タイトルから興味を惹かれた一冊。
「違うこと」とは、果たして何なのか?
作者の吉本さんは、
「本来の自分がしたくないと思いながらやっていることや、周りに流されながらなんとなくそうしていること」と定義している。
本書では「違うことをしない」為に、対談と吉本さんの考えが交互に語られる形式。自分にとって大事だなって考え方や、言葉がたくさん詰まったそんな読書体験でした。
「違うこと」をしないことの根幹にある考えだと思いました。良くも悪くも″自分本位″になることが自然体で元々の自分が求めているものを手に入れられるのかなと。
「何を感じてどうやって生きてきたかを感じ取る」丁度このページを読んでいるときに、パッと目についた自殺防止センターのポスターを見て、″人は見た目だけでは分からない″ってふと思いました。違うのかもしれないけど、バイブレーションで相手のことを感じるのと、心の奥底にある真っ黒な、それこそ死にたいと思うほどの悩みって通ずるとこがあるんじゃないかなと、、、
この言葉にドキッ!ってしました。まさに自分だなと、、、でもそれじゃダメなの?って思う自分もいたりして。角田さんの「愛がなんだ」とか朝井さんの作品の中でもたびたび出てくる雰囲気で感じる黒い感情。「愛≒エゴ」って思っちゃう。本気で何かを大切に思ったりしたこと無いからかな?
プリミ恥部さんの胡散臭さは拭いきれなかったけど、吉本さんとプリミさん対談はほんとに大切な言葉が詰まってましたね。