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しょうぶ、しょうぶゆ、はなしょうぶ。


さつき、さみだれ、いつつつき。

毎日読めば読むほど、発見があって、

読んでも読んでも終わらない気がして、

時には読むのをやめてみて、


それでもやっぱり読む日がやってくる。




5月31日水 菅浩江 覚悟の一句

騙されたなと。丁寧な書き方で、確かにそう読める書き方をしているからさすが。想定を疑いたいし、読者としての体験を忘れないようにしたい。



5月30日火 松崎有里 人類はシンギュラリティをいかに迎えるべきか

最初にあの人を置く時点で、なんて言うか同じ位置にいる感じがする。久しぶりにAT番号を読んだ。


5月29日 月 野崎まど 智慧練糸

AIとSF。やりたい放題やってて面白かった。考えすぎるのも良くないなぁってなる。時代SFもの書きたい。


5月28日 おやすみ


5月27日土 サラ・ピンスカー オープン・ロードの聖母様


 どんなに世界が変わっても、ある特定の場所だけで、目の前の人に向かってやり遂げようとする。それは贅沢だと思う人もいるのだろう。限られた資源の未来は、遠いようで今にも迫ってきている気がする。



5月26日金 サラ・ピンスカー そして(Nマイナス1)人しかいなくなった

 彼女が物語を変化させるまで、その話は、わたしの内なる独白と完全に一致していた。

『いずれすべては海の中に』

 自分の大きな可能性。それを知った途端、あのときこうしていたら、あのときこうしていなかったらと反芻することになる。
 遠い世界の変化が、いきなり目の前に晒さられるとき、一つの可能性として捉えていた自分を知ることになる。


5月25日木 サラ・ピンスカー 孤独な船乗りはだれ一人

セイレーンの二つの声? ぼくは毎日その物語を生きている

『いずれすべては海の中に』

 自分を支えてくれる人や頼ってくれる人、自分を好いてくれる人がいる。
 なにがなくてあっても、帰りたい場所があるだけで無敵だ。



5月24日水 サドン・ストーリー 三短編ほど

 最近SF系しか読んでないからチューニングがおかしくなったのかと思う。
 どんでん返しをもとめる自分がいる。




5月23日火 猿場つかさ 私の名前はお酒になったから


 日本酒SF! 混濁する感じが好きだ。それでも覚えていてほしい。酩酊するような気分で。




5月22日月 ここがヴィネトカならきみはジュディ

 抗えない力だと思っていたのが間違いで、実はそうでないと知った時。
 ここにいる自分が、何をするかで未来は変わるし、変えていい。





5月21日日 お休み 
トマトパスタ作ってお散歩して銀行の手続きしてほうれん草豚しゃぶ食べてインドの青鬼飲んでフローズンヨーグルト食べたら一日が終わった。
『あなたがしてくれなくても』を4巻まで読む。こういう話題はどれかの立場に寄り添いがちだけど、良い悪いの議論にならないのが良い。



5月20日土 斧田小夜 夜警

たくさんの子どもたち。みんなで星にむかって夢中で願いをかける。あれをください、これをください。

『新しい世界を生きるための14のSF』

 世界を知らないことと世界を知るということ。どちらも大切で、けれど不可逆的なもので、もう戻ることができなくて。
 世界のことわりを知っても、なお願いつづけるだけの力はいつのときも新しい可能性から生まれてくる。
 きらきらした輝きが、まったく異なって感じられる。



5月19日金 麦原遼 それはいきなり繫がった 


 混乱と適応を同時に読んで、惑わさせる。それはもう一方の異なる自分と世界と可能性を知ったからだろう。






5月18日木 ジェニー・カッツォーラ パーティートーク

感情はゆっくりと引いていき、胸の痛みや高鳴る鼓動以外のことに集中できるようになった。

『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』
井上彼方・紅坂紫編


 あやかしとクィア。獣と欲。動物的な、野生的なものから遠くにあるものに、気づくか気づかないのかどちらなのだろう。
 相手をよく知るという行為に何かを介することは必要なくて、信頼を寄せるだけの根拠があればいい。


5月17日水 蔦田あき ワッフルとカフェラテ 

それがリョータのふつうだった。

さなコン3 pixiv


 どんなに世界がかわっても、人の根っこにある暮らしは変わらないのだろう。
 どんなに辛いことかあっても、唐突に終わりを迎えても、ただ相手が好きっていう気持ちは変わらず、ずっと大事なところにある。



5月16日火 木口まこと 彼女がいる世界で

 玲奈はふたつの世界の量子相関に引き裂かれていた

さなコン3

 どういう理屈なのか知りたくて、うずうずする気持ち。それを考えるのは別に理系的な発想はいらないのかもしれない。
 二度目の旅とは何か。


5月15日 天沢時生 「ショッピング・エクスプロージョン

「フィギュア」と誰かが言った

『新しい世界を生きるための14のSF』

 いまこの瞬間にも、未来の文化の萌芽はあって、覇権を争うためにレベル上げしている。
 ギラギラしてても実は盤石なのは、キャラクター、物語と文体にも染み出している気がする。


5月14日 お休み
肉を食らいて腹を壊す。


5月13日土 関元聡 楕円軌道の精霊たち 木口まこと おじいちゃんの樹

 振り向くと傍にエティがいた。カジは喜びの声を上げた。

「楕円軌道の精霊たち」

 うちの林檎園には祖父が植えた樹がまだたくさん残っているけど、その中で「おじいちゃんの樹」と思えるのは一本だけだった。

「おじいちゃんの樹」


 無くなってしまったものとどう折り合いをつけるか。ただの思い出なのか、命をかけても取り戻してたいものなのか、それとも次へのステップになるのか。

 生きれば生きるほど大切なものを失い、もう二度と戻らないものを懐かしむ。
 次に行く先を、たとえどんなに年をとったとしても願っていたい。



5月12日金 高橋文樹 あなたの空が見たくて 

地上での生活に倦んだ老人には遅すぎ、蓄えのない若者には早すぎる。そのどちらでもない者は地上を捨てて宇宙で死ねない。

『新しい世界を生きるための14のSF』

 つかず離れず、けれど信頼のおける語りが好きだ。冷静で感情的ではないが、ロマンは忘れない。
 目を逸らさずに、その様を見ることができるか? 信じることができなくなっている自分がいる。


5月11日木 murashit 点対 

 そう、だから、なったんですよ、

『新しい世界を生きるための14のSF』

 ねじれて、迷って、どこにいるのかわからない感じ。それ自体が同化、のようなものなのかもしれない。 
 おじさんとおばさん、夫と妻、果ては私になって混濁していく。
 あのとき橋の上で声をかけ、声をかけられたのはいつのことなのだろう?



5月10日水 蜂本みさ 冬眠世代

 楽団の太鼓と目ざめたばかりの心臓がうるさくて話のところどころが聞こえない。

『新しい世界を生きるための14のSF』

 歴史を記憶を受け継いでいくのは、語り継ぐことや血や遺伝子だけじゃないってこと。
 どこかで繋がっていると、確信できる術をなくしてもなにかを感じていられる、その淡い気持ち。


5月9日火 
『母という呪縛、娘という牢獄』を読んでいる。
 どこに行きつくのかわからなくて、苦しくなって、読んでいて手が止まる。
 でもまた開いて読む。


5月8日月 サラ・ピンスカー 時間流民のためのシュウェル・ホーム

ジュディが言う。「雪が降ってる」

「雪が降ってる」とわたしは言う。

『いずれすべては海の中に』

 別の時に、世界に生きることが当たり前か、それとも特別なのか。
 価値観をかけるだけで物語は変わってゆく。

 ときに人は同じ場所でも別の時を生きると思う。別に特別なことがなくても。





5月7日日 
トイレットペーパー読みたかったのだけど、買ってなかった…? 残念。衣類婚姻譚ってありそうでないかな。


5月6日土 
『伝書鳩』を読む。つくづくいい本だ。


5月5日 ディーン・R・クーンツ 悪夢団 




5月4日 お休み

兎とかたちの日本文化を読む。うさぎ、から何を連想させてきたのか知れば知るほど面白い。


5月3日 お休み

推しの子を読む。引きが強い。最初のジャンルてんこ盛りから、ミステリ要素お仕事ネタでグイグイ読ませる。

5月2日 お休み

ちいかわを読む。ちいかわのことしか考えられない。エンディングをずっと歌う。


5月1日 お休み

チョコブラウニーを作る。

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