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たくさんの駅に降りたことがある、みたいな人生を送りたい

stand.fmをはじめて、今日で20日。

見切り発車ではじめて、

毎日おしゃべりを続けるために、数ヶ月間大切に抱えていた「可能な限り、毎日エッセイを2本投稿する」ということを、ようやく手放せた。

のんびり、少しずつ
しゃべることがわたしの日常に落とし込まれながら
わたしは「しゃべること」と「伝えたいこと」について、毎日考えている。

noteも、stand.fmも、ひとつひとつの記事・配信が、「何回見られたか・聞かれたか」というのは、数字で見ることができる。

stand.fmは「はじめまして」の投稿こそ、たくさん視聴してもらえたけれど、2回目以降はぐんと回数が減っている。
それでも、続けることによって、「過去の配信」の再生回数がじわりじわりと増えてゆく。

noteも最初、こんな感じだったな、と思う。
ほんとうに、まったく同じようだった。

積み重ねてきたこと、何よりたくさんのしあわせなご縁によって、現在のわたしのnoteは、たくさんのひとに見ていただけるSNSに、成長することができた(当社比)

もしわたしが、「たくさんの人に、自分の思っていることを伝えたい」と思うのならば、
noteで、毎日エッセイを2本書いていたほうが、たどり着いてくれる人の数は、多いのだと思う。

それでもわたしは、確固たる意思で、おしゃべりと続けていこうと決めている。

リアルとイメージが混じり合ったような、そういう感覚なんだけど
わたしはできる限り、「たくさんの駅に降りたことがあるみたいな人生を送りたい」と思ってる。

実際に、一度でも行ったことのある駅に対して、二度目の安心感たるや…と思う。
なぜだかそこは、知っている駅のような顔をするし、家からの道順もなんとなく理解できる。
「どこに住んでるの?どのへん?」と友達に尋ねたときに、知っている駅の名前を言われると、「ああ、あそこね」と理解できて、安心する。
ぜんぜん知らない駅の名前しか出てこないようなところに住んでいる友達の家は、いつまで経っても覚えられなかった。

イメージの話でも、そうだと思う。
もちろん、一概に「全部何でもやってみよう!」というわけではない。
ピアノを弾けるからと言って、クラシックからポップスまで、楽譜も読めて理論も完璧で、耳コピも得意!になる必要は、ないのだと思う。(ぜんぶできているひとは、とっても格好いいな。尊敬!)
でも、その先に興味があるのならば
ちょっとだけでも、掴んでみたっていいんじゃないか。

「YouTubeのチャンネル作り? 基本的な操作方法とかはわかるから、聞いて!」とか、
「引っ越しするの? わたし今の家が6軒目だから、内見とかめっちゃ相談乗るよ! 行くだけはタダだから、大丈夫!」とか、

人生で一度だけ、チラシ配りをしたときのことを、時々思い出す。
「チラシ配り、あれはね…」と、わたしはほんの少しだけ語れる。
牛丼屋さんで、プレゼント付きのアンケートを全員に配る、という仕事もしたことがある。

あのとき一度だけ降りた五反田の駅を、いまでもほんの少し、懐かしく思う。

たとえばいま、わたしに文章を依頼したいと言われれば、このnoteがサンプルだし、「だいたいこんな感じで書けます」って言える。
自分で作った動画も、即興のピアノ演奏もある。
わたしは今日まで半年間、本当に地道に、細く、ただただ続けてきた。

おしゃべりの世界は、活動の拠点がライブハウスだと、逃れられない。

わたしは長年逃げまくってきたんだけど、「弾き語り」のスタイルになったら、逃げられなくなった。
ラジオにも数回、出させてもらったことがある。
ライブハウスとラジオは、仲の良いメディアだ。

別に、いつの日かのライブに備えて、とか
そういうことをまじめに考えているわけでは、ないのだけれど。

友達としゃべったラジオ、たのしかったよ。
先輩のおねえさんが、うまくわたしたちの話を引き出してくれたときは、感動したな。
ひとりになって、ライブMCの難しさを知ったよ。(いつもわけわかんないこと言ってるなコイツ、と思ってしまってた元バンドメンバー。すまん)

いつかわたしが旅を続けたとき、
「おしゃべり」が必要な何かに出会ったら、
「毎日これだけおしゃべりしてました」って言えたら、
なんだかすてきじゃないか、と思えたの。

毎日しゃべることは簡単じゃないけど、とてもおもしろいから。
まだまだ、知りたいから。
だいたい、「おもしろくて簡単なこと」もあれば、当然「おもしろいけど簡単じゃないこと」もたくさんあるよね。

慣れ親しんだ習慣を手放しても、わたしは旅立つことを決めている。

それは、noteでたくさんいただいたあたたかさが、すごくすごく支えになっている。
ハートマークのひとつひとつに勇気をいただいて、
先にstand.fmや、noteの音声配信をはじめたひとをたくさん見て、「わたしもやってみよう」って思えた。

今日まで、おしゃべりたのしかったよ。
やっぱり難しいし、へたくそだけど。
やめる理由がないくらいには、たのしんでいるんだ。

stand.fm、そしておしゃべりという駅を見つけて、降り立ったこと
それをたのしめるわたしのことを、わたしはすごく、嬉しく思っています。


stand.fmではお手紙も募集中です。気軽におしゃべりできるのも、音声メディアのいいところだな、って思ってます)





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