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甲本ヒロトが「何をしていいか分からなくなったとき」の話が良すぎる件

ほら、いまの世の中いろんなことが、
うまくいったり、
いかなかったりするじゃないですか。
これはねえ、ある年齢になってから
気づいたことなんだけど、
ぼくは、一生懸命に歌を歌ったら、
いろんなことが、
うまくいくってことに気づいたんだ。

たとえば、お掃除。
がんばってお掃除しますって、する。
それで世の中、少しうまくいく。
それから、今日はね、みんなのために
イスをちゃんと並べた。
それでも、世の中は少しうまくいくよ。
でもそうか、いちばんうまくいくのは、
一生懸命、歌うことだ。
そういうことに、あるときに気づいた。

何をしていいかわからなくなったとき、
どうしていいかわからなくなったとき、
ぼくは、一生懸命、歌う。
歌を歌えば、
絶対にうまくいくんだっていうふうに、
バンドをはじめてずいぶん経って、
大人になってから、気づいたんですよ。

それからはね、どんなことがあっても
一生懸命に歌を歌う、
それさえやってれば、
ぼくは大丈夫だって思うようになった。

先が見えなくなること、
もちろんあるよ。人間、生きていれば。
ああ、どうしよう。ああ、つまんない。
そういう日だっていっぱいある。
そういうときには、一生懸命に、歌う。
そうすれば、
絶対うまくいくと信じるようになった。

一生懸命に、大きな声でね。
そうやって
この歌を歌い切ったあとには、
きっと、
何かが、うまくいきはじめているって。

そう、信じるようになりました。

甲本ヒロト
インタビュー/ほぼ日刊イトイ新聞(2021)

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