あなたは2つの道具で物事を考えている(2)
こんにちは。Taiyoです。
今回の記事では前回に引き続き、我々のモノの考え方を考察していきましょう。
前回の記事で我々は、「速い思考」と「遅い思考」という2つの道具で物事を考えていることを学びました。前回の記事をまだご覧になっていない方は下のリンクからぜひ目を通してみて下さい!
「遅い思考」は限られた燃料で行われる
いきなりですが、あなたにはこんな経験がありませんか?
食事制限を軸としたダイエット中に、仕事や学校で思考力を要する作業(データ分析・報告書の作成・試験等)を朝から晩までこなした。
ようやく作業が終わり、空腹感に襲われた。
いつもならダイエットのために我慢できる甘いスイーツや高カロリーな食事の誘惑に負けてしまった。
どうして人間はこうした状況で誘惑に負けてしまうのか?
思考力を要する作業には、システム2の存在が必要不可欠である。しかし、システム2はあまり長時間稼働させていると、疲弊して”燃料切れ”状態に陥る。
システム1は利己的な選択をしやすく、挑発的な言動をしやすく、社会的な状況について表面的な判断をしやすいことがわかっている。
通常時は、利己的なシステム1(速い思考)の選択に対して、論理的なシステム2(遅い思考)が睨みを利かせているため、誘惑に負けないのだ。
システム2が疲弊しているとき、我々の行動選択はシステム1が優位になってしまう。
システム2が疲弊しているとき、
我々は誘惑に負けやすい。
何かを無理やり頑張ってこなした後で、
次の難題が連続的に降りかかってきたとき、
人はセルフコントロールをしたくなくなるか、うまくできなくなる
「自我消耗」に陥ることがわかっている。
消耗状態を改善する方法は何かないのか?
それは、「ブドウ糖を摂取すること」
実験データからも、システム2が消耗した後にブドウ糖(ブドウ糖入りレモネード)を摂取したグループは、ブドウ糖を摂取していないグループ(人工甘味料入りのレモネードを摂取した)グループより自我消耗の兆候を示さなかったことがわかっている。
仕事や学校の長時間にわたるタスクで疲弊したら、いったんブドウ糖を摂取して一息つくのがよい。
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