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セカンドライフ・アグリを楽しもう。

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人生100年時代にむけて、幸福なセカンドライフづくりを。企業を50代で早期退社して、農業に就くスタイルを『セカンドライフ・アグリ』と名付け、経営学と幸福学にもとづいた成功のための…
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2021年5月の記事一覧

農業の現状と問題点を考える。その3:「耕作放棄地」

農業の現状と問題点を考える。その3:「耕作放棄地」

減少を続ける日本の耕作地。
 農業と農地には食料を生産するだけでなく、「多面的機能」という多くの機能を持っています。例えば、うるおいのある景観をつくり出す”景観創出機能”や、いい水や空気を守る”環境保全機能”など。農業従事者が減少する一方で、それらの多面的機能を担う耕作地はどうなっているのでしょうか。
 農水省の統計によると、農地面積は宅地への転用や荒廃農地の発生などによって、農地面積が最大であっ

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農業の現状と問題点を考える。その2:「高齢化」

農業の現状と問題点を考える。その2:「高齢化」

農業の高齢化は、想像以上。
 労働力不足や年金問題など少子高齢化に悩む日本ですが、農業はすでに深刻な状況です。農水省の統計によると、農業従事者の年齢構成は60歳以上が実に約8割を占めており、高齢者に著しく偏ったアンバランスな状態です。          基幹的農業従事者(ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)の平均年齢は67.8歳。 65歳以上の割合は69.8%に達しました。持続可能な農業

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農業の現状と問題点を考える。その1:「従事者の減少」

農業の現状と問題点を考える。その1:「従事者の減少」

 これまで、人生100年時代を豊かなものにするために、農業の持つポテンシャルについてお伝えしてきました。(ぜひ、マガジン『セカンドライフを楽しもう。』をご覧ください。)ところが、残念ながら農業の現状は、そのポテンシャルを発揮するどころか、苦境に立っています。これから4回にわたって、データとともに苦境の現状と問題点を整理していきます。農業について、やや悲観的に映るかも知れませんが、解決と発展に向けて

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人生100年時代へ。農業のポテンシャル⑤「悠々自適」

人生100年時代へ。農業のポテンシャル⑤「悠々自適」

農業は、なぜ”悠々自適”な職業の代表なのでしょう?
 サラリーマンが日々のストレスに苛まれ、「老後は、農業でもやって悠々自適にくらしたい」という現実逃避に近いセリフを漏らすのを、一度ならず聞いたことがあるでしょう。多くの人が、“悠々自適の象徴=農業”といったイメージを持っていると言って間違いはありません。「実際には、そんなに甘いものではない」と農業従事者に叱られかねませんが、なぜ農業は“悠々自適”

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