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きみの好きを聞かせて

自分の大好きな人やモノ、コト。
それについて自然と夢中になって話をする人は、とても魅力的だと思う。

私はそんな話を聞き、自分の世界が少し広がるような感覚を抱くのが好きだ。

そんな風に自分だけの「好き」を持っている人には、私が大好きなものたちについても話したくなる。
何となくだけど、その魅力が分からなくても気持ち自体は否定せず、温かく受け止めてくれる気がするから。

私は、友だちに会った時には、できたらそんな話を色々したいと思っている。
それぞれの「好き」を交換して、もしかしたら交わる点もあるかもと期待しながら。

だけど、この頃は話の内容における恋バナの比率が全体的に高くなっているようで、
少し寂しい。

恋バナが悪いわけでも、別に嫌いなわけでもない。

その人が実際に味わった、味わっている気持ちや体験を聞くのは、その人のことをもっと知れる気がして楽しくもある。

だけど、それだけだとつまらないなぁ、と感じてしまうのが正直なところなのだ。

もしかしたら、その人にとっては、
好きな人が何よりも一番の「好き」で、
趣味的な他の好きなものは優先順位がすごく低くなっているのかもしれない。

だけど、できたら少しでも、
好きな音楽や本、最近行った素敵な場所、面白かった出来事など、
そういう「好き」の話も聞きたい。

好きな人との関係性についての悩みとかよりもそれらは全然切実じゃなくて、
私と話す必要性はあまりないかもしれない。

だけども、好きな人だけで君の生きている世界が成り立っているとはどうしても思えないんだ。
というか、1人への想いだけで世界を成り立たせないようにした方が、健康的な関係性を築けるのでは?と私は感じるから。

正直、そういう切実じゃない話をぐだぐだする時間が、私は楽しい。

だから、もしよければ、
好きな人以外の話も聞かせてほしい。

日常に紛れ込んでしまってほとんど見過ごしてしまうような、些細な「好き」を教えてほしい。

今話さなくっても全然困らない、
そういう一見「無駄」な話を私は君としたいんだよ。

、、、そう感じているんだけど、どうでしょうか。というお話でした。

お読みいただき、ありがとうございます。