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【詩】 家族

終わりを考えて泣いた 

小さな手の平だったあの頃

ママの終わりを考え 

悲しみが止まらない

お風呂で口ずさむママの 

歌で安心した

いつも後ろを歩く弟 

邪魔だと思ったあの頃

ケガをして泣いてしまった時は 

僕も悲しかった。

いつの日か少しずつそれぞれ 

自分の道を歩いてく

もう1人で大丈夫だと 

飛び出したあの時

本当に大切なモノを

見失っていたかも知れない。


苦しい時に思い浮かぶのはいつも母だった。

疲れて休みたい時は、育った家を求めた。

都合の良い時だけでごめんね。

僕の大切な家族。


「何でもいいから買って来て」と

母に頼んだオヤツ

何でも良いって言ったのに

母を怒鳴りつけた。

今はまるで反対で

僕が買い物に行く番

「何でも良いよ。」という母も 

これじゃないと文句を言ってる。

時間の経過は時に残酷で

いつの間にか反対になってる。

オモチャを片付けて貰ったように

僕は母の終わりの後を片付けるだろう。

僕は父の終わりの後を片付けるだろう。

それが唯一の恩返し。

ごめんね、僕の大切な家族。

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