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新しい靴で、冒険する

新しい靴を履いて出掛けようかな、と思う。

このあいだ無印で買った、”防水シートを使っている”という
雨の日にも負けない靴。


弟と呼んでいる人と出掛けたときに、
「靴は見なくていいですか?」と訊かれた。
「なんか、いつも靴見てるイメージだから」と言われた。


靴は、好きだと思う。


そもそも、歩き方があんまりきれいじゃないので、ソールがすぐに磨り減ってしまう。
たまにしか履かないパンプスみたいなもの以外の、
普段用のスニーカーは、いくつか持ったうえで、定期的に買い替えている。

もちろん、下着だってハンカチだって買い換えなきゃいけないのはわかっているけど
靴だけは、きちんと買い替えている。



足に馴染んだ靴を捨てるのは、いつも淋しい気持ちになる。

それでも、靴を買うことは「生きること」のような気がしてしまう。
新しい靴で、
新しい装備で、
きちんと、わたしは歩いていく。
また別の場所へ、もっと遠くへ行く、
さらに力強く、快適な装備で、わたしは歩き出す。


洋服だってネイルだって、「生きること」だと思うけど
靴は、ちょっと特別な気持ちだ。

「すてきな靴は、すてきな場所に連れて行ってくれる」というのは、よく聞く話だけど
わたしは、この物語を支持する。


歩いて、進んで、
遠くへ、別の場所へ

人生は険しい
その道程を、少しでもかろやかに。

あるときは馴染んだ靴を捨てて、
不慣れな靴で歩き出して、また馴染ませて
もっと、たくましくなる


その道程を、生き方を、心意気を

わたし自身の、冒険の日々を

人生のパートナーである”靴”を、
わたしは今日も、愛している。




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