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《心理学》サンクコストバイアス

これまで費やしてきた時間や労力、費用を惜しく感じてしまい、止めたくても止められないという心理状態をサンクコストバイアスと言いう。
コンコルド効果とも表現される。

応援しているアイドルに愛着が湧いて、応援対象を変更できない。
スマホゲームに課金し過ぎて辞めるに辞められない。
パチンコで何万も出費しているが、出費しているからこそ取り返したくなる。コンコルド効果の元になったコンコルドの事業方針がまさにそれだ。「作ってしまえれば取り返せる」というバイアスが、さらなる損失を生む。

僕自身の経験としては、最近美味しそうだと思い、新しいふりかけを買ったのだが、いざ食べたらとても不味かった。
しかしお金をかけたので捨てるのには躊躇した。
それと好きな人。小さい頃から仲良くしてきた友達と疎遠になるのは抵抗があった。
服もそう。学生時代から着ていた服には愛着が湧いて、捨てるのに抵抗が生まれる。中学校時代から着ているパーカーはチャックが壊れていて、汚れが染み付いている。

アクタージュ。
久しぶりに出会った、自分にとっての神漫画。
しかし打ち切りになっている。
非常に心残りで、推しの子を見る度に「もしアクタージュが打ち切られていなければなあ」と、思い出す。

そしてRPG。
経験値を沢山積んだので、経験値やプレイ時間に比例して、データが消えることに抵抗が出てくる。
ゲーム関連で言うと、デバイスがそうだ。
物心が付いてから今までコントローラーを使っていたため、ヒットボックスやキーボード、マウスでゲームをするのに抵抗がある。

漫画家を目指した際、ずっととりためていたネタがあった。とりためていた期間と肉付けした労力がどんどん増えていったので、ネタを出すに出せなくなった。結局肥大化しすぎて投稿すらできずに漫画家を辞めた。完璧主義と駄サイクル、そしてこのサンクコストバイアスが合わさった結果だった。後付けでいいじゃんと今なら思う。


対策

  • 《失えばより得られる》と、思おう

  • 最初から得ていなかったと考える(ゼロベース思考)

  • 期限を決める

  • 目的を見直す

現在、ネットの発達により、エンタメの消費スピードは上がっている。
過去にこだわると時代に取り残される。
エンタメだけではなく、人生も消耗品だ。

ジリ貧だと踏んだら、どれだけ労力をつぎ込んでいたとしても、スパッと辞めた方がいい

振り返ると本当にサンクコストバイアスで時間も労力も金も無駄にした経験が沢山あったが、それを後悔することこそがまさにサンクコストを気にしているという状態だ。

過去を悔いるのではなく、これから得るものを考えよう


noteのデータ消えてもいいわ



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