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紹介その3『アルカディア・フォールン』

ジャンル:テキストアドベンチャー
オススメ度:★★★★★

前に書いてからもう5ヶ月も経ってしまった…。月日の経つのは早いものですね。
さて3回目に紹介するのは、『アルカディア・フォールン』(公式サイトがなかったので、リンク先はYouTube上の公式日本語版トレーラー)。見習い錬金術師の主人公が、ふとしたことから精霊と知り合い、それをきっかけに様々な仲間と出会って街の危機を救うために奔走する…というようなあらすじです。
Steam、Switch、あとPS4もあるのかな? Steamではついこの間日本語版がリリースされました。

基本はビジュアルノベル、パズルは難易度低め

ゲームをスタートすると、まず主人公の見た目や性別、名前と三人称、さらにボイスをカスタマイズすることができます。性別は男性・女性・中性的とありますが、このうち中性的はだいぶ男性寄りかも。あと三人称については、「彼」と呼ばれるか「彼女」と呼ばれるかを選ぶことができるのですが、加えておそらくLGBTQへの配慮として「彼ら(they)」がありました。
自分はボイスを切ってプレイする派なのでボイスの違いはよくわかりませんが、細かいところにも配慮が行き届いてるなあという印象です。

ゲーム本編は、キャラクター達の掛け合いでストーリーが進行していくビジュアルノベルで、シーンごとに主人公のセリフを選択肢で選んでいきます。この選択肢の横に「優しげに」だったり「不機嫌に」だったりと性格を表す言葉が載っていて、これをもとに主人公の性格を決めていけるのが特徴です。性格によってストーリーの大筋が変化するということはないのですが、細かい部分での展開が異なるため、何度もプレイしてどんな展開になるか試してみたくなります。私は一度街の子供を見捨てたり仲間を見捨てたりとめちゃくちゃ態度の悪い主人公にしてみたのですが、プレイしてて結構ストレスになりましたw エンディングも変わるしね…。
あと、ゲームを進行するためにはパズルを解くことが必要になります。このパズルが、3つの円で構成されている絵柄を指示どおりに揃えるというか…あまり見ないタイプのパズルなので最初はちょっと戸惑うかも? ですが、コツを飲み込めたらそれほど難しくはないので、パズル初心者の方も心配はいらないと思います。ストーリー中で必ず行うことになる錬金術にもこのパズルを使用するため、心配な方はSteamの体験版でプレイしてみてはいかがでしょうか。

乙女ゲー以上に没入感高し

さて、ここまで比較的真面目に書いてきましたが、私が何よりもこのアルカディア・フォールンをオススメする理由が「乙女ゲー以上に没入感の高いシナリオ」です。精霊や錬金術、魔法使いといった、ファンタジーによくあると見せかけてなかなか独特な世界観なので、飲み込むまで少し時間はかかりますが、それを補って余りあるのがキャラクター達の魅力です。

攻略対象キャラの1人、異種族のケイダン


ゲーム説明に「キャラクターとプラトニックな恋愛も楽しめる」と書いてあるとおり、仲間となる男性2人・女性2人のキャラクターはいずれも攻略可能。おそらく同性同士での攻略も可能なんじゃないかな? 正直言って、プレイ前は恋愛要素はおまけ程度かと思っていましたが、割と事あるごとに「主人公が相手をどう思っているか」の選択肢が出てきて、自然とキャラクターを意識するような流れになっていきます。
何よりも、そもそものストーリーが面白いおかげで恋愛要素にも味わいが出てくるというか、共に戦っているうちに愛情が芽生えてくるという没入感をすごく感じられる作りになってるんですよね。そのおかげで、単にキャラが歯の浮くようなセリフを口にしたりするよりも、遥かに乙女ゲーとしての魅力にあふれているように思います。
絵柄もちょっとカートゥーンっぽくていいんですよねー。日本の乙女ゲーによくある線の細い感じじゃなくて。
今のところまだ男性キャラしか攻略していませんが、一見軽薄っぽいマイケルも、不器用なケイダンも、どちらもめちゃくちゃときめきましたw
もちろん、攻略キャラ以外のキャラも魅力いっぱいです! そもそものきっかけとなる精霊のマイムも、錬金術の師匠エリザベスも、あと悪役のゴールドナーも皆いいキャラしてました。
追加のアペンドシナリオとかあったら買っちゃうなー。

こんな感じで、久々にめっちゃときめいたゲームでした! 乙女ゲー好きな方にはぜひともオススメしたい一本です。
SwitchとPS4に体験版があるのかどうかわかりませんが、先述のとおりSteamにはありますので、ご興味を持たれた方は一度プレイしてみてください!

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