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「スキマ草につい目がいく」

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スキマで生きている、植物たちのことを書いています。
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#エッセイ

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <9> 「さようなら」(最終回)

 本日、シダ君と呼びながら観察を楽しんでいたスキマ草が、完全にいなくなっているのを、発見した。手すりを撤去してしまったのか△ 上の写真の、四角い形に白く塗り潰されているところに、手すりを支える柱が埋まっていた。だがその周りが腐食していて隙間があり、そこにシダ系と思われる植物が住んでいたのである△ ある時にふと、発見してから数年は経つだろう。はっきりとした記憶はないが、冬の季節になると一度枯れ、春になると復活して秋頃までそこにいる、を繰り返していたと思う。今年こそちゃんと、

カニクサかな? →モドキ君<スキマ草観察日記>(3)(最終回)

 今日帰り道に遠回りをした。そう言えば、と急に思い出した。前回は9月18日にアップしており一ヶ月近く経ってしまっていた。電柱のすぐ隣に居た、カニクサという草に最初似ていると思ったが違ったようだ、のモドキ君のことである△ 最初に結論を言ってしまえば、モドキ君はいなくなっていた。その家の住人の方はまめに掃除をする方のようで、この時点では家周りのどこのスキマにも草花の一片も無かった。♫「別〜れはいつもついてくる 幸せのうしろをついてくる」中島みゆきの「わかれうた」が頭の中を流れる

ヒルザキツキミソウ

 今年名前を覚えた花である。数年前から、よく見かけるようになり気になっていた。見知った草花が出来ると名前を知りたいと思う。だが無精なので調べるのが面倒である。しかし今はそれ専用のアプリなどがあって、詳しい人が教えてくれたりする。これは本当に便利だと思う△ しかし時間が無い時にはそれすらもするのが面倒だったりする。どうせ調べても覚えられない。と思っていた。それでもやってみると、発見があった。名前が分かるとその草花たちがより身近に感じられる。愛着が湧くのである△ 今まではあの

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <8>

 数日前にシダ君と呼んで観察している、彼とすれ違った。前回の時にはまだ小さかった、右手側の葉っぱが成長していた△ 一度は枯れかかったくらいなのに、再び芽を出し更には成長もする。しぶとい、と正直思った。九月になっても暑い日が案外、続いたからだろうか。しかし今日などは、少し蒸しっとはするが、あの夏の盛りから比べればだいぶ涼しい。このまま気温が順調に下がっていくとしたら、シダ君はどうするのだろう△ 既に次世代のための胞子は飛ばし済みなので、後は余生か? 何はともあれ今年は根気よ

アベリアではないと思うが似てるので。

 そこ(側溝)にも秋が。と思い写真に撮った。植物の知識が薄いので見た瞬間萩っぽいと思ったが全然違った。萩の葉はもっと丸っこい。ちょっと調べてみるとアベリアという植物の葉の形に似ていたので、アベリア似と仮に呼んで観察していこうと思う△ 大抵、こういう場所で芽吹く植物は種を飛ばすモノがほとんどだと思うが、アベリアについて書かれたモノを読むと増やすには挿木とある。花は咲くが実は結実しないという。種が飛ばないモノがここにいるわけがないか。それだからアベリア似である△ 本物のアベリ

カニクサかな? →モドキ君<スキマ草観察日記>(2)

 2020/7/28に、この記事の一回目をアップした。その時の個体は、残念ながらその後抜かれてしまったようだった。この辺に居たはず、と思って数回見に行ったがいなくなっていた△ その後は猛暑が続いたので、寄り道が出来なくなっていた。この間久しぶりにその道を通り、もしやと思い、最初の個体を探したがやはり見つからなかった△ しかし居たと思われるすぐ近くの場所に、似た個体(以降はモドキ君と呼ぶことにする)を見つけた。最初のは同じ側溝でも道路とのキワだったので、目立っていた。上の写

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <6>(暫定最終回)→(撤回)<7>

 八月十八日に枯れた様子を見たので、暫定最終回としていたシダ君と読んでいる上記の写真のシダが、本日復活していたのを発見した。よって最終回は撤回し、また今後の様子を見守ろうと思う△ 昨日、上の段落まで書いて、アップした。時間が無かったのである。今日続きを書こうと思う。前に既に触れているが、このシダ君と呼んで観察しているシダ系と思われる植物の存在に気が付いたのは数年前である。それ以来、なんとなく、テキトーに観察してきた。でもそれでは味気ない、と今年はちゃんと意識を持って観察し、

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <6>(暫定最終回)

 2020年5月15日に一回目を載せていたこのシダ君が、数日前に会った時、枯れていた。前回の掲載時には葉の裏に胞子をビッシリと付けていたことを報告した△ その胞子は無事に飛ばせたのだろうか。枯れた要因は何だろうか、また復活するのだろうか。小さなスキマにいる植物だが、色々と気になってしまう性分である△ 勝手にスキマ草(そう)と呼んで観察を楽しんでいる、アスファルトの割れ目などの隙間に住んでいる植物たち。頻繁に通る道にいたりして興味を引かれると、ついつい観察をしてしまう△

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <5>

のシダ君に数日前に会いましたら、出ている数枚の葉っぱのウチ、一枚がなぜか裏返っていて、そこに胞子がビッシリ並んでいるのが見えました。その隣の葉っぱにも、角度的にウラの胞子が覗いていますね。 ちょっとゾクゾクっとしてしまいました。まそれはさておき、ここにいるシダ君を数年観察していますが、胞子は初めて見ました。噂は本当だったのだ、と思いました。シダ系の植物は葉っぱの裏に胞子を作ってそれを飛ばして仲間を増やすんですよね。 それにしてもこのシダ君、根性ありますね? 手すりの腐食し

アカメガシワかな? <スキマ草観察日記>

スキマ草(そう)と名付けて、道端のアスファルトの割れ目などに住んでいる植物たちを観察して楽しんでいますが、アカメガシワと思われるこの植物は、根っこの部分はスキマにあるかもですが、成長すると結構巨大になります。 葉っぱがでかいです。大人の手のひらよりも大きいな葉がわっさわっさしている樹も結構あります。背丈は1メートル前後のものを街中では見るチャンスが多いかも? でもそれ以上高くなるととにかく葉っぱが大きいのでジャマ感が出て、斬られちゃういや伐られちゃうのかもしれません。 近

カニクサかな? <スキマ草観察日記>

住宅街にある側溝のキワにいました。葉の形と色がもみじっぽいと思いましたが、調べてみると、カニクサかも? でした。 もしカニクサだったら…。 彼はシダの仲間でありつる性の植物だそうです。この先つるが伸びてきたときに、どこかに巻きついて…となった時に、巻き、巻きつきたいのに巻きつくとこないじゃんっ! てなりそうで、そうなるとどうなるのだろう…という先行き不安なスキマ草みたいです。(もしもカニクサだったら、ですが) なのでと言いますか、カニクサ君と名付けて、時々会いに行こうと

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <3>

約二十日前に投稿した、シダ君が、順調に成長していました。前回の投稿は以下のコチラになります。 因みに一回目のは以下のコチラです。 いままで通りすがりに見るけれど、考え事をしているときは気づかず通り過ぎちゃったりして、などなど、正直テキトーで曖昧な観察しかしていませんが、このようにちゃんと(?)時系列で追うと、その変化の様が見て取れて今更という感じがしなくは無いですが、面白い、と思いました。 野菜作りにハマるヒトや植物を育てるのが好きなヒトが、この育っていく様子や変化して

スキマ草(毎年復活のとあるシダ系?植物)  <4>

<3>の続きです。縦だと画像が切れてしまうので横にしましたが、見づらいですね…。すみません…。 前回の掲載から二週間経っているようです。右手側にぴよんと長いのが伸びていますが、成長一直線、というワケでもないのか、下側に生えていた短い葉の幾つかが枯れた? 様子も見えます。 今年は途中で引き抜かれる、がナイのでしょうか。そうだといいなと通りすがりの勝手に見てるだけのヒトはそんな風に考えています。 P.S.なんか最近時間に追われています。それなりの文章を書かないと、文章書きの

咲いていると主張する。

道などを歩いていて、ふと。草花や草木と目が会った、と思うヒトはどれくらいいるのでしょうか? 花はたぶん、気のせいだと思うのです。だって、花はニンゲンのために咲いているワケじゃありませんね。究極は自分のためだと思いますが、基本は虫を呼び寄せるためですね。ニンゲンなんか呼び寄せちゃったら、抜かれてしまいますね。 木などは、どこに目があるのか分かりませんが、なんか、なんか見てる? かもしくは何かを語っていたりする? とかって、たまにですが、感じたりすることがあります。これも