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「育児を二人で始められてよかった」新米ママさんが子育てについて執筆する理由

結婚・妊娠・出産・育児。女性には、さまざまなライフスタイルの変化がありますよね。

私自身もパートナーと結婚し、出産・妊娠・育児に関して考える機会が増えました。

そこで今回は、育児休暇を取得された旦那さんと0歳の息子さんの育児の様子を執筆されているマキタシホさんに、「育児について執筆活動をされている理由」をテーマにお話をお伺いしてみました。

noteで記事を執筆しているシホさん。この記事を読まれる方の中に、「育児しながら、自分がやりたいことを両立させるのは難しそう……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
シホさんから溢れる強くて明るい言葉が、ママさんたちの励みになれば嬉しいです。


▶プロフィール
マキタ シホさん

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結婚を機に、愛知県から福島県南相馬市へ移住。日々の暮らしをメインに2018年よりnoteで発信を始める。2021年5月執筆された「ニュースにならない復興の話」が、note編集部の本日のおすすめ記事に選出。2021年に第一子のお子さんを出産し、現在、旦那さんとの初めての育児の様子をnoteにて執筆中。
マキタシホさんのnoteはこちら


シホさんの執筆活動について

―――シホさんは2018年からnoteで執筆を始めていらっしゃいますよね。きっかけはありますか?

「2018年に夫と福島県南相馬市移住したことがきっかけです。移住してきたからこそ分かる、南相馬市の魅力や日々の生活の様子をメインに綴っています。noteを使っている理由としては、【使いやすい】【見つけてもらいやすい】この二つが理由ですかね」


シホさんの住む福島県南相馬市の風景

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ーーー【見つけてもらいやすい】というのはどういうことでしょうか?

「『南相馬市 移住』と検索すると、検索結果の最初のページに移住したてのとき執筆した私の記事が出てきたんですよ。note自体のSEO対策のおかげだと思いました。
あとは運営の方たちが【本日のおすすめ】といって毎日クリエイターが執筆した記事の中からおすすめを選出していたり、ハッシュタグ機能も充実しているところがいいなと思います」


旦那さんが1年間の育休を取得、育休は与えられた平等の権利

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ーーーシホさんの旦那さんは1年の育児休暇を取得されたんですよね、旦那さんとの育児の様子についてnoteに公開しようと思った理由はなぜでしょうか?

「夫が自ら育休を取りたいと言ってくれたときも、私は『どっちでもいいよ~』って言いました。どうしてかというと、そのときの私は育児の大変さを想像できていなかったんです。でも実際産後を過ごしてみると、『夫が育休取ってくれなかったら今頃どうなっていたんだろう……』って毎日のように思います。

だからこそ、夫が育休を取ってくれて助かったできごとを、当事者である私が発信しようと決めました!私が育児の様子を文章で綴ることで、育児に馴染みのない方に理解してもらいたい、また、誰しもが『育児休暇を取りたい』と少しでも言いやすくなれば良いなと思って書き始めました


ーーー確かに、私の夫も子供が生まれても育児休暇は取れないと言っていました。まだ妊娠もしてないのに…。取りづらいと思ってしまう人がいる現状をそもそも変えていきたいですね。

「育児休暇を取りたくても取れない人はたくさんいると思うんです。その理由はさまざまだと思いますが、いちばんは男性育休が比較的新しい権利だからではないでしょうか。でも、育児休暇は平等に与えられた権利です。使っている人も少ない現状だからこそ、取りたい人が取らないと広まっていかないと考えています。


育児休暇を取るにはまず取りたい人が主張していく必要があるし、取得できることは当たり前の未来がくるといいですよね」


▶シホさんの「夫がいてよかった」想いが綴られている記事はこちら


出産直後の毎日は精一杯。だからこそ自分が記録を残す

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ーーーシホさんの「取りたいといえば、誰しもが育児休暇を取得して当たり前」というお言葉は選挙演説で流したいくらいですね。胸が打たれました。

「出産直後の2か月は、夫が居なかったら……と考えるだけでゾッとします。だって一人だったら辛くてしょうがなかったですもん(笑)
ところで、私の育児の連載記事は出産の3か月後からスタートしているのに気付きましたか?」


ーーー確かに!どうしてですか?

「本当は出産して1か月、2か月のことを一番書きたいと思っているんです。でも、あの頃は毎日を生き抜くことに必死で……。家族に愚痴をこぼすことはあっても、とても外向きに情報を発信する気にはなれなかったんです。」


ーーー発信を日ごろから行っていたシホさんでも、外に向けての発信ができないほど大変な日々だったんですね……。

「私も、うまく言葉にできていないできごとがたくさんあるのですが、具体的に何が大変でしんどいのかが伝わっていないから、『男性って育児休暇いるの?』という疑問が湧いてくるんだと思うんです。本当に大変だからこそ、出産直後の生活を知ってもらいたいので、当時の様子の記事は私も絶対に書きます!」


ーーーシホさんの育児記事は週1更新を目標にしているそうですが、1週間に1回というと更新頻度が高いですよね。ぶっちゃけ連載記事を書くことが負担になったりしていませんか?

「しています(笑)でも、1か月に1回更新だと、1か月起こった出来事をまとめる手間が発生してしまうので、逆に更新頻度が遅くなってしまうと思いました。

あと、私の記事って日々を綴っているので、ただボケーっと書いてしまうと日記になってしまうんです。私は日記が書きたい訳ではなく、誰かにとって実のある記事を書きたいので、少しでも筆がのらなかったり、負担に感じたときは連載を休むようにしていますし、現在も試行錯誤しながらマガジンの更新をしています」


自分の感情が高ぶる瞬間を言葉に


ーーー記事を執筆される際のベクトルが、すごく読者さんに向いているなあ、とお話を聞いていて思いました。相手に伝わる文章を発信する上で、大切にしていることはありますか?

「自分が思っている考えと、言葉にしている内容が離れていないか、気を付けるようにしています。例えば、『悩んでいる』という文章を書くときも、考え込んでいるのか、堂々巡りをしているのか、状況によって伝え方が変わってくると思うんです。

伝えたいことにニュアンスの違いがないか、いつも読み直すようにしています。あと記事の最後はなるべくポジティブワードで締めるようにしています!」


ーーーポジティブなワードで締める、素敵ですね。書く記事のネタ探しはしていますか?

「ネタ探しは基本的にしません。日常で自分の感情が高まった瞬間を捉えるようにしています


ーーーそうなんですね……私は日常的にギラついて構えていないとネタが思いつかないのでうらやましいです。

「私は、『いいな、文章で表現してみたい』って思う回数が高いのかも知れません。単純なので(笑)いいなって思うハードルもめっちゃ低いです。例えば、入ったことがないお店に入ってみたら、掘り出し物が売っていた!とかそんな感じです。
ただ話を広げられる内容と、広げられない内容があるので、書いてみて判断する感じですね。とにかく書いてみることが大事」


ママだって自分自身を大切にしてもいい

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ーーーライティングすることを通して、今後やりたいことはありますか?

「生活のコラムやエッセイを仕事として書きたいですね。言うのはタダなので言葉に出していきます!」


ーーー言霊ですね!シホさんはエッセイの文章が本当にお上手ですよね。そして、誰にとってもシホさんの文章はすごく読みやすいと思います。

「素直な文章を書くことはすごく気を付けているので、そう言っていただけて嬉しいです!誰にでも読みやすく、頭を使わなくても読める文章を書くことを今後も大切にしていきます」


ーーー最後に、育児をしながらやりたいことにチャレンジするママさんにエールをお願いします!

「やりたいことがもしあるなら、まずはやりたい気持ちを認めること、その上でどうやったらできるか家族やパートナーと話し合いながら一緒に考えていくことが大事だと思っています。母親の自分ではなく自分自身を大切にしてもいいって、ママさんたちに強く想っていて欲しいし、私も思いたいです


ーーー自己理解が大切ということですね。もはや全人類に言える言葉なのではないでしょうか。シホさん、パワー溢れるお言葉をありがとうございました!


編集後記:
男性の育児休暇取得は、まだまだ理解を示されていない企業も多いと思います。「まずは育児休暇取得を当たり前の権利だと全員が認識することが大切」、この言葉にマキタさんの力強い意志が伝わってきました。シホさんにとってライティングは、社会が変わるのを待つのではなく、自分たちで変えるための方法です。目的が明確であるからこそ、シホさんの文章に目が惹かれるのだと思います。
▶マキタシホさんのnoteはこちら
▶育児休暇の様子はこちら




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