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【プロのデザイナーに聞いてみた】 素人が”それっぽく”デザインするcanva術 (2)

 わたしの名前は、ねる。
 最近、canvaと親しくなって、調子に乗ってフライヤーを作ったりしている女。

 しかし、デザインは素人。
 canvaを使うと、それっぽいデザインを組むことはできるんだけど、なんだか垢抜けない……困っていたところ、デザイナーの”まゆさん”が赤ペン先生をしてくれることに。

 【まゆさん】(X,note
 フリーランスのDTP・エディトリアルデザイナー。
 シンプルな暮らしで、心もおだやかに。
 SNSでは、心やモノを手放す優しいヒントを発信しています。

 ご自身もハイパー優しい。怠惰なわたしへの理解がスゴイ。質問に全部答えてくれる。懐が深い。けれども、どこか自分と似ている気配がする。
 知り合って数ヶ月なのに、十年前から友達みたいに仲良くしてもらっている、わたしの自慢の友達!!

▼まゆさんが書いてくれた紹介note

 マガジンのかわいいサムネも、まゆさんが作ってくれています。

▼今まで、まゆさんに教えてもらったこと。

まゆ先生が作ってくれた図解。わかりやすい!

◆canvaの設定
・ルーラーを表示することで、「揃える」「余白」を意識
・塗り足し領域を表示することで、見切れ防止
→四隅に文字を詰めず、隙間を意識すると美しさUP

 今回のわたしは、自分のフライヤーを作ろうと思って立ち上がった。

 いつもは”折本名刺”を作って配っているのだけれど、これはA4の八つ折り+切込みを入れたりして作成に手間がかかる……

 サイズも小さく落とされやすいので、折込用に別のデザインを考えることに。

 そういえば、かつて音楽活動を頑張っていたときに「フライヤーの代わりにポストカードを折り込む」っていうのをやっていて
 当時は友達に作ってもらっていたのだけれど、いまなら自分でできるんじゃない? そう気づいてしまったら、どうしても作りたい。ポストカード風の名刺。

 わたしがフライヤーに載せたいのはエッセイ。
 だから、文字量が多く載せられるデザインがよくって
 自分でポストカードとしても使いたいから、あえての片面印刷。
 ゴール地点が決まったので、canvaで「ポストカード」と検索。

 わたしのような「デザイン素人canvaユーザー」は、自分の目的に近いテンプレをどれだけ見つけられるか……っていうのが、キモだと思う。
 検索ワードを入れ替えつつ、根気強く探してゆくと……

 見つけた!!

テンプレート名▼
“Beige and Brown flower Vintage Postcard”

 右側の罫線を消せば、文字がたくさん(エッセイ1本分くらい)は入りそう。
 左側にはプロフィールを掲載して……っと。

 こんな感じかな?

 ポストカードサイズの場合は、実際のポストカードを画面に合わせることで、サイズ感をイメージしやすいから助かるよね!

 右側四隅の余白が狭すぎるかな……と思ったんですが、文字サイズをこれ以上落としたくなくて。
 本当は、左側の「from」「エッセイ"松屋ができたよ"」と、右側エッセイの文字開始位置を揃えたかったんだけど、断念……

 なんとなくのイメージなんだけど、「エッセイを印刷するとき」は明朝が好き。
 あとは「松永ねる」は、ふざけた人物像でいたいので、自己紹介は手書き風のゆるフォントで。

 写真の部分は何入れようか悩んだんだけど、ちょうどこのあいだ、まゆさんに撮っていただいた写真があって! 有り難く使わせていただきました〜〜!

まゆさんに撮ってもらった写真

 幾つかフライヤー(印刷物)を作ってみて思ったんだけど、わたしって結構不親切だな……って。
「右側はエッセイ」「QRコードはリンク一覧」とか、自分はわかっているからこそ、説明を省いてしまう。
 文字もたくさん書けば書くほど、読まれなくなる。っていう不安もあるから。
 でも、「読み手に対して親切であること」
 これは伝えるため、エッセイを書くときも、フライヤーを作るときも大切にしていきたい。
 今回は、小さい紙だけど必要な説明を省かない。って気持ちで情報を加えていきました。

 そしてこれも、デザイナーまゆさんチェックが入っておりました。
 何を教えていただいたかというと……

 文字の色はもうちょっと濃くてもいいかも? 背景がわりと色が濃くてざらっとしてる+明朝だから、印刷した時にぼんやりしちゃうかもしれない〜。(もしくは背景をもっと薄くする)

 左側のゴシックの文字見てもらうとわかるんだけど、こっちは線が太いからこの色でも全然見やすいけど、明朝はどうしても線が細いから、同じ色でも薄く見えちゃうんだよね…。

 あと、後ろの花のイラストももう少し薄い方が文字が読みやすいかも!

まゆさんからのLINE。多謝

 文字の色は、黒にすると圧が強いかなァ……と、黒じゃない濃いめの色を選んでたんだけど、ちょっと甘かったみたい。

 そして、”後ろの花のイラスト”
 実は、まゆさんに以前教えてもらった「透明度の調整」というワザがあって……

 なんだか圧が強いとき。
 色を変えたいわけじゃないとき。
「透明度(濃淡)を調整すること」で、文字はもっと読みやすくなる

図解:まゆさん

 濃淡とフォントの見え方の違い、めっちゃわかりやすい!!

 これを意識するようになってから、デザインがグッとラクになって(わざわざ色を変えなくても読みやすくなるから)
 まゆさんに提出する前に、薄く設定していたけれど……まだ甘かったみたい。

 ということで、指摘は「文字色を濃く」「背景を薄く」の2点だったので、「自分が思うより、もっともっと思い切って読みやすさを意識すること」が、まだまだわたしには必要だなァって感じでした。まゆさん、ありがと〜〜!!


 透明度の話から少し逸れますが、今回「ポストカード」は、実寸はA6サイズ。

◆サイズの違い
(ポストカード)100mm × 148mm
(A6)105 × 148mm

 ほとんど差はないのだけれど、テンプレートサイズがA6だったので、そのまま進めました。
 以前、サイズを確認していなかったらテンプレートが小さくて
 大きい分には(同じ比率であれば)問題ないんですが、小さいものを拡大するとガタガタになっちゃう……っていうミスをやらかしたこともありました。
 SNSに貼るだけならいいけれど、印刷の場合は要注意。

 今回は比率が違ったので、テンプレートのサイズに従ったわけですが
 印刷はポストカードのほうが安くて、厚い紙が選べたな……っていう感じでした。

◆プリントパック
(最長納期、片面4色印刷、マットコート)※5/7現在
ポストカード、100枚(180kg):960円
A6、100部(135kg):1,010円

▼いつもお世話になっています

 紙って、”kg”の数字が大きいほうが厚いんですが、この値段の差よ……
 ポストカードが安すぎる! 厚いのに安い!

 前回印刷したチラシが、上質90kgでちょっと厚かったので(A4)
 今回は、マットコート110kgで出したら、ちょっと薄かったな〜〜〜無料配布のポストカードより薄く感じて、文字も書きづらかった。
 紙質で厚みの感じは全然違うし、紙は大きい(折ってない)ほうが薄く感じるし……いろいろ考えたんだけど難しい、けど楽しい!

▼もう迷いたくないので、プリントパックのサンプル取り寄せました

 まゆさんに「上質は厚かったから〜〜〜」って愚痴ったら、「上質は、上質だもんね(ニコッ)」って言われて、「上質すげ〜〜〜」って思った。
(いつもお渡ししている折本名刺が上質73kg。あれで73なんだよ? 上質すげ〜です)




 無事にフライヤーを入稿して、落ち着いて過ごしていた日々。
 最近なぜか遊んでくれるオッサンと、美術館に行くことに。
 美術館行って、ちょっと早い晩飯食って、ヨドバシとブックオフを徘徊して、最後に居酒屋にたどり着くという、やたらと楽しい一日。

 なぜか、このオッサンが「一緒に何かを作りたい」と言ってくれたので、ずっとやりたかった「往復書簡」を始めることに。

 こちらが「noteでやろうよ」と提案したので、「こっちでマガジン作っとくね」と言ってしまったわたし。
 マガジンを作るということは、サムネがあるといいということ。
 サムネの真ん中が表示されることが多いので、真ん中に文字を入れて、っと。

▼実際に作ったマガジン

 で、一緒に見に行った「ゴッホのひまわり」の写真を使ったりすると、ちょっとオシャレすぎるし……
 いろいろ考えたら、使える写真がこれしかなかった。

「オッサンと飲んで帰る」って、家に連絡したときに撮った写真
鶏皮うまかった。また食いたい

 これだけだと、写真に「圧」がある。
 写ってるものも、めっちゃ多いし。テーブルごちゃごちゃしてるし……
 とにかく、写真の圧を下げたい。

 そんなときにも使えるのが「透明度」
 下げてゆきます。

透明度75に設定。
圧下がった。

 で、真ん中に”横長の図形(白)”を透明度85で載せる。
 そうすると、ちょっと透ける枠(文字を載せるゾーン)が爆誕

完成したのがこちら
手元のゴチャゴチャしているところに文字かぶせてやった!

 透明度を使うことで、「写真の圧を落とす」と「文字を読みやすくすること」を達成!!

 これも、まゆさんが教えてくれた「透明度」のおかげで、サクッと作れたんだよ〜〜〜わたし、成長してる!!

 今回のサムネも、同じ手法で作っています。

作ったフライヤーの透明度を調整して背景に

 わたしみたいな、基本スペックが「文字書き」「ピアノ弾き」の場合、「イラストや写真を用意すること」も一苦労。
 canvaでデザイン探せばいいじゃ〜ん、ってその通りなんだけど、「自分のイメージできるものが脳内再生できない」から描けないわけだから、合うものを探すのも一苦労……

 だから、手持ちのほとんどの画像を「使える」状態にしてくれる”透明度”は、めちゃくちゃ有り難い教えでした。このサムネ、何も考えずに3分でできるからね!


 ということで嬉しかった+過去のアタシに教えてあげたかったので、今日は透明度(濃淡)の話でした。
 色・画像・文字を変える前に、いちばん手軽に変えられるのが透明度。
 画像そのものの透明度を変更することもできるけれど、今回みたいに「図形を重ねて透明度を変える」っていうのもラクチンでいいので、わたしは今後も多用してゆくと思います。


 学んだ知識を生かして、次はまた友達のフライヤーを作る予定です!!

 2024年5月8日 ねる


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