6月15日

 朝から書類の準備に追われている。したいと思う仕事が、一気に2件、見つかったからだ。引っかかるのはいずれも2点。過去最高に遠方で、またもやいずれも有期雇用だということ。しかし現段階で、したいと思える無期雇用の仕事がまるで見つからない。有期雇用を選択することで、今後も転職を繰り返さなければならない懸念との葛藤が、今回は実は少なかった。何故か…。
 相談相手が占いという日々なので、過去3回の実績を改めて見返す。2回の内、共通していたのは、『仕事運は来年上がる』という話だ。最後に診てもらった時は、「今年はアルバイトとかにしておいて、来年正規雇用に期待してみては?」と言われた。それを聞いて、年齢ばかり上がり、益々無期雇用が遠のくことへの不安が増長したが、現実として、本当にしたいと思える仕事が見つからない。完全にどん詰まりであった。
 今回見つけたのは、いずれもレアな職業だ。しかしやっと、自分に合っているのではないか?と思える仕事内容でもある。ひとつは契約の更新について、その業種が不要にならない限り“あり”とされている。もうひとつは、契約に更新はないが、契約期間内の選考に受かれば、無期雇用に転換される。いずれにしても、アウトの可能性も大いに付き纏うので、手放しで歓迎できるものではない。しかしセーフの可能性も0ではないから、賭けてみる価値があるのではないかと思った。
 元来、博打打ちではない。出来るなら平平凡凡、退屈でも平和街道を歩いていたいタイプ。でも平坦な道が見当たらないのだから、賭けるしかない。
 いずれもハードルが高そうなのは、面接以外に乗り越えなければならない試験があるからだ。未来が“アウト”の可能性も高いのに、何故こんなに高いハードルを用意するのかわからないくらいである。しかし私は乗り越えるべく立ち上がろうとしている。
 書類のデータをまとめるのに、結局6時間以上かかった。後はプリントアウトして、写真を貼って、封筒に宛先を書いて郵送するだけ。しかし犬が寝ている。彼はプリンターの動作に決闘を申し込むから、起きて、部屋を出て行ってくれなければ作業が進まない。外の雨もそろそろ止みそうなので、散歩に行ってもらってから、続きをしようと思う。

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