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明日は我が身

この世全ての幸せ、この世全ての悲劇は自分に起こりえます。過去に経験していなくても、それはたまたまです。

僕はよく思うのですが、凄惨な事件を起こした犯罪者や、業務上の不注意で大事故を起こしてしまった人をニュースで見て「ああ…これは違う世界線の自分だな」と思うのです。

幸せのエネルギーより不幸のエネルギー、そして量の方が多いと僕は思っています。

諸法無我

《この世の全ては繋がっている》という考え方です。

今ある自分含めた周りの全てのものは、何かしらの因果があって存在しています。

バタフライエフェクトみたいな考え方です。

なにかが生まれたのは、色々な要因が重なったから。

言っていることはシンプルですが、確率や事柄を見ると複雑過ぎて気が遠くなるレベルだと思います。

僕たちは自分の人生、境遇、ライフイベントを運の良し悪しで語りますね。

宝くじに当たるのは運が相当良い─────

芸能人になれるのは相当恵まれている─────

分かりやすいのはこのような目に見えて得をしたり、評価されている人でしょう。
しかし僕たちひとりひとりも宝くじを引いているのです。

日本の人口は1億2000万人ですが、1億2000万通りの人生があります。よく「芸能人の成功に再現性は無い」なんて売れた芸能人本人は言いますが、これは誰の人生にも言えることなのです。

皆が羨むか否かの違いですね。

1億2000万人いるとして、同じ小学校のクラスに通えるのはその中の数十人程度。
この時点で運ですよね。出会いに関しては。

そして結婚。
これも1人の異性としか出来ないのですから、運命的ですよね。日本にいる女性の中のひとり…。女性の人口は6400万人います。そのうちの1人と選ばれたということは、実に6400万分の1の確率で結婚を掴み取ったわけです。運命的ですよね。

事故や事件、病気というのはもっと高い確率で起こるものでしょう。再現性が無いため、いつ自分が当事者になるか分かりません。火宅無常です。平穏な日々は当たり前ではなく、幸運なのかもしれません。むしろ事故や事件に遭っていなっていないのが不自然なのかもしれませんね。

人生何が起こるか分かりません。しかしどんなに事故や病気といった落とし穴を回避できても、いずれ絶対に死にます。これは約束されているのです。
毎日人は死んでいますが、今生きている人で「自分も明日死ぬかもしれない」と思っている人はいるのでしょうか。

死を含む、この世全ての人間が体験する出来事…それらを明日、自分も体験するかもしれない。明日は我が身ですよ。


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