人間誰しもにあるバイアス

知人の留守電にゴボゴボという音声が入っている怪現象があったと本人が言っていた。

いざ聴いたら全然ゴボゴボなんて鳴ってない。

松原タニシは事故物件に住んでいたから、先入観で、起こること全部が心霊現象に感じてしまう。
「ゴボゴボいってるように聞こえた」と提示された留守電録音には、ゴボゴボと解釈するには無理のある音だった。
その家では風呂場での溺死事件が起きているからそう聞こえたんだと思う。

人は自分が思いたいように解釈する

気のせいかもしれない

確証はない

なぜ僕が自身の心霊体験に対してさえこんなにワンクッションを置きまくってるかというと、一度でも「これは心霊体験だ！」と決めつけると、起こることおこること全部が心霊体験に思えてしまう。
あるあるかもだが、心霊スポットに行った時は、なんでもないことでも過剰に反応してしまうだろう。

心霊に限ったことではない。

「あの娘、俺に気があるのかな？」と一度でも思うと、対象がとる行動は全部自分に対するポジティブな評価から来る行動に感じられる。
「社会は冷たい」と思うと、全ての事が冷たく思えてくる。
数字だけは嘘をつかないんだけど、数字を見てどう思うかは解釈。１００点中６２点だったとして、多いととるか少ないととるかは見る人の解釈でしかない。

全ては解釈次第。

どうしても歪んでしまうんだけど、人間は解釈なしでは生きられない。
全ては否定しうる。
解釈が正しいかどうかは、誰にも分からない。