッドライフクライシス」と呼ばれる第2の思春期に突入し、心の声が大きくなってきたのでしょう。人間関係や人生そのものに対しても、得体の知れない不安を抱くようになっていったのです。
そして、あるときふと気づきました。
「わたしって八方美人になろうとしていたんじゃない?」って。
そして、
「一番大切なのは、自分を大切にすることなんじゃない?」って。
◆結論:誰とでも会話が続かなくてOK!
無理に明るくしなくていい。
皆に好かれなくていいんです。
大切なのは、自分を大切にすること。そして、自分に合った方法で人間関係を築くことです。
もちろん、コミュニケーションスキルは大切です。会話術を磨くことで、人間関係を豊かにしたり、成功を手に入れたりすることもできるでしょう。しかし、それはきっと、その才能や素質がある人だけ。
社交的な会話術も、その方法に合う人なら、きっと成果が出るでしょう。人生を豊かにし、人間関係を築いて成功を手に入れることもできると思います。
要は「自分にあった方法を選択する」ことが大切なんですね。
どんな生き物も、それぞれに合った環境があります。生き物たちは自分に合った環境に適応して生きているのに、人間だけがオールマイティであろうとするのは、無理があると思いませんか?
「人は人、自分は自分」。この言葉は、親がよくわたしに言っていた言葉ですが、性格に関しても同じことが言えると思います。たしかに、他人をうらやましく思う気持ちはありますし、それは一生消えないかもしれません。
でも、あなたにはあなたの素晴らしさがあります。もしかしたら、あなたも誰かに「○○さんって、いいな」と思われているかもしれません。
まずは肩の力を抜いて「わたしはわたし」と認めてあげることから始めてみてくださいね。そして、あなたに合った方法で、無理のない人間関係を築いていきましょう。
◆最後に……ちょこっとPR
実は「繊細さんの人生がときめくシリーズ」の第2弾『HSPの悩みが楽になる人間関係術』が、8月16日(金)にリリースされました。
内向型・繊細さんに合った人間関係の築き方をご紹介しています。ご興味がありましたら、ぜひお手にとってみてくださいね。感想などいただけたら、うれしいです^_^
🌟新発売キャンペーン実施中
8月20日までの5日間は99円。Kindle Unlimitedは0円です!
🌟ペーパーバック(紙書籍)も発売しています(自作しました☆)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?