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仮に上手くいっていたとしても

今、僕は人生が上手くいっていません。

よく、上手くいっていた世界線を想像します。

何パターンかあるんす。

①漫画家として大成       
②好きな人と結ばれる    ③仕事で順調に出世

まあ能力的な問題でも無理なのは分かってます。
あくまで《もしも》です。
ちなみに性格だけそのまま。

① ルート

ジャンプで連載し、歴史的な記録を叩き出す大ヒット。
チヤホヤされて印税もガッポガポ。まさに漫画家ドリーム。⋯で、リアルそうなった場合────
まあ20歳くらいから頭角を出し始める。

「ん⋯逃げられない」

物凄いプレッシャーになりそうだ。

大きなものを得ると、失う恐怖に襲われる事が想定できる。

週刊誌は日々競走させられている訳だ。自分に自信があっても、掲載順が日に日に落ちていけば、不安になるだろう。

そしてなにより

肩透かしをくらう

「あれ?滅茶苦茶結果出したのにこれだけ?」
みたいな。
自分は変わったのに、世の中はちっとも良くならない。
むしろ悲惨になっていく。
コロナは流行るし、ウクライナで戦争が始まるし、アクタージュは打ち切られる。
そして過去になっていく。
伝説になれど過去は過去。
未練が無い分モヤモヤしそうだ。

それ以上伸び代がないんだもん。

やれば伸びるかもしれない。でもやらなかったら、伸び代は曖昧なまま、知らないまま人生が終わっていく。
でも想像は無限大だし、答えを出さない楽さがある。

対して人生の最高到達点が見えちゃってる状態での肩透かしは虚しい。
「ああ、ベストでこんなもんか」

②ルート

もし当時の自分が今が全てだと生き急いでいて、結ばれたとしよう。

美人は3日で慣れるという言葉がある。
まあ何日で飽きるかは人それぞれだが、確実に飽きる時が来る。

流行りに乗るのが夢だった。
ネットを繋ぐのが夢だった。
 働くのが夢だった。

流行りはスマホ、LINEだった。
最初は気持ちよかった。夢気分だった。しかし今では当たり前になっている。というか使ってない。

ネットも繋げた。ワクワクだった。数日間は最高の気分だった。
数年で当たり前になった。
それどころか、別の不満であろうことで精神状態が悪くなった。
今でもネット環境はあるが、当たり前なので、別に幸せでは無いし、恵まれているとも思えない。

その流れで行けば、好きな人もそうだ。結ばれて最初は夢心地だろう。やはり《慣れる》ことでマンネリというか、冷めるのだろう。
別れの時も来ることを忘れてはならない。
離婚か死別。どのみちハッピーエンドにはならない。
フェードアウトではない。目の前で確実に死んでいるところを見る羽目になる。  

③ルート

ひと言で言えば凡人ルートだ。 
これの後悔は分かりやすそうだ。
「もっと挑戦していればよかった」
「なんの事件も起きない」
「平凡で刺激がなく、つまらない」 

俺の性格だと、ふと恐ろしくなりそうだ。
レールに乗るだけで終わる人生。たしかに安定しているが、それだけだ。
振り返った時、まるでロボットのようだったと思うだろう。


後悔を埋め合わせようとしても、別のところで必ず後悔する。

完璧な人生は、死ぬ事だ

だからある意味この状態は幸せなのかもしれない。
失うもすら無いからだ。
身軽で気楽だ。

ないものねだりはしなさんな

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