5月8日

 ハローワークへ行くのに車を要する為、仕事の母を送迎して拝借することに…。
 犬が相変わらず食べないことで時間が切迫し、車内で喧嘩になる。嫌な予感。
 初回の給付認定を受けるが、上の空で、振り込みがいつになるのか右から左になってしまった。
 求職者マイページ開設が上手く行かないことを問い合わせると、メールアドレスを間違えて登録されていた。書類のコピーには間違いがなく、ハローワーク側の入力ミス。今回の対応職員は関係ないので苦笑い。「すみませんでした」と言っているが、自分のミスでは無い分、心がこもっていない。それがこちらにも伝わる。そりゃそうだ…と思う一方、こういうのって職場の責任なのだから、当事者でなくてもそれなりに謝罪の気持ちが伝わるような演技くらいするべきなのでは?と、もやっとしてしまった。私は多分、器が小さい。
 決め手に欠けるが、若干気になっていた求人について、応募状況を確認してもらう。昨日登場した最新の1件には、未だ応募者がおらず、5件中2件は、応募1名でいずれも不採用。4件目は12名応募で10名が結果待ち。5件目に関しては41名応募で10名が結果待ちだった。最新以外は4月半ばから月末にかけて掲載された求人。いずれも選考結果が出ていない時点で、募集側が就業時期をいつ頃に設定しているのか謎である。適任が見付からず滞っているのだとしたら、5件目のハードルってどれだけ高いのか想像出来ない。いずれも一人か二人の募集。1名しか応募してない2件は、本当に人を要しているのか?と疑ってしまう。人が必要だから募集しているのだと思っているが、そんなに急ぎでもないし、しょうもない人間を雇うくらいならいない方がまし…といったところだろうか。前回、応募を早々に打ち切られた求人が、いかに人目を引いたのか、改めて実感する。
 もやもやしたまま駐車場に向かっていると、突如履いていた靴の底が剥がれた。この後、買い物するのに店を3軒は梯子する予定。車で良かった…と思いつつ、ヒール部分が強固で外れないので、剥がれた底だけを途中で引き千切った。
 必要とする食材が品切れで、あちこち探したが見つからず仕舞い。最後の店では、ポイントカードについて質問するも、返答なく、「ポイントは後付できない」と断られる。質問したが回答がなかったことを伝えると、聞こえなかったと言われた。コロナ対策で吊るされたシールドが邪魔をしたのかも知れないが、ポイントを無駄にしたことにも店員の態度にも嫌な気分になった。
 朝、犬が飲んでくれなかった薬を飲ませることに成功。手を変え品を変え…で、今日は良くても明日はダメになることが続いている為、今後の期待は出来ないが、喧嘩した母に報告のメッセージだけは送っておく。結局迎えに行くまでそれには気付いていなかった。
 ドライフードから逃げ回るので、昨日から手作り食に挑戦。しかしすぐ飽きるのでメニューを変える。昨日はドライフードを混ぜつつ、少しは食べさせることに成功したが、今日は手作りだけ食べて、ドライフードは全面拒否だった。頭が痛い。
 くたくただったが、求人を見ないと落ち着かない。今朝、現地で検索を掛けたが、朝一では全く求人が入っていなかった。量はどっと増えていたが、引っ掛かるものがまるでない。離職してからは1ヶ月半だが、こんな生活をかれこれ1年以上続けている。ストレスでおかしくなりそうだ。
 去年、素直に転職しなかったことを悔やみ続けなければならない。ピンと来たものに一発合格するなんて、あれは奇跡だったのだと改めて思う。振り返り続けても何にもならないとわかっているから、何の根拠も無いが、自分の辿り着く場所は必ず別にあると信じて揺るぎないが、時々前向きに考え続けることにも疲れ果てる。現実がまるで伴わないからだ。
 体力が追い付かず、一眠りした後、日付が変わってから、訂正してもらって開設可能になった求職者マイページの登録を済ませた。本当に…ちゃんと仕事、見つかるだろうか。心配するなと言う方が無理な現状。コロナのせいだといくら言われても、必ずしもそれだけではないと何処かで思っている自分がいる。
『見つからないということは、今、急いで働かなくても良いということ』
 都合の良いように捉えることで、罪悪感から解放されようともする。方法が正しいのか、時々自信が無くなるものの、出来ること、思いつくことは全てやっている。
 前職を引き継いだ後任から久々に連絡があり、やりとりしているうちに、やはり私は適職を自主的に退いたのだと実感したが、生きて行けない仕事から離れられずに1年間苦しんだため、決断に迷いはなかったのだ。結果が付いてくれば、必ず持ち直す。そう信じている。
 コネはない。誰かのバックアップも無い。ご先祖様に、力添えを…と手を合わせるのも、最近ちょっと勝手な気がして気後れしてきた。ご先祖様だって私ごときの悩みに振り回されず、ゆっくり眠りたいはずだ。自分の事なのだから、自分一人で何とかするしかないのに、堂々巡りで先へ進めない。
 希望職種に一発合格したのに先走って辞めた妹。コロナの自粛に耐え兼ねて、短期繋ぎの派遣で働き始めた決断を、全面的に支持することが出来なかった。しかし背中を追うべき時が来るのかも知れない。
 昨日ようやく観た古い舞台映像は、それぞれが納まるべきところに納まらなかったばかりに、翻弄されて悲劇が起こる…というストーリーだった。今の自分に何処か通じているように思えて、尚更凹む。形はどうあれ、最後には別の形で納まるべきところへ納まった物語のハッピーエンドのように、私にも、ちゃんと生きるべき場所に辿り着く道があるのだと信じる以外、出来ることはないのかも知れない。
「なるようにしかならん」
 最近言ってもらえていない。母の方が忙し過ぎてくたくただからだ。
 それでも、その言葉をしきりに心の中で繰り返す。
「なるようにしかならん」
 今、在る時間を大切にしなければ、いつか後悔するかも知れないと思うから、出来ることに集中しよう。


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