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海さんぽ

先日3◯回目の誕生日に初めてのSUP(サップ)体験をした。

現在自然教育で子どもたちにキャンプを提供する法人で働いているのだが、そこでちょうど今年の夏の子ども向けの夏のアクティビティにいいものがないかみんなで面を突き合わせて考えており、
ちょうどスタッフのうちの一人がSUPのインストラクターをしていた関係で白羽の矢が立ち「SUPをしようか!」となったのである。
さらにそこにかこつけたのが私の誕生日で、研修兼遊びで私の誕生日にみんなで海にSUPをしに行くことになったのである。

SUPという名前をこの時初めて聞いたのだが、調べてみると正式名称は「スタンドアップ・パドルボード」と言い、1960年代には既にハワイで誕生していたらしい。 
なんかあれかな、スノーボードでソリをする感じかな。
マリンスポーツは昔から興味があり、サーフィンだったりジェットスキーだったりしてみたいとは思っているのだが(ちなみに水上バイクは昔後ろに乗せてもらい高速で海に投げ出され大変エキサイティングだった記憶がある)、なかなか季節に限定されるスポーツとなるとハードルが高くトライせずじまいになっていた。
なんせ勝手なイメージだが、シーズンで使うものは使わないオフシーズンの間に劣化しているイメージがある。
スノーボードだって地下に仕舞っていたらエッジがサビサビになってたもんね……
なのでまめに手入れしない私としては楽しそうだけどちょっとな~となっていた。

ということで、今回初のSUPにチャレンジしたのだが、まずまずその前に海が気持ち良いーーーーーイイ!!!
入る前は
「日焼けが~」
とか
「暑いし~」
とか言って逡巡していたのだが、海を目の前にすると、もうそれらの考慮も捨て去ってわき目も振らずにレッツゴー!である。
この広い大海原に、何にぶつかる心配もなく飛び込む開放感と爽快感。
どんな飛び込み方をしても受け入れてくれる海の懐の広さよ………

全身で海に飛び込む友人Kと私であった。

さて肝心のSUPだが、近頃だとハードタイプとソフトタイプがあり、ソフトタイプは空気を入れて使うため、軽くて持ち運びが簡単である。
ただし軽いため、波の影響を受けやすく転倒しやすいという特徴もある。
なので、波が強いところはハードで、穏やかなところはソフトでいいのだろう、という勝手な解釈をしておく。

海に入る前にスタッフ兼インストラクターの友人Tに簡単な説明を受け、おのおののMy SUPを選び、いざ海原へ!
随所でTに教えてもらいながら、まずは座って漕ぎ出す。
早く立ち上がってみたいぜ~と思いつつ、初心者のくせに早速立ち上がって見事に転覆していく友人Kを横目に見ながら、私はT先生のGOサインが出るのを待っていた。
暫く座って乗って、慣れてきた頃に先生のGOサインが出たため、よいしょー!いざゆかん!と海の上で立ち上がってみた。
果たしてバランスが取れるのか!?と思ったが、これが案外乗れる。
まず四つ這いでバランスを取って、立ち上がるのがコツである。
慣れた人はSUPの上で釣りをしたりヨガをするとのことだが、確かにこれはできるかもしれないと想像が広がる。
またSUPは立ち上がってゆっくりとオールで漕いで行くのだが、Tが「SUPは海の散歩だよ」と言っていたのも腑に落ちる。

出陣前
ゆっくりと景色を見ながら海の上をスイスイと漕いで行くのも乙なものである。

と、沖の方に出てのんびりと漕いでいたら、目の端に移るKがステンステンと転んでいるではないか。
いくらなんでもバランス感覚悪すぎるでしょ……と、思ったら、なんと話を聞くとKが乗っているSUPは幅が狭くかなりバランスが取りにくいとのこと。
実は難しければ難しいほど燃えるタイプの私。
それは是非ともチャレンジしなければ!
とKにSUPを代わって貰い、再度海に繰り出す。
立ち上がってみてすぐに思った。
確かに、これは一筋縄ではいかない。
幅が狭いと立つだけでグラグラして足元がおぼつかない。
おおお、おおおおおお!
と進むたびによろめきながら波の強い方へ向かう。

波の強いエリアに来て、
「よーし、行こう相棒!」
なんてSUPに声をかけて、いざ波乗りにチャレンジ!

波が強いエリアではないのだがSUP奮闘中

強い波が来た時、ぐぐぐぐっ!とSUPごと海の上に押し上げられる。
そして波が通過し、ザッと身体の血も一緒に降りて行くような感覚と共に落下する。
この落ちる時が実は一番バランスを崩しやすい。
ここで持ちこたえたら次の波に乗る。
乗って、降りて。
波に乗った時の浮遊感と、落ちる時の落下感。
確かにバランスは取りにくいが、私は波乗りが一番楽しかった。
これは次はサーフィンにチャレンジしたいなあ……
なんて思いつつ悦に乗って乗っては落りてを繰り返したのだった。

さて、SUPで楽しんだ後はゴミ拾い!
さすが自然教育をしている法人、志が高い!
と言いたいところなのだが、実はインストラクターのTが言うには鳥取県が、海のアクティビティをする人に対してゴミ拾いをしたら補助金を支給するという制度をしているらしい。
確かに補助もしてもらえるし海も綺麗になるし、お互いウィンウィンである。鳥取県もうまいことを考えたものだ。
しかし以前石垣島に行った時も思ったが、海岸というものはゴミが多い。
勉強しようにも分からないところが多すぎて途方に暮れる学生の気分になりながら拾っていく。
T曰く数分でいいとのことだったが、せっかくなら1時間くらいしたいほどである。また改めてゴミ拾い活動をするのもいいだろう。

仲間と晴れ晴れとゴミ拾い。

後日談として、早速わずか数日後に今度は子どもたちを連れて夏のアクティビティとしてSUPをすることができた。
研修の甲斐もあったし、海に行き友人に祝ってもらい、実りのあるいい誕生日だった!
つくづく、関わってくれる方々全員に感謝である。
感謝、感謝、感謝を大事に生きて行こう。

皆さんも、この夏の思い出にSUPにチャレンジしてみるのはいかがだろうか。
以下TのしているSUPのサイトを載せておくので、興味のある人はご覧ください。
良い夏を!

👇<鳥取・大山>初心者向けSUP体験


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