平等って何？

手術なし性別変更、外観要件に「正当性」　当事者の身体状況を考慮し判断（産経新聞） - Yahoo!ニュース

こちらの判決を見て愕然としました。

私が元々このnoteを始めたきっかけは「部落差別問題」
あまり触れてはいけないことなのかもしれないけれど「かつて部落民として差別を受けていた人達が権利を持ち、やりたい放題していた逆差別で人生を滅茶苦茶にされた過去」を記したかったからです。

その記事はこちらで読めるので興味のある方は是非。

今回上記と似たようなにおいを感じました。
そもそも最近は「マイノリティの方々には配慮しなくてはならない」というような風潮が強くなっています。
マイノリティ側として生きていく中でしなくてもいい苦労、しなくてもいい辛い思いがマジョリティ側の人間より多かったのはそうかもしれません。
しかし昨今色々と決まっていく中にマジョリティ、特に「女性の権利」が疎かにされているなという場面が多すぎると感じています。

私は性自認、体共に女性です。
そこに違和を感じて生きていらっしゃる方の真の気持ちは分からないにしても自分がちぐはぐで不安定な部分は持っています。
おそらく持っていない人の方が少ないのでは？

性別変更手術に莫大な費用が掛かること、命の危険を伴うことなども少々知識として持っています。
それを避けられるのなら避けたいという気持ちも分からなくはないのです。
しかし個人的には性同一性障害は性自認（性同一性、心の性とも）と身体的性が一致しない状態を指すものだと認識しています。
もちろん人の数だけ考え方があるので↑と完全一致しない方もいるのでしょう。
ただそこまでこちらが譲歩し、配慮しなければならないのは何故なのか？とも感じています。

以下とても差別的な内容を含むことになると思いますので適当なところで有料設定させていただきます。
あらかじめ「嫌な気持ちになるだろうな」と思う方は回避願います。
閲覧は自己責任でよろしくお願いします。

私が持っている疑問

①性器はその性別のシンボルのようなものではないのか

男性女性の違いって一般的に体の作りで判断されることが多いですよね。
私は当事者ではないので偉そうなことは言えませんが性同一性障害を扱った作品の中でも自身の心と一致しない性器を傷付ける、生理が来ないように無茶をするなどの描写をよく見かけます。
「心と体が一致しないとこういう行動をとってしまう場合もあるんだな」と勉強になりました。
しかし今回の例では「生殖機能がないと認定されたため、性器はそのままで問題ない」というようなことが含まれていた記憶があります。
（今回の判例にのみ絞ってお話をすると）いくら機能しなくても男性のシンボルが自身の体についたままなのは許容範囲なのでしょうか？
仮にご本人がそこを乗り越えたとしましょう。
ですが体も心も女性の人間からすれば「ペニスのついた性同一性障害の方」にしかなり得ません。
更衣室やトイレ、お風呂というごくごくプライベートな空間を共有するのは私はやはり拒否感が強いです。
ご本人の大切なお体なので「手術をしろ」というつもりはありませんのでそこは誤解のなきようお願いします。
純粋に疑問なのです。

②「自分らしく生きたい」のはみんな一緒

昨日インタビューで手術なしに性別変更を希望していた方がおっしゃった言葉です。
まさにそうだと思います。
私も自分らしく生きたい。
でも「ちょっと待って」と言ってる人がいるのに突き進むのはどうなのでしょう？
その方は同じ性同一性障害の立場の人々をサポートをされているそうです。
当事者同士にしか分からないことがたくさんあるでしょうし、今後更にそのお仕事自体は必要ですよね。
でも他人の意見を差別と一蹴し、自分達だけが生きやすい世の中を作ることは果たして正しいのでしょうか？
それをされてすごく嫌だった経験をお持ちだと語っていたのに矛盾していませんか？
辛いことを強いるようで申し訳ないですが「現状この世界にはこういう差別があるよ」「こういうことはできないよ」というのをきちんと教えた上で「でも自分らしく生きたいよね」と持って行かないと敵対心を抱かせるだけになってしまう危険性だってあります。
教育って恐ろしいんです。
人間の頭ってすごく都合がいいんです。
自分が「正しい・こうしたい」と捉えたことに近い考え方の人としか付き合わなくなってしまっては視野が極端に狭まります。
サポートをするのならばそういうところで個人的な思い入れがあまりにも強いのはよろしくないのでは？と感じますが女性の心を持ち、男性の体に生まれた方からすれば「心身ともに女性に生まれただけであの人達は自分らしい」という感覚なのでしょうか？
それは絶対に違います。
性別違和という感覚はなくとも多かれ少なかれ「自分らしさ」を常に求めながら生きているのが人間というものではないのでしょうか？
そこは性別を問わずに、です。

③何故「女性専用のプライベート空間」にこだわるのか？

私には性同一性障害の友人が数人います。
ですが
「女性トイレに入りたい」
「女性と更衣室を一緒にしてほしい」
「女性専用車に乗りたい」
「大浴場は女性用に入りたい」
などと言っている人に出会ったことがありません。