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毎朝のこと

神社がある、ということにはすぐに気がついた。
2021年1月、新しい会社に勤め始めたとき。
いまでも毎朝、神社の前を通っている。

わたしにとっては馴染みの風景だけど、ある朝にお参りをしている人を見掛けた。
ああ、そういえばここは神社だから、なんて
わかっていたけれど、当たり前のことを思ったの。今でも覚えている。

毎朝お参りをする余裕はわたしにはないけれど
通り過ぎる瞬間に、心の中で声を掛けるようにした。

別に、立ち止まったりはしない。
ただ、「今日もよろしくお願いします」と、念じるだけ。
いちにちが無事に済むことを、わたしは願った。

それから、「そういえば毎日が無事に終わっているなあ」と気づいたので、挨拶を増やすことにした。
「昨日もありがとうございました」
「今日も頑張ります。見守ってください」

すごく困っているとか、助けて欲しいとか、ご利益が欲しいとか
叶えたいほど熱い視線を送っている願いがあるとか、そういうことじゃない。
仕事でうまくいかないこともある。

意味があるかわからないし、
なにより、この行為に意味なんて必要としていないけれど
悪くない習慣だな、と思う。

今日もわたし、頑張るよ。
サボってしまう日もあるけれど、わたしなりのすこやかさと気高さを保ちながら
しっかりと、生きてゆくよ。


どうか、見守っていてくださいね。




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