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「イライラ(怒り)」取り扱い説明書

おはようございます。東京は暑い日が続いております。我が家の一坪の庭でもトマトやピーマンを収穫することができました。自分で育てた無農薬野菜。ほんの少しですが、味わっていただいています。

さて、今日はイライラ(怒り)の取り扱いについて書いてみたいと思います。

この記事はこんな人に役立つかも
▷いつもイライラしている人
▷不平不満、愚痴の多い人
▷イライラしない生活をしたい人

「イライラ」の分析


イライラというのは、感情でいうと「怒り」というものに当てはまると思います。では、この「怒り」ってどんなものなのでしょうか?この「怒り」というのは、実は偽物なんです。「怒り」という感情の裏側には本当の感情が隠れているということです。

怒りというのは第2感情と呼ばれます。わかりやすく言うと、2番目に感じる感情ということです。怒りが湧いたときに、かならずその怒りがでる下(前)に、一般的にネガティブと言われている感情が潜んでいます。

具体的には、不安、悲しみ、むなしさ、落胆、心配、困惑などになります。

例えば、職場で「あの上司は何を言ってもわかってくれない!」という怒りが湧いたとします。その「怒り」の感情を分解していくと、怒りの前に「わかってもらえないから悲しい」「わかってもらえないからむなしい」「いつもわかってもらえない、聞いてもらえないからがっかり」という気持ちがあるはずです。その悲しみやむなしさという自分の弱さを表わす感情を抑圧することで「怒り」という第2感情にすり替わって表出されるのです。

そして、最悪の場合その苛立ちを周囲に八つ当たりしたり、発する言葉は愚痴ばかりという行動に出る方もいます。

イライラした時の対処法

では、イライラした時にはどうしたらいいでしょうか?
それは、第一感情にフォーカスするということです。イライラした場合、「私は上司にわかって欲しかったけど、わかってもらえなくて悲しかったんだな」「むなしかったんだな」「がっかりしたんだな」って自分の気持ちを聞いてあげるのです。親しい人に聞いていただいてもいいと思います。「私は人に伝えたいことがうまく伝わらなくて悲しかったんだ」って。

感情は認めると消えていきます。このように、第1感情を認めて、癒すことにより、イライラは消えていきます。そしてこれを持ち越すこともありません。認めてしまえば、消えるわけですから、何年も前の時のことを「あの時あの人は!!」みたいなことも無くなるということです。

小さな子供のように、怒りをそのまま相手にぶつけるのは簡単なことです。しかし、それをしてもイライラは解消されないどころか蓄積されていきます。蓄積されると、ちょっとしたことをきっかけに直ぐに怒ります。いわゆるクレーマーと呼ばれる人もそうだと思います。

怒りを相手にぶつけるのではなく、最初に湧いてきた第一感情を自分の中でいったんちゃんと抱え、十分に味わい癒すということを繰り返していく中で、心の容器がどんどん大きくしっかりとしたものに育っていく(自我の確立)のではないかなって思います。


イライラしている人、愚痴の多い人とはどう付き合ったらよいのか?

イライラしている人、愚痴の多い人というのは、それを気が付いて言っている人とそうでない人がいます。気が付いている人は「愚痴を沢山聞かせてしまってごめんね」「愚痴を聞いてくれてありがとう!おかげさまで助かりました」というような言葉が出ると思います。そのよくな方には、寄り添って感情に耳を傾けてあげると、きっと元気になると思います。

しかし、気が付かずに言っている人もいます。その場合はどのように対応したらよいかというと、笑顔でさりげなくその場を去るです。
アドラー心理学でいう課題の分離の考えになります。

愚痴ばかり言っていることに気が付かないままに言っている人に「共感」や「理解」を示すことはあえてしないということです。なぜなら、人の課題に共感すればするほど、「変えてあげたい」「変えたい」という気持ちが高まるからです。

しかしその気持ちを持っても、相手が変えたいと思わない限り、何の進展もないからです。そして、その変えられないものを変えようとする気持ちはむしろ自分を苦しめてしまうからです。

それよりも、課題を分離し、それを無視できるほど自分に集中する自分のやることや好きなことに集中することが私たちの課題になります。

※子育てにおいては、怒りの下の第一感情を拾って寄り添うことが大切です。例えば、迷子になった子供がお母さんと再会し、泣きながらお母さんを叩いて怒っていることがありますよね。これは、迷子になって怖かった、不安だった、悲しかった→怒り ということです。

アルフレッド・アドラーの個人心理学は自分を大切にして生きるということを教えてくれます。入門書としてはベストセラーの「嫌われる勇気」が読みやすくてオススメです。


長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。



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