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VR技術による医学(VR3)

みなさんは、プラシーボ効果というものはご存知でしょうか。

これを説明するために、プラシーボ効果による幾つかの有名な例を紹介します。

ある病気を持った人に、この薬を飲めばその病気はすぐ治るよ。と言ってその薬を飲ませるとすぐに病気を治った。しかし実は渡した薬はただの何でもないビタミン剤だった。という話。

かき氷を食べます。メロン味、イチゴ味、ブルーハワイ味、食べ比べてみても全部味は違います。しかし実はかき氷のシロップは全部同じ味で、ただ色が違うだけだった。という話。

これらは人間の脳を気持ちや視覚、かおりなどを使って騙し、そうであると思い込ませることで起こる現象です。


ここで本題に入ります。

まずは、2つVRを実際体験してみた人の動画を用意しました。これらのうちどちらでも良いのでをよかったらどうぞ。

多分文字で書くより"ヤバさ"が伝わると思います。

https://www.youtube.com/watch?v=vaM2Xt0JrSU 1分半程度の動画です。映画、ザ・ウォークを体験するものです。

https://www.youtube.com/watch?v=Odax7F3tWhM 2分半程度の動画です。仮想現実上のジェットコースターに乗るものです。

動画をご覧になった方にはもう一目瞭然だと思いますが、どれだけ体験者が仮想現実空間に入り込んでいるのかわかりますね。そうです。脳と身体性の乖離が起きてしまっているんですね。

脳と身体性の乖離が起きているということは、自分自身がその仮想現実空間にいると思い込めているというわけです。

そこでその思い込みを使って医学に応用できないかという研究が行われているそうです。

いくらかまた紹介をして、今回の記事を締めたいと思います。


1.高所恐怖症の治療

先ほどの一つ目の動画のものの応用で、いきなりザ・ウォークのような場所に立たされたら高所恐怖症関係なく足がすくんでしまいそうですが、ゲームのようにレベルを設定して徐々に高くなっていくようにすれば克服できるのではないでしょうか?

2.幻肢痛のリハビリ

幻肢痛というのは、四肢を切断された患者があるはずのない(例えば手が切断されているのに指先などの)場所に痛みを感じるという症状。この痛みの原因は、はっきりと判明されていないのですが、鏡などを使って擬似的に切断された部位があるかのように見せ、それを動かすと痛みが緩和するということから、脳内の電気信号が失った部位を動かす。という信号を送っても状況が更新されていないことにあるのでは?という仮説が立てられています。

なのでVRの話しに戻りますが。仮想現実空間で五体満足の状態を作り出し、体全身を動かしていると脳を騙すことができるならば幻肢痛の良いリハビリなるということです。

3.うつの治療

うつ病の患者に仮想現実空間上のキャラクターにコミュニケーションをとらせて治療していくというプログラム。単純にゲーム内のアバターとコミュニケーションをとったりすること。特に現時点で実験されているものとしては、現在うつ状態の自己を投影したアバターを自らの手でコミュニケーションを取って慰めるというもの。これによって、患者は自己への愛着を深め、自己批判を減少させる効果があるそうです。

まだまだVRによる医療は発展途上ですが、いわゆる近未来的な治療方法がいずれ可能になります。これからの技術の発展を期待しましょう。

今回の記事は以上になります。


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コメントに関しても、どんな些細な事でもいいので、感じたことや考えたことがあればもそちらもよろしくお願いします。

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