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HaniwART はにブログ           はじめに        


 
 
「これが美だ」というようなもの、あるいは「アートとは何か」についての明確な答えなどあろうはずもありません。美とは多数決で、あるいは評論家がいいと言ったから、または値段が高いから・・・などで決まるものではありません。何を美しいかと感じるかは人それぞれです。
一方、「美は発見するものである」という言葉があります。これまでとは違った視点・視座から、既成概念から離れてモノを見るとき、新たな「美」の発見があるかもしれません。それまでアートと思われていなかったモノに、美や芸術的価値を見出しアートへ仲間入りさせる・・・、この発見が美術/アートの枠を広げてきたとも言えます。
当協会は、これまで主に歴史資料として扱われてきた埴輪や考古遺物の中に美や芸術的価値を見出し、埴輪のアートとしての価値創出を図るとともに、その魅力を発信すべく活動しています。世界的・歴史的にみても、埴輪はユニークな造形物であり、魅力が広く共有されることを願っています。
「モノをして語らしむ」という言葉のとおり、美やアートの魅力の核心は、言語を超えた・言語化できないところにこそあるのであって、それを言葉で語ろうとすることに無力さを感じることは否めませんが、より多くの人々に埴輪の魅力を共有していただきたいとの想いから、美術的視点からみた埴輪について、管理人が思う事を徒然に書いて参ります。
 

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